前原誠司は終わったかなと。
民主党の前原代表は24日午前、同党の永田寿康衆院議員が「送金メール」の真偽をめぐって議員辞職の意向を示したことについて、「私は今の段階で、その必要は全くないと思う」と語った。メールの信頼性についても「私は偽物だと思ってない」と強調した。東京都内で記者団の質問に答えた。
また、この問題をめぐって前原氏や党執行部の責任を問う声が出ていることについて、前原氏は「(そうした声は)マスコミの皆さん方からしか出ていない。党内からは『みんな頑張れ』と(激励されている)」と述べ、執行部の責任問題には発展しないとの考えも示した。 (asahi.com 2/24)
幽閉入院の永田寿康やブログが炎上した長島昭久といった末端のお馬鹿さんは、この際どうでもいい。ただ、前原党首と野田国対委員長は即刻辞任していただきたいと思います。
所属議員が、シャブで捕まろうと、スタッフに非弁活動させていようと、民主党の支持率にはさほど大きな影響はありませんでした。
しかし、今日の「マスコミが騒いでるだけ。党内はみんな頑張れといっている」という発言は致命的ではないでしょうか。支持者はもちろん一般の国民にも、前原体制発足後で最も深い失望を与えたような気がします。
NHKの受信料不払いが燎原の火の如く燃え広がっているさなか、エビジョンイルこと海老沢会長が「私のところには声援しか寄せられていない」とのたまって、集金現場で悪戦苦闘している職員を唖然とさせたことを思い出しました。
ブログでもたくさんの言説が溢れています。根拠レスに「確度は高い」「信頼している」といい続け、党首討論を前にして「楽しみにしていてください」と大見得を切ったのは公の場です。したがって多くの人はストレートニュースを見て感想を記しています。ことの真偽はともかくとして、執行部のスタンスに疑義を唱えているわけです。昨年の民主党のブロガー懇親会で前原党首は「ネット対策はやっていかなければならない」と発言したようですが、全然見てないんですね。前原さん、あなたは若いのにもう「裸の王様」ですか?
民主党に期待されているのは、国会で爆弾を落とすことではなく、「普通の人々」の思いを代弁し、期待を掬い取って、小泉独裁政治のアンチテーゼたることだと思っているのですが、どうやら前原誠司は、本当に世間知らずのただの国防オタクだったようです。なぜ今、民主党執行部のていたらくを嘆いているか、「普通の人」である私に思うことを記させてください。
党首に就任当時、前原誠司は比較的好感をもって受け止められていたように思います。皆が、菅と鳩山の党首キャッチボールにいい加減うんざりしていましたので、新鮮だったのですね。さらに、二世でなく徒手空拳でこのポジションまでのし上がって来たというのもポイントが高かった。小沢に羽田に鳩山と、党の幹部は判で押したように揃って二世議員だし、岡田は大金持ちの御曹司、菅は二世ではないが馬鹿息子を立候補させて株を落としましたので、前原誠司の若さと苦学生だったという出自は、新時代の到来をいささかなりとも予感させるものがありました。
私は彼の党首就任を伝えるニュースで
趣味:①妻との食事 ②鉄道全般
というのに驚愕したことを覚えています。いや、②の鉄ちゃんであることはいいんですよ、趣味は自由ですから。臆面もなく、①のようなことを言う人が自分の周囲にいなかったもので、ちょっと友達にはなれそうもない(向こうもお断りでしょうが)タイプだなという感想を持ったんですね。そこで、TVを見ながら「随分と気持ちの悪い奴だな」とこぼしたところ、それを聞いた妻に猛反発されてしまいました。「どこがいけないのよ、いいじゃないの。この人の奥さんが羨ましい。あ~あ、私も食事したいなあ。」と絡んできたので、分が悪くなった私は、ほうほうのていで退散しました。まあ、愛妻家なのは悪いことじゃありません。楽天の田尾前監督も「趣味は女房」と公言して憚らない人でしたから、一つのトレンドかなと。新時代の政治家としては、こういうスタイルもアリかもしれんなと、その時は思いました。京大卒~松下政経塾~最年少府議~代議士という彼の経歴において、一般の社会経験がないことをTVのインタビューで指摘されたときも、落ち着いて誠実に答えていました。最良ではないかもしれないが、この人はセカンドベストとしては期待できるかもしれないというのが大方の気分だったように思います。
