Nice Shot

思い出の1ショットをUPしていきます.

monastic discipline and ritual

2008-09-30 14:32:37 | Off
スパソ・エフフィミエフ修道院です.

スーズダリの北側を守りまるで砦のような城壁を巡らした修道院です.


ブラゴヴェシチェンスカヤ教会です.
内門の上に教会が建てられています.
歴史的な建築物で老朽化が進んでいますが,さすが修道院.
花壇など綺麗に手入れされています.


創設は1352年.
以後,貴族や商人らの信仰を集め成長し,17世紀にリトアニア・ポーランド軍に破壊された後,現在,12の塔を持ち,高さ約8m,全長1500mののぼる城壁が建設されています.


修道院の中心にあるのがスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂です.
7つの立派なドーム(タマネギ)を持っています.


内部は一面が鮮やかなフレスコ画で覆われています.


ここで聖歌隊が歌ってくれ,幻想的な雰囲気に酔いしれました.


目に入るもの全てが,17世紀のフレスコ画です.


院内には4つの教会があり,それぞれが博物館のようになっています.
写真は修道院の懲罰室です.


改装されていますが,ルールを破った者が入れられたそうです.


要塞の中にある修道院においてスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂の緑のタマネギが可愛いです.


ウスペンスカヤ・トラペズナヤ教会です.
現代絵画展示室となっています.


修道院の出入り口です.

cherish a Suzdal memory

2008-09-29 22:59:09 | Off
中世の面影を色濃く残すウラジーミル・スーズダリの思い出を書いておきます.

田舎町でお土産を購入することにしました.

ってことでお馴染みのマトリョーシカ(Матрёшка,Matryoshka doll)です.
ロシアを代表する木製のおもちゃ(?)で,複数のお人形が何回かの入れ子構造になっています.
指数関数や階差数列,フィボナッチ数列の勉強になるような気がしたので姪っ子に購入しました.

素材もそうですが,入れ子構造の数で値段はマチマチです.
お人形は女性像が描かれているのが本来のもの.
ただ,大統領など有名人が描かれたものや動物やディズニーなど人間以外のものが描かれたものもあります.


白樺コースターとSalt&Pepper,トランプ(キリル文字),蜂蜜酒ミョードヴハ等です.
あと会社帰りにロシアに行ったのでTシャツしか持ってなかったのですが,ウィンドブレーカー(サンクトペテルブルクで購入)以外にダウンもこの町で購入しました.


ウラジーミル駅です.
古い機関車が置いてあります.


古い銀行の前にはレーニン像が立っています.


前日に仲良くなった子がオリヴィエを作ってくれました.
ジャガイモ,ニンジン,ピクルス,ゆでたまご,ハムなどをマヨネーズであえたサラダです.


夜になると通りもひっそりとしてきます.
写真は黄金の門です.


ウスペンスキー聖堂です.
このあたりは公園になっていて,夜は若者がたむろしているのでお気をつけ下さい.


ウスペンスキー聖堂も綺麗にライトアップしています.


ちょうどロシア人力士が大麻で逮捕されたりしてたので,マリファナの調査をしましたが,私が友だちになった子たちは誰一人持っていませんでした.
ロシア人(特に田舎の方)は,とっても素直で良い人が多いです.

Shchi

2008-09-28 15:35:56 | Gourmet
ラザルス教会の近くに雰囲気の良いレストランがあったので入りました.

ロシアでは英語表記がほとんどないので,お店に入るときにはとっても緊張します.
そして・・・ボリュームもわからないので,Body Language(ジェスチャー?)を多様しています.


お野菜のスープ(80P),シチー(Shchi,Щи)です.
キャベツをベースとした野菜スープで,代表的なロシア料理のひとつです.
少し酸味が効いていますが,胃袋にとっても優しい味わいでした.
そして添えられた奥のパンがとっても美味しかったです.
ロシアが麦の大量生産国ってことを感じます.


野菜とお肉を煮込んだジャルコーエです.
ロシア風の"肉じゃが"といったところでしょうか.
陶器ので提供されるのが一般的のようです.
やはり極寒のロシアでは空気に触れる口を狭くすることで保温したのでしょう.


スーダリの名物,蜂蜜酒のミョードヴハです.
ノンアルコールのものから度数の強いものまで色々と種類があります.
聞いたところアルコール度数7.8~8.3%くらいのが一般的のようです.
#ってロシア語で言ってたように聞こえました.


