05/17 私の音楽仲間 (583) ~ 私の室内楽仲間たち (556)
お前は黙っておれ
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
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お前は黙っておれ
お前は馬鹿じゃのう
ドヴォジャークの 弦楽六重奏曲 イ長調 Op.48 の Finale
第Ⅳ楽章は、物憂い Viola のテーマで始まります。
6人のうち、ここで、ただひとり出番が無いのが Vn.Ⅰ。 いつも
は全体を仕切ることが多いのですが、じっと聞き入ること2分近く。
この楽章は変奏曲ですが、テーマ部分では沈黙しています。
[演奏例の音源]も、最初からスタートします。
ただしこの音源では、Vn.Ⅰもすぐ加わります。 私の編集
のせいですが、対応する部分を、第Ⅰ、第Ⅳ、第Ⅴ変奏など
で置き換えてあります。
[譜例]は それに続く部分で、Vn.Ⅰのパート譜です。
ただし今回の音源にはありません。
テーマは、ほぼ忠実に再現されていますが、違う部分が
あります。 それは…?
まずテンポです。 それまでは “ゆっくり” で、“Allegro”
が出てきたのは、ここが初めてです。
もう一つ違うのは、最初の小節です。 そう、音符の数です。
Viola のテーマでは、2つの四分音符があっただけでした。
でも音程関係は同じですね。 上行4度と下降4度でした。
ただ繰り返されているだけです。
しかし、その “繰り返し” は、何のために書いてあるのか?
そういえば、同じような “塗り絵” が、これまで無かったでしょうか。
それは、第Ⅰ楽章の譜例のうち、上行5度や下降音階と…、
第Ⅱ楽章の上行5度です。