05/26 私の音楽仲間 (63) ~ ラズモフスキィ 第3番 ①
『やさしいのに合わない…』
私の室内楽仲間たち (43)
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
ハイドンの2つの四重奏曲、Op.33-6、Op.50-1 をこなし、楽しい
お茶の休憩も終わりました。 さて、控えるは大曲、Beethoven
の『ラズモフスキィ』第3番です。
メンバーは、Violin が私、M.さん、Viola B.さん、チェロ Si.さん
です。
M.さんとは一緒に音を出すのは初めてですが、大変謙虚な方
です。 同じ動きをする箇所では、常に私の音にピッタリ合わせて
くれて、とても弾きやすかったのを覚えています。
この曲、Viola パートは何度か弾いたことがありますが、Violin は
私は初めてなのです。 聞き覚えで音が頭に入っているとは言え、
実際に音を取るのは、やはり大変でした。
音と指の動きが "鍵盤楽器" 的な発想に基づいているので、
弦楽器では取りにくい、"音の跳躍" が多いのです。
しかし、天才の偉大な発想を実現するためには、そんな身勝手
は言っていられません。
さて、誰もが難渋する第Ⅰ楽章の序奏部。 残念ながら、さっそく
引っかかってしまいました。
譜例をご覧いただくと、それほど難しそうには見えませんが、
アンサンブルを合わせるのに大変苦労します。 それは一体
なぜなのでしょう?
音源です。
第Ⅰ楽章
The Orion String Quartet
Juilliard Pre-College String Quartet
全楽章
ブダペスト弦楽四重奏団:1951年11月28日録音
バリリ四重奏団 1955年録音
(続く)
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