中国外務省の劉為民報道局参事官は28日夜、国連の大陸棚限界委員会が日本最南端の沖ノ鳥島(中国名・沖ノ鳥礁)北方などの海域を日本の大陸棚として認め る勧告を採択したと日本政府が発表したことについて「国際法に基づけば、沖ノ鳥礁は排他的経済水域(EEZ)や大陸棚に含めるべきではない」と異議を唱え る談話を発表した。
劉参事官は「国連の大陸棚限界委員会はまだ日本の大陸棚限界問題の処理結果を公表しておらず、日本側が何を根拠に発表したのか分からない」としながらも、「国際的に主流の見方は日本側の主張を支持していない」と指摘した。
引用 時事通信 2012/4/29
国連が日本の大陸棚の拡大認定、レアメタル採掘に期待
外務省は27日、大陸棚の拡大申請が初めて国連に認められたと発表した。申請が認められたのは太平洋の4海域で、国土面積の約82%に相当する約31万 平方キロメートルだ。大陸棚の範囲内では排他的経済水域(EEZ)外であっても海底資源の開発権を主張できる。中国新聞社が28日付で報じた。
領海を除いた日本の大陸棚総面積は約436万平方キロメートルとなり、レアメタル採掘などに期待が集まる。
今回認められた大陸棚は沖ノ鳥島もひとつの基点となった。中国は沖ノ鳥島について一貫して「岩」であると主張しているが、今回の認定は国連が沖ノ鳥島を「島」と認めた形だ。
政府は08年11月に7海域、約74万平方キロメートルの大陸棚拡大を申請していたが、沖ノ鳥島南方の約25万平方キロメートル分の海域については先送りとなったほか、残りの部分は却下となった。
引用 サーチナ 2012/4/29
一様、サマリーの邦訳だと思うのだが、以下の記述。(申請した場所も地図がああり)
- この申請は本州の南方及び南東の7つの海域(九州-パラオ海嶺南部海域、南硫黄島海域、南鳥島海域、茂木海山海域、小笠原海台海域、沖大東海嶺南方海域、四国海盆海域)に関するものである。
- この申請に含まれる大陸棚に関し他国との紛争は存在しないが、母島及び南鳥島を基点とする海域並びに南硫黄島を基点とする海域に は、米国が大陸棚延長をする場合、潜在的な重複が存在するので、両国の協議の対象である。日本の大陸棚限界委員会への申請と、これに対する大陸棚限界委員 会の審査及び勧告は、日米間の200海里を超える大陸棚の境界画定の問題に影響を与えるものではない。米国政府は、この境界画定に影響を与えることなく、 大陸棚限界委員会が日本の申請を審査し勧告を行うことについて異議を提起しないということを、日本政府に対して示している。
- また、沖ノ鳥島を基点とする海域には、パラオが大陸棚延長をする場合、潜在的な重複が存在するので、両国の協議の対象である。日本の大陸 棚限界委員会への申請と、これに対する大陸棚限界委員会の審査及び勧告は、日本とパラオとの間の200海里を超える大陸棚の境界画定の問題に影響を与える ものではない。パラオ政府は、この境界画定に影響を与えることなく、大陸棚限界委員会が日本の申請を審査し勧告を行うことについて異議を提起しないという ことを、日本政府に対して示している。
http://www.sof.or.jp/tairikudana/03world/japan.php
この広大な海域を海上自衛隊や海上保安庁だけで管理できるのか?(=日本政府が守りきれるのか?)ということが一番最初に頭に浮かぶ。今の学級委員会のような国会、政府では不安で仕方がない。
しかも、今回、利用申請をした74万平方メートルのうちの31万平方メートル。25万平方メートルは先送りになっているということは、19万平方メートルが却下されたことになる。
この19万平方メートルがどの部分なのかも問題と言える。
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