■製作年:2005年
■監督:スコット・コフィ
■出演 ナオミ・ワッツ、マット・チェシー、ブレア・マストバーム、スコット・コフィ、他
この作品はネットで調べるとディヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」でブレイク直前のナオミ・ワッツが、その映画の撮影で意気投合したスコット・コフィとわずか2日間で撮り上げた16分の短編作品が原形で、それがサンダンス映画祭で評判を呼んだことから、同じコンセプトで4年の歳月をかけ撮影を続け1本の長編として上げられたものということらしい。その映像はナオミ・ワッツの生々しい肉体がさらけ出されているという感じでした。それは彼女がこの作品でヌードになっているという意味ではありません(一部、風呂場で彼氏とHするシーンがありますが、パンパンと水しぶきあげての行為はリアルだが)。そうではなく、ほとんど全編出ずっぱり、ナオミ・ワッツのための映画といえるもので、三流映画のオーディションを掛け持ちしている売れない女優という役を悲喜こもごも含めて全身体当たりで演じているからです。彼女が運転しながら悪戦苦闘しているオーディションの準備や独り言が等身大の一人の女性を見せているからです。
この映画におけるナオミ・ワッツは手の届かないスクリーンのヒロインではなく、身近な共感できる一人の女の子なわけです。ただ、やたら画面では彼女はキーキー言っているので少々嫌になってしまうことがあるのですが。映像を撮った監督も才能があると思いました。ドキュメンタリー・タッチな作風がこの映画に親しみやすさをだしていると感じました。ナオミ・ワッツのファンなら見ておいてもいい作品ではないでしょうか?ちなみにこの作品はフィルムで撮影されているのではなくビデオによるものです。それも親しみやすさ、リアルさを生んだ要因でしょう。ちなみに日本公開はシアターで公開されたようで、DVDには当時のコマーシャル映像が付録としてありました。
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