ロシアの帽子です.
ちょっろリアルすぎて恐いです.
ロシアのふわふわの帽子を購入しようとしたら・・・本物は高い!


以下,ロシア語のままならない会話なので,間違いかも.
イミテーション(2,000円)・・・格好だけのロシア帽子
ラビット(5,000円)・・・手触りも良く軽いのですが1年もすれば毛が抜けるとのこと.
フォックス(10,000円)・・・頑丈そうでした.ただ毛が硬い.
本物は百貨店とかで見ましたが20,000円超(いいなって思ったのは50,000円くらい)でした.


スーズダリのお土産は,特産の白樺製品が多かったのですが,このゲームで出てきそうな"こん棒"みたいなのも良く見ました.
何に使うのか不明です.
あと,どのおばあさんも鼻が高くホッカムリをしてて・・・魔法を2,3個使えそうです.
歩き疲れていた時など(ベ)ホイミをかけて欲しかったです.


小さな町なのですぐにこのような平原が広がっています.
タクシーは走っていないので道を間違えてないか常に心配です.
まぁ,その時はヒッチハイクです.
今回,ヒッチハイクする寸前で,目的地が見えてきました.

Suzdal with kitling

2008-09-27 12:26:19 | Off
お菓子をあげたらず~っとついてきたと一緒にスーズダリ(Suzdal)の町並みの紹介です.

1992年に"ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群(White Monuments of Vladimir and Suzdal)"として世界遺産に登録されています.


レーニン通りです.
町は南北に5kmほど走るレーニン通り沿いに,修道院教会をはじめ,繊細な装飾で飾られた木造の民家が並んでいます.


歩道を散策するのに楽しい町です.
普通の民家も"小奇麗"で"小可愛く"しています.


ロシアらしいかわいいタマネギがたくさん見られます.


淡い黄色のスモレンスカヤ教会です.


パサードの家です.
レーニン通りに,その他の建物と同様に佇むこの家が実は有名です.
17世紀末に建てられたと推測される"石造り"の市民の住宅です.
住宅が木造から石造りに変わるちょうど端境期の建築で,ロシアにもほとんど残っていない貴重な建物です.
現在は博物館になっています.
入場料40P,撮影料50Pと撮影代のほうが高いです.


13世紀初めに創設されたリザパラジェーンスキー修道院です.
院内にはこのような可愛い教会があります.


72mの鐘楼ナポレオン戦争の勝利を記念して建てられており,スーズダリで最も高い建築物です.


リザパラジェーンスキー修道院を有名にしている"聖なる門"です.
17世紀の建築物で,ふたつのテント型の屋根に装飾タイルなどを使ってカラフルに仕上げているのが特徴です.
白い建築物が多いスーズダリにおいて異質なところが魅力のようです.

Kremlin @ Suzdal

2008-09-26 11:55:00 | Gourmet
中世の雰囲気を残した"ロシアの田舎"の代表的な町,スーズダリ(Суздаль, Suzdal)についてです.


ウラジーミルからバスで行くことにしました.
ロシアの田舎町はバス網が発達しています.
鉄道もあるのですが,便数が少なく圧倒的にバスがオススメです.
スーズダリはウラジーミルから北に約35km(37P)のところにあります.


バスに揺られること約1時間でまず,バスターミナルに着きます.
ただ,そこから町中まで2kmほどあり,追加料金8P(30円)を支払うと町中まで連れて行ってくれます.
#頑張って運転手とロシア語で交渉しましょう!


町の中心部に向かうと突き当たりにる町の中心部のドルゴヴァヤ広場があります.
ここで降ろしてもらうと便利です.


平原の中に忽然と現れるスーズダリの町並み.
いきなり教会が目に飛び込んできます.


自然に土塁に囲まれたクレムリンに入っています.
ここは町全体が博物館のようです.

クレムリンは11世紀に建設されています.l
カーメンカ川の湾曲を利用して1.4kmほどの土塁が今も残っており,その内側に教会や宮殿が立ち並んでいます.

ロシアの田舎の風景と白壁の可愛い建物のコントラストが素敵です.


途中で土塁の上を散歩するヤギ使いと遭遇しました.
真っ赤のシャツを着ていたからか,この後ヤギが興奮してなかなか懐きませんでした.