そもそも、国会議員になる人というのは、大変なスーパースターでしょう。確率論的にいえば、東大に入るよりも甲子園に出るよりも遙かに難しい。
小選挙区は復活当選というものはありますが原則は地域で1人なんですよね。1回当選すればたいがい何期が続くわけですから、椅子が狙えるのは20年に1人の世界なわけです。したがって能力だけでなく、相当の強運を必要としています。
公費が出るとはいっても、現実には小さくない出費を余儀なくされ、様々な思惑をもつ地域のステークホルダーのプレッシャーや、中傷やら選挙妨害の荒波をくぐり抜けねばなりません。そして、何万人もの人に自分の名前を書いてもらうという非日常の極みにあるような「選挙」の洗礼を受けます。自分などは3回生まれ変わってもできそうもありませんが、こういうことにチャレンジして成功する人は、それだけで「現代のまれびと」なんですね。
「普通の人」は、なかなか「まれびと」になれません。そもそも親や配偶者や親族に格別の事情がなく、どこにでも躊躇なく堂々と出していける人など、そんなにいないでしょうし、選挙期間中、子供がいる人は幼稚園の送迎や食事の世話はどうするのかという問題も出てきそうです。奥さん含めて、独特の慣習を理解して実践するのも難しい。二世議員がこれほど多いというのは、看板(知名度)を活かせるということの他に、家業としてそれが当たり前のようにして育った人に身についた、「暗黙知」のようなものがアドバンテージになっている面が大きいのかもしれません。
それから、何よりも経済的な問題が大きい。日本の会社は選挙に出た後に復職できるシステムがありませんから、職を辞して挑戦せざるをえません。必然的に、自営業(仕事を任せられる人がいる)のオーナーか、或いは医師や弁護士、公認会計士などの高度専門職の人たちが政治家に多いということになります。
後はいわゆる「政治業界」周辺に生息する人たちでしょうか。秘書とか後援会関係者などをまず思い浮かべてしまいますが、政治オタクという意味で、前原誠司のように大学を出て「松下政経塾」に入るような人もこのカテゴリーに入るような気がします。
こうして考えるに、「普通の人」は政治家なんてなれるもんじゃないんですね。
よって、政治は「特殊な人」に「普通の人」が自分のできないことを託さざるを得ないという現実があるわけです。前述のように、「普通の人」が出ていくことが大変難しい世界であるがゆえに、結果的に政治家が現実社会と乖離した人たちとなるのは、ある程度仕方がないことなのです。(これを変えるのは相当ドラスティックであり時間がかかる)
ただ、仕方がないからセカンドベストを選んでいる私のような人間にも言い分はあります。政治家の知性や能力も重要ですが、もっと大事なものがあると考えるのです。
それは「他者に対する想像力」に他なりません。
自らが「浮き世離れした存在」だということを自覚して、人の話をよく聞き、声なき声にも耳をすます姿勢と想像力を真っ先に持っていてほしいわけです。野党第一党の党首であれば尚更です。
今回の「マスコミが騒いでるだけ」発言で、前原誠司は多くの人々の期待と支持を裏切ったと思います。もっとも、脇でサポートする役目の鳩山幹事長も「浮き世離れ」ということでは横綱のような方ですから・・・。私は民主党支持者ではないのですが、どうも暗澹としてきますね。
民主党の前原代表は24日午前、同党の永田寿康衆院議員が「送金メール」の真偽をめぐって議員辞職の意向を示したことについて、「私は今の段階で、その必要は全くないと思う」と語った。メールの信頼性についても「私は偽物だと思ってない」と強調した。東京都内で記者団の質問に答えた。
また、この問題をめぐって前原氏や党執行部の責任を問う声が出ていることについて、前原氏は「(そうした声は)マスコミの皆さん方からしか出ていない。党内からは『みんな頑張れ』と(激励されている)」と述べ、執行部の責任問題には発展しないとの考えも示した。 (asahi.com 2/24)
