二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

「猫弁と魔女裁判」がすごい!~挑戦的視点を持つ「癒やし系ミステリー」~

2014-06-29 23:43:01 | 猫弁
大山淳子氏の最新作「猫弁と魔女裁判」が発刊された。

まだ読んでいない人のために、ここで、具体的な感想は書きません。

それよりも。

読んでください。ぜひ、手にとって、この作品を味わってほしい。
子供から、大人まで。多くの人に読んでほしい作品です。
書店にもっと置いてほしい。夏の一冊「猫弁と魔女裁判です!(舞台は冬だけど(爆))


「猫弁」シリーズは、今までずっと読んできたけれど、今回が一番面白い。

大山先生、勉強して、取材もたくさんしたんだなぁ、とか、何人もの専門家が、猫弁の世界を生み出すために協力したんだなぁ、とか、下世話なことをつい考えてしまったおいらは、いわゆる俗物の典型という自覚がありますが、そんなおいらが、二時間、きっちり集中して、読むことができた。物語の世界を想像し、頭の中で場面を描きながら、夢中になって、でも、ちゃんと飛ばさずに、一字一句をゆっくりと味わった。

読み終わったら、深い満足とともに、猫弁がおわってしまった喪失感がひたひたと打ち寄せてきて、「もっと、何日もかけて読めば良かった」と少々後悔した。


読んでいて、楽しかった。悲しかった。寂しかった。はらはらした。衝撃を受けた。混乱した。
そして、じんわりと、心が揺さぶられた。


おいらは50年近くこの世に生きてきたので、それなりに小説読むときは色々あらすじを予測しちゃうわけですが、そんなことに、この作品のおもしろさが損なわれることはないのでした。
大事なのは、展開の中で「何」が描かれるか。
おいらの貧弱な想像力なんか軽く凌駕して、「猫弁ワールド」を実に魅力的に描き出してくれた、大山先生の筆致に、感動した。

人々の内面の描写、情景の描写。
大山先生の筆を通して描かれる世界が、とても好きです。

おおっ!!!と唸る予想外の展開も随所にあり、様々なことを考えながら読んだ今作でした。

「猫弁」は、ミステリーと呼ばれている。
そして、そのストーリーに荒唐無稽さはないが、おいらの印象としては「ファンタジー」と呼んでもよいと思う。
「ファンタジー」としての成分は、児童文学が持っているような、デリケートで上品な作風だ。
そして、たまに織り込まれている、不思議な出来事。それを自然と受け入れている、百瀬太郎の柔軟な感受性。

「猫弁」を読んでいると、あまんきみこさんを思い出す。
百瀬太郎は、運転手の松井さんみたいなんだ。


今回、百瀬太郎が、葛藤も苦しみも持つ一人の人間であることが、印象に残った。
そして、百瀬太郎は、あくまでも、彼らしく、全力で生きていた。


「猫弁と魔女裁判」・・・あああ、しかし、この作品の多面性がすごい。
のんきに描いているようで、ものすごく、現代の世相が透けて見える。

優しい語り口でありながら、「司法記者」に負けず劣らず、問題提起の視点は鋭い。
(これは、前作「猫弁と少女探偵」でも感じたことだ。)

すごいなー。これは、映像化難しいぞ(爆)でも、作品自体はすごく評価されると思うぞ。

柔らかな情景、描写の中、だまし絵のように「現実」が織り込まれている。
安心して読みながら、時々、ひやっとした。

大山先生は、読者が、現実から目を背けることを望んでいない。

百瀬太郎が、決して目の前の現実から、逃げないように。読者にもそうあってほしい、と思っているように感じる。


今、ぼくらが生きているこの世界。その先のどこかに、この町がある。
そう思わせてくれて、「ぼくらも頑張らなくちゃ」と思わせてくれた、大山先生と猫弁先生に感謝します。亜子ちゃんにも、その他全ての登場人物・登場動物たちにも。


