今回はもう一本、IISIAデイリー・レポートで私が書いた記事を紹介します。
ご覧下さい。
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住友商事、日産自動車、日本たばこ産業など、国際会計基準の前倒し採用を目指す動きが出てきたといいます。
日本経団連が住商などを含む上場19社や監査法人を含めて構成する準備会合を近く立ち上げ、日本基準と比べ、会計処理が大幅に変わる項目について問題を整理することで、後続組の企業の参考となるモデルをつくり、国際基準の導入が進む地ならしにする狙いもあるといいます。
(2009年9月3日付 日本経済新聞他参照)
会計制度は元来、各国ないしは各地域毎に、当該領域内における商慣習に合わせた形で整備されてきました。
それとは異なる状況が生じたのは、2000年前後のことです。1992年、マーストリヒト条約によって現在の形で成立したEUにおける経済統合が、企業活動の国際化を加速しました。企業の商業活動が国境を越えて広がるとともに、国境をまたいだ企業統合や、本国外における資金調達が増えるようになりました。
同時に、そうした企業に投資する主体としての金融機関の活動も国際化を加速しました。
(「IISIAマンスリー・レポート」2009年9月号 第2章「国際金融機関の曲がり角〜“越境する投資主体”はどう変わるか」参照)
そうした状況下、投資意思決定に資するために求められる企業の業績開示にも、国際的に統一した基準を求める声が上がるようになりました。これが、国際会計基準に向けた動きの始まりです。
企業が国際会計基準を導入する最大の効果は、国外における資金調達を潤滑に行うことにあります。したがって、国外においてビジネス・サイクルを回している企業にとって、最も有効であると考えられます。
具体的には、海外で部材調達して海外生産を行う電機や自動車といった製造業や、海外でプラントを開発・運営する総合商社などが、国際会計基準の恩恵を受けることになります。今回の準備会合に加わる19社の多くが、そうした企業となっています。
しかし、今後はそれらの業種以外にも、国際会計基準を導入する企業が増えてくると、IISIAでは予測しています。
日本企業の経営戦略の変化として取り上げられるケースが増えているのが、内需企業の海外進出です。IISIAデイリー・レポートでも、“食”の分野におけるサーヴィス業の海外進出についてお伝えしてきました。これらは、海外において食品製造拠点や店舗運営を行う形で、現地におけるビジネス・サイクルを構築するものです。
したがって、海外進出の増加に伴って、現地における資金調達が最適な場合が多くなると想定されます。そのため、飲料・食料品や外食サーヴィスといった企業においても、今後、国際会計基準の導入が進む可能性があると思われます。
それらの企業が国際会計基準を導入する方向性を見せた場合、それは、海外進出を加速する構えを見せているという理解ができるでしょう。
日本の個人投資家・ビジネスマンにとっても、日本企業の海外進出の有り様が変わる目安の一つとなる、会計制度の変化の形で現われる“潮目”の予兆を見逃すべきではないと考えます。
(「IISIAデイリー・レポート」スタンダード版 2009年9月3日号より)
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IISIAデイリー・レポートでは、国際金融から地政学リスク、科学技術、ネットビジネスまで、世界中の幅広いメディアから厳選した情報を基に、投資家の皆様にお役立て頂ける形の分析を毎日4本(スタンダード版の場合。ライト版は週3回・1回2本)お届けしています。
是非一度、御利用下さい。
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住友商事、日産自動車、日本たばこ産業など、国際会計基準の前倒し採用を目指す動きが出てきたといいます。
日本経団連が住商などを含む上場19社や監査法人を含めて構成する準備会合を近く立ち上げ、日本基準と比べ、会計処理が大幅に変わる項目について問題を整理することで、後続組の企業の参考となるモデルをつくり、国際基準の導入が進む地ならしにする狙いもあるといいます。
(2009年9月3日付 日本経済新聞他参照)
会計制度は元来、各国ないしは各地域毎に、当該領域内における商慣習に合わせた形で整備されてきました。
それとは異なる状況が生じたのは、2000年前後のことです。1992年、マーストリヒト条約によって現在の形で成立したEUにおける経済統合が、企業活動の国際化を加速しました。企業の商業活動が国境を越えて広がるとともに、国境をまたいだ企業統合や、本国外における資金調達が増えるようになりました。
同時に、そうした企業に投資する主体としての金融機関の活動も国際化を加速しました。
(「IISIAマンスリー・レポート」2009年9月号 第2章「国際金融機関の曲がり角〜“越境する投資主体”はどう変わるか」参照)
そうした状況下、投資意思決定に資するために求められる企業の業績開示にも、国際的に統一した基準を求める声が上がるようになりました。これが、国際会計基準に向けた動きの始まりです。
企業が国際会計基準を導入する最大の効果は、国外における資金調達を潤滑に行うことにあります。したがって、国外においてビジネス・サイクルを回している企業にとって、最も有効であると考えられます。
具体的には、海外で部材調達して海外生産を行う電機や自動車といった製造業や、海外でプラントを開発・運営する総合商社などが、国際会計基準の恩恵を受けることになります。今回の準備会合に加わる19社の多くが、そうした企業となっています。
しかし、今後はそれらの業種以外にも、国際会計基準を導入する企業が増えてくると、IISIAでは予測しています。
日本企業の経営戦略の変化として取り上げられるケースが増えているのが、内需企業の海外進出です。IISIAデイリー・レポートでも、“食”の分野におけるサーヴィス業の海外進出についてお伝えしてきました。これらは、海外において食品製造拠点や店舗運営を行う形で、現地におけるビジネス・サイクルを構築するものです。
したがって、海外進出の増加に伴って、現地における資金調達が最適な場合が多くなると想定されます。そのため、飲料・食料品や外食サーヴィスといった企業においても、今後、国際会計基準の導入が進む可能性があると思われます。
それらの企業が国際会計基準を導入する方向性を見せた場合、それは、海外進出を加速する構えを見せているという理解ができるでしょう。
日本の個人投資家・ビジネスマンにとっても、日本企業の海外進出の有り様が変わる目安の一つとなる、会計制度の変化の形で現われる“潮目”の予兆を見逃すべきではないと考えます。
(「IISIAデイリー・レポート」スタンダード版 2009年9月3日号より)
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