幽閉入院の永田寿康やブログが炎上した長島昭久といった末端のお馬鹿さんは、この際どうでもいい。ただ、前原党首と野田国対委員長は即刻辞任していただきたいと思います。
所属議員が、シャブで捕まろうと、スタッフに非弁活動させていようと、民主党の支持率にはさほど大きな影響はありませんでした。
しかし、今日の「マスコミが騒いでるだけ。党内はみんな頑張れといっている」という発言は致命的ではないでしょうか。支持者はもちろん一般の国民にも、前原体制発足後で最も深い失望を与えたような気がします。
NHKの受信料不払いが燎原の火の如く燃え広がっているさなか、エビジョンイルこと海老沢会長が「私のところには声援しか寄せられていない」とのたまって、集金現場で悪戦苦闘している職員を唖然とさせたことを思い出しました。
ブログでもたくさんの言説が溢れています。根拠レスに「確度は高い」「信頼している」といい続け、党首討論を前にして「楽しみにしていてください」と大見得を切ったのは公の場です。したがって多くの人はストレートニュースを見て感想を記しています。ことの真偽はともかくとして、執行部のスタンスに疑義を唱えているわけです。昨年の民主党のブロガー懇親会で前原党首は「ネット対策はやっていかなければならない」と発言したようですが、全然見てないんですね。前原さん、あなたは若いのにもう「裸の王様」ですか?
民主党に期待されているのは、国会で爆弾を落とすことではなく、「普通の人々」の思いを代弁し、期待を掬い取って、小泉独裁政治のアンチテーゼたることだと思っているのですが、どうやら前原誠司は、本当に世間知らずのただの国防オタクだったようです。なぜ今、民主党執行部のていたらくを嘆いているか、「普通の人」である私に思うことを記させてください。
党首に就任当時、前原誠司は比較的好感をもって受け止められていたように思います。皆が、菅と鳩山の党首キャッチボールにいい加減うんざりしていましたので、新鮮だったのですね。さらに、二世でなく徒手空拳でこのポジションまでのし上がって来たというのもポイントが高かった。小沢に羽田に鳩山と、党の幹部は判で押したように揃って二世議員だし、岡田は大金持ちの御曹司、菅は二世ではないが馬鹿息子を立候補させて株を落としましたので、前原誠司の若さと苦学生だったという出自は、新時代の到来をいささかなりとも予感させるものがありました。
私は彼の党首就任を伝えるニュースで
趣味:①妻との食事 ②鉄道全般
というのに驚愕したことを覚えています。いや、②の鉄ちゃんであることはいいんですよ、趣味は自由ですから。臆面もなく、①のようなことを言う人が自分の周囲にいなかったもので、ちょっと友達にはなれそうもない(向こうもお断りでしょうが)タイプだなという感想を持ったんですね。そこで、TVを見ながら「随分と気持ちの悪い奴だな」とこぼしたところ、それを聞いた妻に猛反発されてしまいました。「どこがいけないのよ、いいじゃないの。この人の奥さんが羨ましい。あ~あ、私も食事したいなあ。」と絡んできたので、分が悪くなった私は、ほうほうのていで退散しました。まあ、愛妻家なのは悪いことじゃありません。楽天の田尾前監督も「趣味は女房」と公言して憚らない人でしたから、一つのトレンドかなと。新時代の政治家としては、こういうスタイルもアリかもしれんなと、その時は思いました。京大卒~松下政経塾~最年少府議~代議士という彼の経歴において、一般の社会経験がないことをTVのインタビューで指摘されたときも、落ち着いて誠実に答えていました。最良ではないかもしれないが、この人はセカンドベストとしては期待できるかもしれないというのが大方の気分だったように思います。
そもそも、国会議員になる人というのは、大変なスーパースターでしょう。確率論的にいえば、東大に入るよりも甲子園に出るよりも遙かに難しい。
小選挙区は復活当選というものはありますが原則は地域で1人なんですよね。1回当選すればたいがい何期が続くわけですから、椅子が狙えるのは20年に1人の世界なわけです。したがって能力だけでなく、相当の強運を必要としています。
