飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

ワンダースポットへ Go!41⇒化野念仏寺(京都)

2012-08-17 | ワンダーゾーンの世界

おびただしい石仏とそこに立つ石塔。お盆の時期にそこにローソクをお供えする千灯供養の写真。京都の案内でもとり分け異彩を放っているのが、化野念仏寺です。この地は平安時代、東の鳥辺野、北の蓮台野と並び西の化野として人々の葬送地であったそうだ。このお寺の始まりは、歴史も古く、約1200年前に弘法大師が、野ざらしになっていた遺骸を如来寺を健立し供養したことからによるとか。その後、法然が念仏道場に改めてから念仏寺と呼ばれるようになった。そうした歴史を刻んでいる寺のため、おびただしい石仏は無縁仏の群れとなっているわけです。日本では寺は死者の供養のイメージが強く、お盆ともなると先祖供養としてお墓参りが習慣として根付き、私たちは寺を利用しているといえるだろう。西院の河原と呼ばれている石仏の広場、寺のパンフレットにあるように「これはこの世事ならず死出の山路のすその なるさいの河原の物語 一重つんでは父の為二重つんでは母の為」寺山修司の映画にも歌われる和讃の光景。それは青森の恐山を思いださせる光景です。この古来より葬送の地であった名前、化野とは、はかない、むなしいとの意味で「化」の文字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化けることや、極楽浄土に往生する願いなどを意図しているそうだ。

 

京都・異界をたずねて (新撰 京の魅力)
蔵田 敏明,角野 康夫
淡交社

 

 

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