クレムリンの中心部にあるラジヂェストヴェンスキー聖堂です.
現存するスーズダリでも最も古い建築物で,教会1階部分は13世紀に建てられたものです.(上階部は16世紀に建て直されています)


聖堂の内部は13世紀にまでさかのぼるフレスコ画で覆われています.


17世紀の巨大なイコノスタスも残っています.


府主教宮殿です.
15世紀に建設された宮殿は,現在は博物館になっています.


長いテーブルの置かれた宮殿の応接室が見どころです.
ただ・・・やはり説明はロシア語(キリル文字のみ)です.


もうひとつの見どころは"ヨルダンの天蓋"です.
ロシアに唯一の残る17世紀の"ヨルダンの天蓋"は,ロシアの洗礼式に使われたもので,川や湖の氷上に開けた十字型の穴をこの天蓋で覆って,その周りで儀式を行ったとのこと.


蛇行して湾曲する川沿いにカワイイぷち教会が建っています.


近づくと,歴史を感じます...ので,遠目に見るのが良いでしょう.

Golden Gate

2008-09-25 23:03:11 | Off
モスクワの北東に環状に連なるロシアの古都群,それが"黄金の環"です.
今でこそモスクワに首都機能を移転していますが,モスクワ以上に長い歴史があり,かつてはモスクワと覇権を競い大きな歴史的な事件がおこった舞台でもあります.

それぞれが個性的で素朴なロシアらしさに溢れた町々です.

ウラジーミルの玄関とも言える"黄金の門(Golden Gate)"です.
唯一残る中世の城門で12世紀半ばにはあったとされています.


ウラジーミルのシンボル的な存在で,今でもメインストリートのど真ん中にあり,道路はロータリーのように迂回するように造られています.


かつて町を取り囲んでいた城壁の一部で,今でも周りには名残の土塁が見られます.


土塁に登ると黄金の門が城壁の一部であったことがわかるような気がします.


門の上部には教会がありますが,現在は戦争の歴史博物館になっています.
モンゴル軍の攻撃を受ける1238年のジオラマは作りこみが細部にまでわたっており,お金がかかっています.
で・・・ウラジーミルに収まらず宇宙規模の展示をしたいようです.


アポロ=ソユーズの宇宙ドッキングのことが書かれていました.
この際,米露の宇宙飛行士がオメガの時計を着用していたと.
今でも,オメガのスピードマスターはロシアのすべての有人宇宙ミッションの公式クロノグラフになっています.


20世紀初頭のウラジーミルでは不思議な建築物,給水塔です.
メインは博物館で,最上階が展望台になっています.


360度のパノラマ展望台でウスペンスキー大聖堂が見えます.


ケンタッキーフライドチキン(KFC)...では無かったです.


レストランに行きました.
が・・・この町は基本的に英語は通じません.
ジェスチャーでサケを演じてサーモンのスープを頼みました.
ロシアではウハーといえばスープのようで,スズキやタラなどの白身魚が一般的のようです.


ポテトケバブ・・・はコレでした.
小ぶりのジャガイモとマッシュルームがそのまんま蒸かしてある感じで素材の味を大事にしている料理でした.

この後の写真が無いのは・・・ウォッカを飲んでからあまり憶えてないからです.
100mlで70P(約300円)とお水と同じくらいの料金でした.

この日は,隣のテーブルの3人組と仲良く適当なロシア語と英語で話をして・・・どうにかしてホテルに帰っています.

ちなみにロシア人の英語理解率は非常に低いです.
ホテルや空港等,観光関連ではない一般人では英語が通じなくって予想以上に大変です.
年齢層で顕著に分かれます.
30代以上はソビエト連邦時代に学生時代を過ごしたからかほとんど通じません.
数字も1(One),2(Two),3(Three)くらいまではわかるようですが,4,5,6・・・はわからないようです.
ちょうど日本人が幼い頃"A.B.C"くらいまでアルファベットを知っている感じに似ているようです.
15~20歳くらいの範囲の子だと第2外国語で英語を選択している人もいるようです.
3人組の彼女らは1人が英語で2人がドイツ語を履修しているようでした.
ドイツ語は案外通じました.