「猫弁」をお読みになったことのない方がいらっしゃって、もし興味を持っているようでしたら、できれば、一作目の「猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち」から読まれることをお勧めします。

「猫弁全集」という、今までの作品が(今作も含めて)一冊にまとめられた本もあります。
なかなか洒落た装丁で、重量感も、書斎に似合うタイプの本です。一冊ずつ買いそろえるよりも割安なので、30代までなら、こちらが買いでしょう。

ただし、「猫弁全集」の活字は少々小さいので、中高年が気楽に読むなら、単行本もお勧めです。
おいらは、「猫弁全集」を開いて、初めて、高校時代の自分の目の能力(視力だけでない諸々・・・)を取り戻したいと本気で思いました。(爆)
(最近、活字離れしていたことを改めて痛感・・・取説とかは平気なのになぁ・・・)

なんか、最後は与太話になってしまってすんません。

「猫弁」が多くの人に読まれることを祈って、今日はおわります。
それでは!
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ボクらの時代~若者たち2014キャスト・監督鼎談!~

2014-06-29 23:37:06 | 吉岡秀隆
「ボクらの時代」公式サイトは、以下のとおり。
http://www.fujitv.co.jp/jidai/index.html

ちなみに、このサイトにはゲストが誰とか、何にも書いてありませんが、
吉岡秀隆氏の公式サイトには、7月6日(日)に彼自身が出演との情報あり。

へぇと思い、そういや、昔この番組好きだったっけと思いだし、先週あたりから観ています。
この番組、やっぱ、毎回面白い。

そんで、今日の番組の終わりに、来週の予告があったのですが・・・(笑)・・・

来週の出演者は

妻夫木聡、吉岡秀隆、そして杉田成道監督!

すげー!

すげー3人だ!しかも、仲よさそうに、さわやか~に話してる!


・・・

が!その会話の中身たるや・・・吉岡氏、相変わらず黒い(もとい、毒舌)・・・(爆)

あの笑顔で、あの話かよ・・・妻夫木氏がのけぞって笑ってるし、監督も笑ってるから
いいけど、活字にしたらやべーっすよ(汗)
(しかも、そこを予告で切り取るか、フジよ・・・^-^;)

来週観るのが、とても楽しみなのでした^-^;
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現実がドラマに呼応するとき~WOWWOW「トクソウ」の後に「美濃加茂市汚職」事件を知り、感じること~

2014-06-29 20:50:33 | Weblog
ドラマ「トクソウ」について思ったこと、もっと書きたいんだが・・・先週から、このニュースに複雑な思いを感じている。


<美濃加茂汚職>賄賂同額、口座引き出し 取引記録決め手に(毎日新聞) - goo ニュース

業者、市長選に応援派遣か 美濃加茂・贈収賄事件(朝日新聞) - goo ニュース

業者が現金押しつけか 美濃加茂・贈収賄事件(朝日新聞) - goo ニュース

<美濃加茂市汚職>贈賄容疑の社長「複数政治家に金配った」(毎日新聞) goo ニュース" 

最年少29歳市長を取り調べ=収賄容疑、設備業者に便宜か―愛知県警(時事通信) - goo ニュース

(※上記ニュースは、上の方が最近の記事なんで、下の方から読むと、時系列になってます)


このニュースを知って、「トクソウ」を思い出した人は多いんじゃないかと思う。(「トクソウ」を観た人が日本にどれくらいいたのかはわからないけど、少なくとも、「トクソウ」を観たり「司法記者」を読んだ人は、フィクションだった「トクソウ」と、現実の世界でのこの事件の展開の類似性に、感じるところは大きいと思う。)

「トクソウ」が放映されていたとき、もう、贈賄側の公判は始まっていたんだろうけど、まだ「トクソウ」の記憶が視聴者にとって生々しく残る内に、市長逮捕の報道。

ううむ。ざわざわする。どうなるんだろう、この事件。


現実は、人々の話題に上らぬうちにも、蕩々と流れていく。
ぼくらの目の前に立ち上がる現実は、その奥に、どんな真相を秘めているのだろう。

ドラマと現実の錯綜に、果てしなく感じるのは、ぼくらがいかに、毎日、多くのことから目をそらし、多くのことに気づかずに過ごしているか、そのこと自体の果てしなさを感じるからだ。