公費が出るとはいっても、現実には小さくない出費を余儀なくされ、様々な思惑をもつ地域のステークホルダーのプレッシャーや、中傷やら選挙妨害の荒波をくぐり抜けねばなりません。そして、何万人もの人に自分の名前を書いてもらうという非日常の極みにあるような「選挙」の洗礼を受けます。自分などは3回生まれ変わってもできそうもありませんが、こういうことにチャレンジして成功する人は、それだけで「現代のまれびと」なんですね。
「普通の人」は、なかなか「まれびと」になれません。そもそも親や配偶者や親族に格別の事情がなく、どこにでも躊躇なく堂々と出していける人など、そんなにいないでしょうし、選挙期間中、子供がいる人は幼稚園の送迎や食事の世話はどうするのかという問題も出てきそうです。奥さん含めて、独特の慣習を理解して実践するのも難しい。二世議員がこれほど多いというのは、看板(知名度)を活かせるということの他に、家業としてそれが当たり前のようにして育った人に身についた、「暗黙知」のようなものがアドバンテージになっている面が大きいのかもしれません。
それから、何よりも経済的な問題が大きい。日本の会社は選挙に出た後に復職できるシステムがありませんから、職を辞して挑戦せざるをえません。必然的に、自営業(仕事を任せられる人がいる)のオーナーか、或いは医師や弁護士、公認会計士などの高度専門職の人たちが政治家に多いということになります。
後はいわゆる「政治業界」周辺に生息する人たちでしょうか。秘書とか後援会関係者などをまず思い浮かべてしまいますが、政治オタクという意味で、前原誠司のように大学を出て「松下政経塾」に入るような人もこのカテゴリーに入るような気がします。
こうして考えるに、「普通の人」は政治家なんてなれるもんじゃないんですね。
よって、政治は「特殊な人」に「普通の人」が自分のできないことを託さざるを得ないという現実があるわけです。前述のように、「普通の人」が出ていくことが大変難しい世界であるがゆえに、結果的に政治家が現実社会と乖離した人たちとなるのは、ある程度仕方がないことなのです。(これを変えるのは相当ドラスティックであり時間がかかる)
ただ、仕方がないからセカンドベストを選んでいる私のような人間にも言い分はあります。政治家の知性や能力も重要ですが、もっと大事なものがあると考えるのです。
それは「他者に対する想像力」に他なりません。
自らが「浮き世離れした存在」だということを自覚して、人の話をよく聞き、声なき声にも耳をすます姿勢と想像力を真っ先に持っていてほしいわけです。野党第一党の党首であれば尚更です。
今回の「マスコミが騒いでるだけ」発言で、前原誠司は多くの人々の期待と支持を裏切ったと思います。もっとも、脇でサポートする役目の鳩山幹事長も「浮き世離れ」ということでは横綱のような方ですから・・・。私は民主党支持者ではないのですが、どうも暗澹としてきますね。
すべての権力は腐敗するので、長期的には政権担当能力ある第二党が必要だと思っています。前原氏は、外国人参政権以外は許容範囲で、期待していました。残念です。
永田議員の議員辞職提出を棚上げし、野田国対委員長の責任もなし、もちろん自分自身(前原代表)の責任もなし。根拠を確証できないメールであれだけ国会を騒がせ、国会の品位と権威を貶めた責任をとろうとはしない。
今後いくら自民党を追及しても、党代表自らが責任を取らない党の主張など説得力はありません。党の通常運営や危機管理が出来ない党に、国民は政権をゆだねることは出来ません。
このような前原氏は党代表としては失格、のみならず政治家としての資質も疑いたい。
これで民主党は終わりです。国会は自民党の思わく通りに動くでしょう。
自民はかえってイヤかな?
私も2つの旗が立っている方が健全だと考えていますが、あまりの民主のお粗末さに幻滅しています。
>エヌさん
私も前原民主は終わったと思います。
どうも執行部にあまりにも社会性がないように思います。
>ケイジさん
誰がやっても体質が変わらなければ、同じのような気がします。
そんな人物ではありません。
いずれ首相になると思いますのでその時にまたよく観察してみて、ご自身の発言を振り返ってみてください。