-memo-
Ya lyablyu tyebya.(Russian)
Pom rak khun.(Thai)
Aloha I'a Au Oe.(Hawaiian)
Tangshin-i cho-a-yo.(Korean)
Kgoh oi nei.(Cantonese)
Wo ai ni.(Chinese)
Anh yeu em.(Vietnamese)
Bon sro lanh oon.(Cambodian)
Kykeyu.(Cherokee)
miluji t?(Czech)
Ik hou van je.(Dutch)
Anna bahebek.(Egyptian)
Seni Seviyurum.(Turkish)
Mina rakistan sinua.(Finnish)
Szeretlek te'ged.(Hungarian)
Ego Te amo.(Latin)
Ngua ai di.(Taiwanese)
My tumko pyar karta hu.(Hindu)
Ti amo.(Italian)
Ich liebe dich.(German)
Je t'aime.(French)
I Love You.(English)
Ai shite masu.(Japanese)

Russian SUSHI @ Vladimir

2008-09-24 15:00:08 | Gourmet
1番近い海の北極海まで直線距離で5000km.カスピ海まで6000kmのウラジーミルでいただいたお寿司のご紹介です.


出窓に置かれていた置物.
干し椎茸かと思いました.


本日お邪魔した"寿司・東京"です.
"東"と"京"の文字のバランスが絶妙です.
#なんで大きさが違うのか不思議.


適当に握ってもらったらこんな感じです.

左手前の緑の粘土みたいなのが山葵です.
奥には見たことのないカラフルな巻き寿司.
真ん中あたりのはスパイシーなマヨネーズ仕立ての軍艦巻き.
そして手前の玉子が・・・極薄でペロンってしてます.
海苔で巻き胡麻がふってあるあたりはオシャレでした.
サーモンとイカはまともでした.

ガラスの器に入った竹の棒は"和"を表そうとしているようですが,キャンドルは謎です.


晩酌は"黄金の環"のヨロスラヴリ産のビールとイクラ味のポテトチップス

White Monuments of Vladimir and Suzdal

2008-09-23 14:35:36 | Off
朝モスクワのレニングラード駅に到着後,モスクワの東北東200kmのところにあるウラジーミル(Vladimir:Владимир)に行くことに.
モスクワで地下鉄を乗り継ぎ,クールスク駅へ.
ガイドブックによるとここからウラジーミルへの急行列車が出ているとのこと.

みどりの窓口(もちろんロシア語)で悪戦苦闘...
だが次の急行電車は14:00発とのことで5時間以上の待ちぼうけ...
しかも340Pと高価.
そこで長距離バスを探すことにしました.

言葉はさっぱりわかりませんでしたがバスセンターをウロウロしていたらフロントガラスに"Vladimir"と書かれたバスを発見.
世界遺産の写真を見せるとスーツケースを押し込まれてすぐに乗るように言われ出発.
9:30に出発するとすぐに乗客が協力してお金集め.運賃は220Pでした.
途中11:30にドライブインで15分休憩,そして13:15に無事にウラジーミル駅に到着しました.

ウラジーミルは,ロシアの古都の一つで,ウラジーミル・スーズダリ大公国の首都として栄えた町です.
いわゆる"黄金の輪"を構成する都市の一つで,1992年に"ウラジーミルとスーズダリの白亜の聖堂建築群"として,ユネスコの世界遺産に登録されています.

町に到着後ホテルにチェックイン
ホテルは"ウラジーミル(Владимир)".
メインストリートにあり,駅やバスターミナルも近くにあるロケーション抜群のホテルです.
この町で,唯一英語が通じた場所のような気がします.


ホテルから道を1本隔てたところにあるラジヂェストヴェンスキー修道院です.


1194年から1197年にかけて建設された,ドミトリエフスキー聖堂です.


大人は80Pですが,財布に入れていた可愛いカモノハシの図柄のICOCAが見えたようで,学割が適用されて30Pになりました.
ラッキー!


外壁の浮き彫りが見事な教会です.
聖人や歴史上の英雄,動植物など豊かなイメージが描かれています.
この独特な装飾から"石の詩","石のカーペット"とも呼ばれています.


旧来の建物はレンガで造られていましたが,加工しやすい"白石(石灰岩)"を建材に用いたことで,職人たちの想像力と技術力が壁面に現れ芸術作品に仕上がっています.
また建設された時期に,ヨーロッパからの職人が加わりロマネスク様式が持ち込まれたことも大きな要因になっています.


教会内はいたってシンプルです.
写真は天井のアーチ部分に描かれたフレスコ画"最後の審判"(?)だと思います.