ぼくは、ぼくの足下にある、地続きの現実を生きねばならないのだけれど。

その地続きの先に、「トクソウ」の世界があり、美濃加茂市の事件もつながっていると思うと、思わず空を見上げたくなる。

曇天と、その向こうの光。
雨も、嵐も、低気圧も、高気圧も。

みんな、つながっているんだな。


頑張れ、みんな。
正義よ、幸多かれ。
真実が、みんなを救いますように。
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WOWWOWドラマ「トクソウ」最終回を思い出しながら(長文!)

2014-06-16 22:40:28 | 吉岡秀隆
ども。

絶不調から帰還して、へろへろな月曜日でした。
涼しくてラッキー、、、っつーか、むしろ肌寒い1日でしたな。
明日は、猛暑アゲイン。まいったね~。(日本語乱れてまんな。すんません。)

さて。「トクソウ」を、体調絶不調なまま、3回観たわけですが(バカ)、いろんなことが印象に残ったドラマでした。


その1:登場人物が皆、かっこよかった。

警察の奥村さんだっけ、彼もしぶくてかっこよかったし、記者クラブの一人ひとりも、存在感があった。

何だろう、すごく、皆が「生きている」ように感じたんだ。

自分でも意外だったが、篠原部長にメチャメチャ感情移入して(いや、おいら、あんな偉い人の気持ちに移入するなんておこがましいけど(汗))、ものすごく部長が気の毒だった。自分の部下がやったことの責任を取らなきゃいけない、偉くなった者の絶体絶命感というか。

リーマン人生のおいらにとって、あの図はすごく身近に感じた。
おいらがへましたら、おいらの上司がエラいことになる、ってのは、常日頃、おいらも身にしみているところ。上司に忠誠心を感じてれば、「おいらのせいで上司に頭を下げさせるわけにはいかん!」って必死になるし、、、まぁ、忠誠心足りないときは、ごめん、って感じですが(爆)。

あの場面は、もう「あっちゃ~」じゃないけど、もう、どうしようもないな、これは、頭下げるしかないな、っていう状況が身につまされて、自分の上司が頭下げてるような既視感を覚えた。それは鬼塚副部長も、そう。逮捕の中止を告げられてショックを受けている鬼塚さんを観ているのが辛かった。

特捜部が、織田の活躍(^-^;)でぎりぎりでブレーキをかけて、でも、その代償としていろんな人がいろんな思いをしたこと。
わぁ、わぁ~、と、背筋がぞくぞくしながら、観ていたんだけど、その場面の篠原部長がうまいんだ。すごく。圧巻でした、あの最敬礼。


その2:やっぱり特捜部に織田を呼んだのは、鬼塚さんだったんだ。

櫻井智子ちゃんが言ってましたね。やった、予想通り!鬼塚さんは、昔は織田みたいだったんだな。
鬼塚さんが織田をかわいがってるのは、第1話から丸わかりでした(笑)(織田が何たてついても、一通り言わせて、ちゃんと聞いてるんだもんな)が、改めて、手紙の存在とか、智子ちゃんに本まで書かせてた、ってのが驚きました。(読みたいぞ)

でも、だからこそ、二人の関係に深入りした智子ちゃんは、二人の思いの犠牲となった、と言えるのかもしれない。
織田のこだわり、鬼塚のこだわり、そのどちらも、智子ちゃんを、危険の中にあって、我が身の安全を顧みない「正義」に則って行動させたのだから。

それにしても、「幼さが残る昔の二人」の場面の挿入が、すごく効いていた。あえて別人の若い二人の初々しい会話をはさむことで、智子ちゃんが、ものすごく繊細で純粋な少女に見えて、大人の彼女が扉の向こうに立って「何してるんですか!」と叫んだ瞬間、彼女の向こうに、大学生の彼女が透けて見えた気がしちゃったんだ。あの場面、そのせいで余計に辛くなったのだけど。心に強く訴えた場面だったと思う。


