二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

僕らの人間性

2020-11-22 21:37:28 | Weblog
タイトルは、自分の昔書いたブログの一文から。

「僕らの人間性は、僕らがどう行動するかにかかっている。」
what we are depends on what we do.
もしくはWhat makes me is my action.ってことなのかな。月並みだが。

思っていてもできないことはたくさんある。また、言ったりやったりはできるけど、そんなにじっくり考えてるか、いうとそうでもないこともある。

そんな毎日の中で。空元気出して、自分を鼓舞したり、他人を励ましたり。そんなことの積み重ねで、刹那を突き進んでいる。

そんな人は多いのだろうか。

「鬼滅の刃」が映画、原作共に大人気というニュースを聞いて以来、そんな思いに駆られている。

オイラはジャンプ大好き中年だった(最近やっと熱が冷めてきた)当時、鬼滅の刃は連載第一回から激推しだったし、「ヤバいくらいにオイラの好きな世界観だが、今どきの坊ちゃんには受けないのではないか」と心配になり、柄にもなく毎週アンケートに「良かった作品」として褒めまくって投稿したものだった。

今、この作品がこんなに支持されていることに、少し信じられないくらいの不思議さと安心を感じてしまっている。

オイラが安心できるのは、鬼滅の刃が受け入れられて、コブクロが流れて、NHKニュースや新聞が信頼できるニュースを伝えて、サザエさんが放映されて、、、そんな世界だ。
いつも巷ではそんな世界は茶化され、顧みられず、、、だと思っていたのに。

最近ではSNSやGoogleが、気を利かせすぎて、視聴者が気に入りそうな話題しかおすすめ画面に映さないものだから、オイラはうっかり、こんな世の中になったのか、と、騙されそうになる。

それでも、混沌とした世界の匂いを少し嗅いだだけで、結構神経やられて、この週末は使い物にならんのだけど(苦笑)

明日は仕事に戻らへんと、社会的に止め刺されそうだから、元のオイラに戻ろう。
何も感じない厚顔無恥を貫かんと、なぁ。

見上げても、朧の月夜。雨がしとしと。オイラが外出りゃ降るのはなぜか。

情けなくて、涙が出るね。
ああ、そう。鬼滅の話しようと思ったのになぁ。

基本、あのお話は、虐げられ殺された子どもの話、健気に皆の幸せを求める、清らかな心の祈りのような物語だと思っとります。

ジュブナイル。少年少女の物語。

そんな祈りが今のこの世にあると知っただけでも、50年我慢して生きてきた甲斐があると思える。
ありがとう。吾峠呼世晴さん。ありがとう。少年ジャンプ。

鱗滝さんみたいにはなれないけど、あの世界の善良な大人のように、慎ましく善意を湛えて生きていきたい。


追伸 あ、念のため申し添えますが、オイラ、チェンソーマンも呪術迴戦も、初回から激オシで、毎回心抉られながら、「この作品で育つ坊ちゃんって、、、」と現代の子供達のメンタル試練のキツさに恐れおののく今日この頃です。
コメント
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