教会は小高い丘の上に建っています.


ドミトリエフスキー聖堂から200mほどのところに,かつて全ロシアの大聖堂だったウスペンスキー聖堂(Успенский Собор)があります.
日本語だと生神女就寝大聖堂(Dormition Cathedral)という文字があてられます.


ウスペンスキー聖堂は1158年に建設が始められ14世紀はじめまではロシアの大聖堂の最高位にあった歴史的な教会です.
丘の上に建ち5つの黄金の丸屋根を輝かせている威風堂々とした教会です.


職人は神聖ローマ帝国から派遣させ,ウラジーミル・スーズダリ公国に特徴的な白石(石灰岩)を使って建てられています.
キエフのソフィア大聖堂を強く意識して建てられ,ちょいちょい独自様式をとり入れたことで,その後のロシアの教会建築の原型になっています.


開館時間は13:00-16:45と短く,他の時間帯は信者以外は入場不可です.
教会内は荘厳な雰囲気で隅々ににはバガリュープスキー公をはじめとする歴代の公の廟が安置されています.

壁は一面が美しいフレスコ画で覆われています.
教会の中央部の天井アーチ部分には"最後の審判"(アンドレイ・ルブリョフ)が描かれています.
光の輪を背にした聖人たちがずらりと並び,圧倒的な壁画に仕上がっています.


1239年にモンゴル帝国のバトゥが首都を占領した際のウラジーミルの荒廃と,ウラジーミルで幾度と無くおきた火災をくぐり抜けて大聖堂は生き残っています.

Leningrad Station

2008-09-22 07:59:00 | Travel
夜行列車はサンクトペテルブルクを発車してすぐに日が変わり1時間もしないうちに消灯されます.


夜中3時くらい.
目が覚めたので列車の廊下を散歩しました.
外国の鉄道から窓の外を見るのは大好きです.
しかも長距離列車でのんびりと車窓を眺めると"生きてる"って気がします.
ワシントンD.Cからニューヨークに向かう時のどんどん都会に近づくと同時に胸の鼓動が高鳴るのも良かったですし,ニューヨークからボストンへ向かうルートも古き良きアメリカに出会える感じが素敵でした.
最近ではドイツからベルギーに向かう高速列車の食堂車の車窓が印象的でしたし,台湾新幹線での出会いも感動的でした.


朝6時30分.
目覚めるとそこはモスクワの郊外でした.
そこから新聞売りや紅茶売りが車内販売を開始します.


(モスクワの)レニングラード駅に到着です.
列車に乗り込むときと同様に車掌さんが出入り口で送迎してくれます.
どの車掌さんも看板列車だけあってシャラポワっぽい美女でした.


ちなみにロシアでは鉄道(地下鉄を含む)は軍事施設扱いということで写真撮影は原則禁止です.
最近ではスナップ写真程度なら目をつぶってくれるそうですが,三脚を立てての撮影はすぐにおまわりさんが飛んできます.


ちなみに,豪華夜行列車はボディーは美しいのですが,先頭列車は力強い機関車です.
ゴードンみたい.


レニングラード駅です.
いきなりスターリン・クラシック様式の高層ビルが目に飛び込んできます.
ニューヨークの摩天楼にコンプレックスを抱いていたスターリンが,それに負けないビル群をと考え,モスクワ800周年を記念して建設された7つのビルです.
1950年代に建てられ,現在でも偉容を誇っています.
モスクワでは愛着を込めて "7姉妹" とか "スターリンのウェディングケーキ" とも呼ばれています.
右手に見える黄色の建物がレニングラーツカヤ・ホテルです.
現在,工事中で泊まることはできません.
正面奥に見えるのが鉄道省です.
133mと小ぶりですが,左右のバランスもよく均等がとれています.

Sleeper Gorgeous Train

2008-09-21 23:59:00 | Travel
サンクトペテルブルク(Sankt-Peterburg)からモスクワ(Moscow)へ.
夜行列車を使いました.

サンクトペテルブルク~モスクワ間は飛行機も多数発着していますが,鉄道での異動も人気があります.
中でも豪華夜行列車によるゴージャスな旅が人気です.

看板列車は"赤い矢号"と"グランド・エクスプレス"です.

サンクトペテルブルク~モスクワ間の所要時間は約8時間.

