MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

ラズモフスキィ 第3番 ① やさしいのに合わない…

2009-05-26 00:00:13 | 私の室内楽仲間たち

05/26 私の音楽仲間 (63) ~ ラズモフスキィ 第3番 ①

          『やさしいのに合わない…



          私の室内楽仲間たち (43)




         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




 ハイドンの2つの四重奏曲、Op.33-6、Op.50-1 をこなし、楽しい
お茶の休憩も終わりました。 さて、控えるは大曲、Beethoven
の『ラズモフスキィ』第3番
です。



 メンバーは、Violin が私、.さん、Viola.さん、チェロ Si.さん
です。

 M.さんとは一緒に音を出すのは初めてですが、大変謙虚な方
です。 同じ動きをする箇所では、常に私の音にピッタリ合わせて
くれて、とても弾きやすかったのを覚えています。




 この曲、Viola パートは何度か弾いたことがありますが、Violin は
私は初めてなのです。 聞き覚えで音が頭に入っているとは言え、
実際に音を取るのは、やはり大変でした。

 音と指の動きが "鍵盤楽器" 的な発想に基づいているので、
弦楽器では取りにくい、"音の跳躍" が多いのです。

 しかし、天才の偉大な発想を実現するためには、そんな身勝手
は言っていられません。




 さて、誰もが難渋する第Ⅰ楽章の序奏部。 残念ながら、さっそく
引っかかってしまいました。



 譜例をご覧いただくと、それほど難しそうには見えませんが、
アンサンブルを合わせるのに大変苦労します。 それは一体
なぜなのでしょう?








 音源です。



  第Ⅰ楽章

   The Orion String Quartet

   Juilliard Pre-College String Quartet



  全楽章

   ブダペスト弦楽四重奏団:1951年11月28日録音

   バリリ四重奏団 1955年録音




 (続く)





          関連記事 『ラズモーフスキィ』第

               やさしいのに合わない…
                   減七で幻惑
                   序奏は倉庫
                    細く長く
                曲との出逢い、再会
                 支え合い?妨害?
                   忠実な片腕
                 事前のインプット
                単純な音符の二面性
                   優美な音階
             各馬一斉にスタート…しないね
               沈黙を呼ぶ第Ⅳレース
                  第五コーナー?
                Beethoven の騙し絵
                    刻苦勉励
                 作曲家 対 演奏家
                演奏家 対 ギャラリー
                  繰り返しは嫌