その3:織田の涙する場面の、涙の美しさ

吉岡秀隆は、本当に、泣く演技が素晴らしいと思う。今回も、父親の遺書とも言える手紙を読みながら涙を流す場面は、真に息をのむほどの迫力だった。
迫力・・・そうだな。視聴者が、「本当に泣いているんだなぁ」と思ってしまうほどの、圧倒的な心情の表現。
涙が流れて、止まって、また流れて・・・ああ、涙ってこんな風に流れるものだよな、と、胸が熱くなった。

彼が、しゃくり上げながら、最後まで手紙を読み切り、その後、「少なくとも・・・父は被害者ではなかった」と言い切ったときの、力強い、肯定的な響きがよかった。あの場面で、織田の立ち位置は、過去からの告発者から、鬼塚の真の理解者へと転回したのだと思う。


その4:織田の変貌ぶりに唸った

あっさり1年後、ってのはびっくりしたが、織田の気迫がすごくて、吉岡秀隆の今までの作品の中でも1,2を争うかっこよさだったのではないか、と思うくらいだった。
そして、この場面の山下富士夫(矢島健一氏)が、いいんだ。1年後の山下の凋落ぶり、気持ちの揺れ動き、彼の演技と腹づもりと・・・とても楽しめた。演技うまいんだ。そして、その演技を受ける吉岡秀隆が、すごくいい。
一歩間違えば、織田の交渉術ってあざとくなりそうなんだけど、一歩、いや半歩退いて、織田の気骨をちゃんと見せている。
ここの吉岡の印象に残る演技は、にこりともしない、その表情だ。

声は、抑揚があり、山下を陥落させるために、猫なで声にも近い声まで出している。だが、表情は目が据わっており、一切緩まない。
これが織田だ。山下がにやりと笑ったり、驚いたり、感心したり、腹芸を試みたり色々と変化するのと対照的で、非常に見応えがあった。

これでさ、もし最後に織田が「してやったり」って感じで笑ったら、特捜部は悪役になっちゃうと思うんだよね。
織田は、最後まで、いきり立ちもせず、冷笑も浮かべず、あくまでも厳しく端然と、巨悪に対峙する。

ものすごくかっこいいんだ。

この作品は、この最後の織田の姿で、ちゃんと特捜部の信頼を復権させている。うまいなぁ。


その5:司法記者はやはり知的だった

ちょっと変わり者の木訥とした記者、ぐらいに思っていた佐々野記者が、週に一度パスワードを変える几帳面な男だったと知って、密かにショックを受けた。やっぱ頭いい奴は違うよな・・・(でも、パスワード式ロッカーの盲点を知り、おいらも気をつけようと思ったのでした。)


その6:トクソウは特捜部を再生するドラマだ!

前半で特捜部の問題点をこれでもかというくらいに取り上げ、でも、最終的には、特捜部に希望を持てる終わり方だった。
見終わった時の読後感、じゃなくて、鑑賞後の印象が非常に良かったんだ。
出てきた人物たちが、基本的に、みな、人としてまっとうだったから、よかったんだろうな。


そんな中で、1つだけ納得できなかったのは、クラブ朱美のママの死だ。
山下の凋落を印象づけるには、ママがいなくなった方が描きやすかったのは認めるけど、萩原記者がママまで殺すのは、ちょっと行き過ぎじゃないのかと思った。ママの密かなファンだった、ということもある。レイカよりよっぽど情もあっていい女じゃん。とかね。思ってしまったすよ。


以上、節操もなく、感想とは名ばかりの思ったことの羅列でしたが、本当に「トクソウ」はよい作品だった!ありがとう!改めて、全てのキャスト・スタッフの皆さん、WOWWOWさんに感謝します。また、こんな作品を作ってほしいな。また、吉岡秀隆主演で^-^
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サイパン戦から70年 現地で慰霊式典~NHKニュース~