オススメ度【★★★★★★★★★☆】


市内観光を終えて夜,スーツケースをホテルにとりに行きました.
夜の雨での一般道の車は100km/h超で走行していきます.


サンクトペテルブルクにあるモスクワ駅に到着しました.
ロシアでは,長距離列車の場合"行き先"が駅名になっています.
つまり,モスクワに"レニングラード(サンクトペテルブルク)駅"があります.
サンクトペテルブルクには"フィンランド駅"もあります.
もちろんフィンランドのヘルシンキ駅行きの始発駅です.


この日は,同じような時間帯に5本の夜行列車が走っていました.
23:30,23:40,23:46,23:55(赤い矢号),23:59(グランド・エクスプレス)
しばし,駅の喫茶店でお手紙を書いて時間を潰しました.


赤い矢号のボディーです.
ワインレッドの綺麗な車体です.


赤い矢号の一等車です.


私は二等車でモスクワへ.
二等車は2段ベッド×2の4人部屋です.
この日は満席でした.
もちろん,残り3人はロシア人.
医者と釣り人と寡黙なサラリーマン.
釣り人とサラリーマンはすぐに寝ちゃったので,彼女としばしお喋りを楽しみました.
いよいよ首都モスクワに移動します!

pirozhok

2008-09-20 17:22:41 | Gourmet
ロシアの代表的なファストフード,ピロシキ(pirozhok,pirozhki)です.


食事のお供やおやつ感覚で楽しめます.
具材は豊富で甘いものから辛いものまで・・・バラエティ豊かです.


日本では揚げパンのイメージが強いですが,本場ロシアでは焼いているものが一般的です.


海のほうを向いている標識を発見!


ロシア革命の口火を切った巡洋艦オーロラです.
ネヴァ川と大ネフカ川の分かれるところに停泊しています.


船内には歴史の展示があります.
日本海海戦で日本軍の砲撃を受けて舷側に大穴の開いたオーロラ号の絵もあります.


革命や内戦の犠牲者が葬られたマルスの原です.
永遠の火と名づけられた炎は1957年から燃え続けているとのことです.
モスクワのクレムリン脇にある無名戦士の墓の永遠の火はここから分火したものです.


実業家アレクサンドル・シュティグリツが創設した工芸デザイン学院の付属博物館として1896年に開館された工芸博物館です.


大きなアンティークショップのような工芸博物館内です.
というのも,館内の展示品は膨大で多岐に及びますが,かなり雑多に並べられています.


金色を基調とした眩い壁面や天井画もお見逃し無く!


クズニェーチヌィ市場です.
お野菜お魚お肉ミルク...何でも揃います.
ただ,言葉が通じない...
基本は量り売りなのですが,かなり苦労しました.
キャビアも売っていましたが高い!


ドストエフスキー文学記念博物館です.(学生70P)
晩年を過ごしたアパートが,そのまま博物館になっています.
ドストエフスキーはロシアでも人気があり,モスクワなど全土の所縁の地7箇所に博物館があります.
その中でも1番充実しているのがここのサンクトペテルブルクの博物館です.


最後の小説"カラマーゾフの兄弟"を執筆したのはここです.
1時間くらいお邪魔してました.(展示閲覧10分,残り50分読書)


BRICsといわれる経済成長大国のひとつロシア.
その一端を垣間見ようと郊外のショッピングセンターに行ってきました.


ジャスコ,イオンモール...そんな感じです.
平日なのに親子連れもたくさんいました.


ナポレオン軍の軍旗が置かれたカザン聖堂です.
ネフスキー大通りに面し,街のど真ん中に位置します.
ここはイサク聖堂や血の上の救世主教会とともにサンクトペテルブルクの有名な観光スポットのひとつです.


前の広場は市民の憩いの場になっていますが,カザン聖堂はサンクトペテルブルクにおけるロシア正教会の中心なので,多くの信者が祈りを捧げに足を運びます.
館内は外の喧騒と一線を画し,静寂そのものです.


旧店名"ヴィノグラード",現"フレクソル"というレストランです.
白壁の地下室内にあるレストランで古典的なロシア料理を楽しめます.


店内は隠れ家的な雰囲気です.


もちろんボルシチ(150P)です.
このお店のはクリーミーに仕上げ,まろやかな味わいになっています.


ニシンの酢漬け(120P)です.
厚めに切られたニシンの塩漬けはウォッカとの相性が抜群です.


