p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

LEAF:the Low Emission Auto strategy was a Failure.

2011-10-25 00:00:00 | 企業・産業
日産自動車が、環境対応車に関する中期計画「ニッサン・グリーンプログラム2016」を発表しました。
その中でプラグイン・ハイブリッド車を投入する方針を明らかにしているのですが…2015年ですか。他社に大きく遅れをとることになりましたね。

日産自動車は、ハイブリッド車の投入を控える一方で「LEAF」を発売。電気自動車が次の“本命”と見ていたものと思われます。
しかし、先進国では財政赤字が足かせとなって、国主導での充電インフラ整備が進まない状況下、今回の“転進”を余儀なくされたというところでしょう。

技術の寿命”を読み損ねた日産の失敗は、これまでにも同様の事例が少なからず見られるところです。
テレビの薄型化に際して、ソニーは有機ELを重視しました。しかし世の中には液晶テレビが普及。急遽方針を転換して、競合相手であるSamsungから液晶パネルを調達するという、見境無い手段まで講じた上で、世界シェア第3位を確保するに到りました。
その上で黒字化できない、という状況は想定外であったでしょうが。

日産にとっては幸運なことに、世界市場においては環境対応車は、いまだに主役ではありません。2015年というのは、新興国の自動車市場でも環境対応車が注目を浴びるタイミングを見計らってのものであるのかもしれません。
ユニークなクルマを出してくることに期待したいですね。

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