2014-06-15 22:14:26 | Weblog
今、ニュースで知りました。今日はこんな日。

サイパン戦から70年 現地で慰霊式典
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140615/k10015237381000.html


じいちゃん、ごめん。全然わかってなくて。
でも、じいちゃんが、いつ亡くなったか、誰も知らされていないんだ。

来年は、行こうかな、サイパン。
以前行ったときは、5月の連休だったかな。
行った先で体調崩して、這うようにして観光した。
頑強なおいらが、旅先であんなにグロッキーになったのは初めてだ。


昨日今日もものすごい絶不調で、布団かぶって伸びてましたが、
何とか復活。

現実に戻らなきゃ。


んじゃ、また。
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WOWWOWドラマ「トクソウ」第五話完結!

2014-06-13 22:00:22 | 吉岡秀隆
今さらですが、昨日観たので、おいらの中では新着ニュースです!

トクソウ最終話、すごくよかったなぁ!感想を書く余裕がないが、一言だけ。

予想通りと予想外の展開が、絶妙に配置されていて、最後までとても引きつけられた作品でした。

すべての登場人物に感情移入してしまったよ。この作品の人間の描き方が、好きだ。

ありがとう。素晴らしいドラマ、役者達の演技、演出、音楽、全てに感謝します。

そして、やはり、鬼塚副部長はよかったなぁ♪
織田の変貌も凄みがあった。ビフォーアフターを見せたくて、最初のダッフルもどきのコートを印象づけてたのか、と唸った。
大学時代の織田と桜井の初々しさに、感動を覚え、心が洗われるように感じた。
道上先輩は、最後に部長の信頼を得て、警察に走っていったのがかっこよかった!
そして、桜井智子のいとおしさ。悲しさ。ドアの向こうの彼女が、どれだけの勇気をふりしぼって、あの場にいたのか、ということが、彼女の瞳から、表情から、その震えている体から、伝わってきて、本当に、その後の展開が辛くて泣けた。


今、気になるのは2つのこと。

織田は、桜井智子に手を会わせに行ったのだろうか。
(墓前か仏壇でもいいから、行ってほしいよな)

そして、鬼塚副部長の後に副部長になったのは誰か!?

道上先輩だと嬉しいけど、まだ年が足りないよな。きっと、第一話とかで会議に出席してた中の誰かなんだろうけど。

というわけで、今日は、ミーハーな感想すんません。

吉岡秀隆が最高にかっこよかった、というのは紛れもない事実です。

おいらもオールバックにしよう(笑)いや、マジでそう思ったもん。道上さんの影響もあるけど。


すんません。へろへろなので、これにて失礼つかまつります。
皆さん、よい夢を。
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コブクロ「陽だまりの道」明日発売!GYAOにてアコースティックバージョン無料視聴可能!

2014-06-03 22:24:45 | コブクロ
コブクロ 「陽だまりの道」

をレビューしようとしたんだが・・・
(以下、ちょっと寄り道)


訳あって、今日はテレビなんか見てるわけで。
NHK歌謡ショーの切り込み隊長、福田こうへいの「峠越え」に爆笑。

ネタか!?と思うぐらい、つかみがすごい歌詞だな、おい!
(酔っ払いな反応すんません(汗))


「先へ出過ぎりゃ 世間が叩く
遅れて歩けば 笑われる

あとに戻れぬ 人生は
苦労がまんの いばら道

義理はきっちり 命は熱く
夢が支えの 峠越え」

(以上 「峠越え」作詞 九仁京介 作曲 四方章人)


思わず爆笑しながら、営業カラオケでこの曲を歌う、振り切った感じの同業者の姿が
目に浮かぶ。(ありまへんか。)

リゲインの歌みたいだ(笑)