Church on Spilt Blood

2008-09-19 22:13:19 | Off
サンクトペテルブルクにあるロシア正教会の聖堂,血の上の救世主教会(Храм Спаса на Крови、スパース・ナ・クラヴィー教会)です.


ネフスキー大通りからグリバエードフ(グリボエードフ)運河沿いに進むと,血の上の救世主教会が見えてきます.



サンクトペテルブルクの主な建築物が,主としてバロックおよび新古典主義様式であることに比べ,この教会の建築がロマンチックなロシア・ナショナリズムであることがうかがい知れます.


タマネギのような形状の屋根を見ると中世のロシア建築の影響を色濃く受けていることがわかります.


イボイボの付いたタマネギって・・・スーパーマリオの毒キノコのようでカワイイです.


モスクワの聖ワシリイ大聖堂と比較すると,自由な点や優美さなどはモスクワに代表されるロシア的なものとは異質です.
そのあたりがサンクトペテルブルク"らしい"といわれる由縁です.


中央の丸天井には"全能の主たるイエス・キリスト"に大天使たちが随っています.

教会の内壁と天井は,複雑で詳密なモザイクで完全に覆われており,このモザイク画は厳密なイコンの様式にのっとって聖書の場面を表現しています.


教会は無数のトパーズや青金石(ラピスラズリの原料)で飾られており,豪奢な印象をうけます.


外にはマトリョーシカ人形(Матрёшка,Matryoshka doll)屋さんがあります.
安いものは中国製でした.
ロシア製のはハンドメイドで値段は5倍くらい違います.


グリボエードフ)運河下りも面白そうでした.


白鳥の湖を観た際,オーケストラのメンバと仲良くなりました.
そこで写真集を作っているとのことで,私もモデルで乱入することに...
クラシックカー内での撮影でした.(写真は1番仲良くなったチューバ奏者と)
どんな写真集になったか・・・わかりません.(きっと私の写真はボツかなぁ?)


撮影が終わるとすっかり夜になってました.
写真はネフスキー大通りです.
21時過ぎですが,空はほのかにまだ明るいです.


1875年創業の歴史あるホテル,グランドホテル・ヨーロッパです.
五つ星のホテルで優雅です.


何度も何度も足を運んだ本屋さん,ドム・クニーギです.
元シンガー社の建物を利用した贅沢なホテルです.


お昼はこんな感じです.


ロシア語の世界地図やロシア文学の本を購入.


真夜中のリチェーイヌイ橋です.


真夜中の巡洋艦オーロラとトロイツキー橋です.

Literature Cafe @ Sankt-Peterburg

2008-09-18 12:33:23 | Gourmet
一度行ってみたかった"文学喫茶"に来ました.


ここは,かつて名だたる文豪たちが通ったという,ヴォルフ・ビランジェ菓子店がその前身です.
プーシキンも運命の決闘の前に立ち寄ったといわれる,サンクトペテルブルクで最も有名なレストランです.


お店はネフスキー大通りに面する店内は落ち着いた雰囲気です.


キャビアを食べたいと思って,"Black Caviar"よりも安い"Red Caviar"を注文したら・・・イクラ(180P)でした.

ちなみに,"イクラ"とは"魚卵"や"小さくてツブツブしたもの"という意味のはロシア語です.
ロシア語ではキャビアもタラコも(日本でいう)イクラもすべて"икра(Ikra:イクラー)"です.
ロシアでは,サケの卵を"赤いイクラ"(красная икра クラースナヤ・イクラー)と呼び,キャビアのことを"黒いイクラ"(чёрная икра チョールナヤ・イクラー)と呼ぶようです.


ロシアンティー(100P)です.
日本では紅茶にジャムを入れたものを"ロシアンティー"と称していますが,これは間違いです.
ロシア人はジャムのような"ヴァレニエ"と呼ばれる果物を甘く煮たものを舐めながら紅茶を飲みます.
手前に写っているのが"ヴァレニエ"です.


ロシアの伝統的な料理"サリャンカ"(420P)です.
酸味がある具沢山のスープでレモンとオリーブが入っていて"壺"に入れられて提供されます.


ビーフストロガノフ(560P)です.
肉やキノコがホワイトソースで煮込まれているサンクトペテルブルクの定番メニューです.


ネフスキー大通りにある有名レストランでランチ6,000円.
なかなか贅沢ですがリーズナブルかも.