さて。

コブクロの「陽だまりの道」が明日発売です。

上述のGyaoのウェブサイトにて、美しいアコースティックバージョンの「日だまりの道」が無料配信中。
ぜひ、聞いてみてください。

なんてことはない、当たり前のことを歌っているのかもしれないけど。


最初、歌を聴いたとき、なぜか、涙がにじんだ。なんだか、わからないけど。

気を取り直して、歌詞カード読みながらもう一回聞いたら、


涙が出た。胸の奥がゆさぶられて、疲れた全身が、弛緩していくように感じた。


なんというか。(なんもいえねぇ、というのが、率直な感想なのだが。)


無理に言葉にするとしたら、それは、究極のハードボイルドの向こうに秘められた、限りないロマンティシズムというか、情緒、というものを感じてしまったせいかもしれない。


ブラック企業、ということばが、洒落になんかならないことは、知ってる。

でも、多かれ少なかれ、仕事という名のあれやこれやで疲れている人は多いわけで。
おいらも、そんな人達と、共感という名の絆で結ばれているつもりの(笑:これ、アインシュタイン博士のパクリね)一員なわけで。


ああ。なんもいえねぇ。


「陽だまりの道」は、バラの花だ。(唐突ですんません。)

そこにあれば、香る。見るだけで、果てしなく癒やされる。
そこにある哀しみも、愛しさも、棘も、虫も、緑の茎も、透き通った花びらも。
全てが、存在するだけで、何かを語る。


だが、その素晴らしさを説明することは、難しい。
歌そのものが、偉大なる隠喩であり、美しいその歌詞は、バラの花と同じように、美しく香りながら、もっと他のこと、棘や病気や死といった、限りない負の気配も、聞く者の目の前に、陽炎のように漂わせるのだ。

とてつもない辛辣な世の中を背負いながら、あえて、一切「それ」を歌わないことで、「それ」に傷ついた人々を癒やす、という離れ業をやってのけている、この曲。


この曲は、悲しい。この曲は、むなしい。そして、この歌は、非力な者の歌のようでいて、とても、まぶしい。

この曲ほど、守ろうという決意に溢れ、諦念の中でもがきながら、希望にしがみつく、「人」というあるべき姿の最後のひとかけらを、祈るように歌い上げている曲は、他にないだろう。


何も救えないからこそ、歌うんだよ。

そんな、コブクロの、透徹した視線を感じる。


ハードボイルド。


おいら、もう降参です。


というわけで。コブクロ「陽だまりの道」よろしく。前述のGyaoの動画、そのまま流してると、(CMは入りますが)コブクロの名曲メドレーになりますので、ぜひお試しあれ。

おいら、初めて「紙飛行機」とか「ダイヤモンド」のMV見て、びっくりした。新鮮だったな。



最後に。おおげさな感想、失礼。でも、こんな風に感じることも許容してくれる、コブクロの曲に感謝。
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「トクソウ第4話」急展開のその先に!(次回最終回!)

2014-06-02 00:15:09 | 吉岡秀隆
トクソウ第4話、すごく面白かった。

いや、人が死んで「面白かった」なんて不謹慎ですな。とても引きつけられて、集中してみました。


ドラマの展開が、原作と同じようでいて、細部が異なっているため、原作読んでいてもドキドキしながら見ることができる。
(まぁ、原作読んだのも4月頃なんで、細部は忘れている、ということもある^-^;)

織田にとっては、元恋人の死、協力してくれた記者が容疑者、という展開は、非常に辛かろうと思う。
しかし、織田のすごさは、その大胆な行動力(爆)。

警部に対しても、妻に対しても、鬼塚副部長に対しても。

織田の振り切ったバカ正直さ(中学生か高校生か、おまえは!と思うぐらいの潔さ)がすごい。
とても真似できんが、見ていていくばくかの爽快感があるのは事実だ。

いや、でも、上司じゃなくても、誇りを持って仕事してるしかもめっちゃ偉い社会人に対して、あの言い方、、、すげぇ。
むしろ、黙って聞いてくれている鬼塚副部長こそ人物だと思えてしまう。
絶対、鬼塚副部長、織田に甘いよな。織田が自分でも聞いてたけど「なぜ、織田にここまで教えてやるんだ?」って思う。
鬼塚さんにとって、過去の因縁を含めて、織田はやはり「特別」なんだろうと思う。だから、特捜に呼んだのも、鬼塚さんなんじゃないだろうか。


今回の描き方は、むしろ、視聴者を「織田」というキャラクターから分離させ、「鬼塚」への共感を促す意図があるようにも見えた。


そしたら、今日付で更新された「トクソウ」のウェブサイトの特集ページ「「トクソウ」の舞台裏」で、吉岡秀隆氏がまさにそんなことをコメントしていた!

「吉岡は結末について「観ている方は最初は織田の視点から物語に入っているので、鬼塚のしていることをとんでもないと感じていると思います。でも話が進んでいくと、最終的には鬼塚の味方になるんじゃないでしょうか。」と意味深な発言も。最終話で織田と鬼塚の運命はどう交錯していくのか?」
以上、「「トクソウ」の舞台裏第7回」より引用。

第4話の対決についても、このコラムで、吉岡は非常に冷静に分析している。
そっか、視聴者と同じように感じてたんだ(笑)。織田を演じながら、織田の極端さに気づいている吉岡、すごいな。本当に、この人の感覚は信頼できる、と再確認した。


鬼塚さんは巨悪なのか、それとも(矛盾も含めた)正義の象徴なのか。
今回の最終部分では、明らかに視聴者のミスリードを誘うような(苦笑)あからさまな展開があったが、それはそれで面白い。
最終回、どんな風に見せてくれるのか。非常に楽しみだ。

そして、今日も、道上先輩は渋かった。(おいらは道上先輩が困りながら迷いながらも、ちゃんと地検の仕事を汚れも含めて遂行してるのを見るのが大好きだ(笑))
そして、マムシとカチワリのコンビもいい味出していた。この二人も人間的だし、仕事人なんだよな。

山下がはねられたときは、「げげ、死人に口なし?!」とあせったが、生きてて良かった。だが、実際、だれがはねたんだろう。そこが一番不気味だ。


日曜夜の「トクソウ」すごくいいドラマだ。来週が最終回だなんて残念だ。もっと見ていたい。

さて、明日から、おいらも、現実のしがらみを受け止めて、しっかりと頑張ろう。
おや、もう「今日」だっけ。ドンマイ。

みなさん、よい夢を。
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「トクソウ」第3話を振り返る。(櫻井智子の思い出に)

2014-06-01 22:00:15 | Weblog
どうも。

「トクソウ」第4話があと数十分で始まります。
本編始まると、おいらの大好きな櫻井智子嬢に何が起きたか、とどめが刺されてしまうので、その前に、しばし現実逃避しつつ、第3話の思い出を軽~く振り返ってみたいと思います。


(1)おそろいのスマホ(笑)
おそらくは、数年以上音信不通だった織田検事と桜井記者、二人とも白のiphoneがおそろいでした(苦笑)。
似たもの同士、という意味での符合なのか、何なのか。こっぱずかしいですな(笑)
ちなみにおいらは、「猫弁」の百瀬君が持ってはった携帯(ガラケー)と偶然、同一機種、同色の携帯使ってたので、当時、えらく嬉し恥ずかしだったことがあります。名は体を表す、じゃないけど、携帯は、その為人を表す、って思われてたら恥ずかしいな。(←だれも思わへんて。)


(2)清楚な智子ちゃん
くノ一、と言われるくらいに凛々しい櫻井智子記者ですが、クラブ嬢のときも、けばくなくて清楚だったなぁ。
凛とした美しさが際立っていました。紅着ても負けないし、さすが、宝塚トップスターです。仕事はできるけど、何でも真っ直ぐで、そんな不器用なぐらいの真っ直ぐさが、すごく素敵でした。過去形で書かなきゃいけないのが辛いぜ。。。