The Bronze Horseman

2008-09-17 12:00:20 | Off
デカブリスト広場にあるピョートル大帝騎馬像"青銅の騎士"( Медный всадник)です.
サンクトペテルブルクを創建したピョートル大帝の偉業を称えたプーシキン作の叙事詩"青銅の騎士"が有名になったため,この名で呼ばれるようになりました.


花崗岩の台座にはロシア語とラテン語で"エカテリーナ2世からピョートル大帝へ"という文字が刻まれています.
奥に見えるのがイサク聖堂です.


デカブリスト広場付近は元老院や旧海軍省など歴史的な建物が建っています.


宮殿橋です.
この橋は大型船が行き来できるように跳ね橋になっており,深夜1:30に跳ね上がります.
白夜には遊覧船からこの瞬間を見るツアーが開催されています.


ピョートル大帝の側近であったアレクサンドル・メンシコフが栄華を極めた"メンシコフ宮殿"です.


動物学博物館です.
かつての税関倉庫を利用した世界でも有数の規模を誇る動物学の博物館です.
が・・・天井の広いだだっ広い倉庫に剥製や標本が30,000点以上.
観光客はほとんどいなく,現地の人もほとんどいなく・・・たまに,剥製の奥から人が出てきてすれ違う度にビクっとします.
夜になったら動いてそうで恐かったです.


この博物館のマスコット,マンモスの"マーシャ"です.
博物館のチケットにマーシャの愛らしいイラストが描いてあります.
生後3~4ヶ月と推測されるマンモスのミイラだそうです.
愛知万博で並んでチケットを確保して一瞬見られたマンモスが見放題です.


説明はこのラベルのようにロシア語とラテン語で説明されています.


こちらは一部だけが本物の標本マンモスです.


こちらはマンモスの骨です.
やはりデカいなーと痛感.


極めつけはこれ.
マンモスが触れます.
"You can touch it"って珍しく英語で書かれています.
でも・・・説明文はやはりロシア語.


このあたりはヴァシリエフスキー島の岬に位置し,見どころはこの岬の先端に集まっています.
その最先端にある"ロストラの燈台柱"です.
高さ32mの柱は1810年に証券取引所とともに建てられています.


このあたりは結婚式後の写真撮影の場所として人気があるようです.
なお"ロストラ"とは船首の部分を意味し,敵軍の船首を切り取り柱の飾りにして勝利を記念した古代ローマの習慣に由来しています.
"結婚"="人生の勝者"ということでしょう!


旧証券取引所,現在の中央海軍博物館です.
日露戦争に関する展示もありますが,暗い端のほうに展示されています.


中央海軍博物館横のカフェです.
コカコーラの茶色バージョンがカッコよかったのでパチリ.

M112

2008-09-16 11:03:02 | Off
本日はサンクトペテルブルク発祥の地,ペトロパヴロフスク要塞(Санкт-Петербургская крепость)についてです.
#webpageはこちら.(ロシア語のみ)

ここは18世紀に発生した大北方戦争の過程で,スウェーデンから奪った土地を防衛するために築かれた島の要塞です.
ネヴァ川の河口付近のザーヤチ島を高い壁で取り囲むように構築されています.

今ではその島全体がそのまま観光地になっています.


東側のイオアンノフ門から島に上陸です.
#橋で繋がっています.


ペトロパヴロフスク大聖堂です.
18世紀初めに建設された教会で,鐘楼の高さは122mとサンクトペテルブルクの町の中心部では,今でも一番の高さを誇っています.


教会の内装は荘厳で,広い空間に充分に外光がとりいれられており,大理石の柱や優雅なアーチ,金箔の塑像,クリスタル・シャンデリアが輝いています.


贅をつくした極みです.


ピョートル大帝以後の歴代の皇帝が埋葬されており,皇帝一族の墓所でもあります.
胸像がある右の棺がピョートル大帝のものです.


ちなみにピョートル大帝はこんな感じです.
お庭に像があり,子どもたちが登ったりしています.


城壁の上にも行けます.
遊歩道となっており,大砲が並べてあります.


要塞は司令官の館(歴史博物館)など5つほどがある複合博物館になっています.
ほとんどロシア語表記のみなので・・・年号くらいしか理解できませんでした.


要塞の外の珍しい建物としてモスクがあります.


美しいタイル模様が輝いています.