(3)織田君の登庁時間(笑)
織田君、血相変えて道上先輩とか鬼塚副部長の部屋に朝一で乗り込んでましたが、織田がコートも脱がずに出勤スタイルなのに対し、二人ともとうに出勤済みでした(笑)。道上先輩の机の上には、朝のお茶を飲んだらしい湯呑みも。^-^

鬼塚副部長の時は、部屋の時計は約8時。織田、さては朝早くないな(苦笑)。

いや、連日深夜まで頑張ってるのはわかりますよ。
でも、直告班から外されて12時回ることはないんだろうから、今までの疲れが出たか、割り切って無駄に朝早く行かないことにしてるか、どっちかだな。(いや、勝手な憶測でものを言ってはいけませんが(爆))

織田のキャラから行くと、むしろ後者か。でも、あの時間帯に出勤ってむちゃくちゃ混みそうだけどな。謎。


そんな、どーでもいいことに、わいわいいいたい、そんな夜でした。
ああ、始まるぞ、トクソウ。
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Domine Quo Vadis ?~封印された問いを飲み込んで、うつむいて歩く夜~

2014-06-01 21:40:03 | Weblog
おいら、殉教者にはなれない。
ちっぽけな、小市民。幸せになりたい、楽しく笑って暮らしたい。そんな、小市民。
ごめん。


体調不良の原因は、飲み過ぎか、急激な気温上昇か、慢性的な長時間労働か、、、
どれも、たいしたことない気がするので、ようは甘え、でしょう、、、(身も蓋もねぇ)


春は過ぎ去ってしまった。おいらが唯一まともでいられる季節。
こんな絶不調の折には、かろうじて、春に観た映画をDVDで再視聴。

Saving Mr.Banksは辛いなぁ。
おいら、Mr.Banksにものすごく感情シンクロしちゃうので、観た後、他人事じゃなく辛い。

Star Trek into DarknessはまだDVD観ていない。これが一番元気でそうな気がするんだけどな。

FROZENはいい。ここ数日の暑さに対抗すべく、環境動画(っていうのかな)的に流してたら、
ちょっと涼しくなった(笑)。雪や氷の涼しげな映像が秀逸。(アメリカ版ブルーレイ発売済みだからね。違法動画じゃないよ。念のため。(苦笑))


いつの間にか5月がおわりました。
ハロー6月。熱波にやられてますが、気合い入れないとな。


人生に執行猶予など無い。タニスが現実逃避していた間に失ってしまったものは、取り返しがつかなかった。(意味不明でごめん。昔読んだSFっす。)
それでも。

BGMは「同じ窓から見てた空」。久しぶりだなぁ、この曲。

あと数日で、コブクロ「日だまりの道」が発売です。
頑張る、とブラックの境界って何だろう、とよく思いますが、先週、鬼塚副部長が言っていた「たとえ、自ら倒れる者が出るとしても」という一言にぞくっとしながら、現実の限りない混沌を思います。

頑張って頑張って、心臓止まっちゃった上司も。
重責に堪え続けたあげく、公的な自分を放棄してしまった上司も。
志をもって邁進した先で、無言で去って行った同僚も。


その中にくくられてしまうんだろうか。

命あっての物種。そう言っていても、運命は容赦なく、ぼくらのゆくてを歯車に飲み込んでいく。


その一方で、ちゃんと生きながらえてる人達もいて。


おいらは、何なのだろう。
数年前の夢見が教えた、苦い未来。「おいらは魚だ(消費財である)」という、苦い認識。(それは、無意識からの警告だったのだと思う。)


だからといって、明日からのノルマを降りることはできないし、降りようとはこれっぽちも思っていないわけで。

やるっきゃないよね。

愚痴愚痴ごめん。士道不覚悟。おいら侍じゃなくて良かった。


よっぱらいの放言、失礼しました。
(ATOKもかなりの迷走っぷりで、変換恐ろしい状況で親しみを感じるばかりです。おいら、辞書リセットしたっけ?にしても、ひどすぎるぜ。)

ああ、魚万歳。明日も頑張ります。
コメント
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