マイコー雑記

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マダニに噛まれた二日後に発熱した次男と緊急処置科へ、肌にのめりこんだマダニの「正しい抜き取り方」

2016年03月30日 | ヘルス

往復3時間かけて日本出身ビジネスウーマンにお会いし、

ちょうど子供達が学校から帰宅する時間に家に着くと、

次男が私の顔を見るなり、ポロポロと涙。

 

「僕、今日とても疲れちゃった」

と私にもたれる次男の頬を触ると、熱。

 

ソファーに寝かせ、ひとまず長女に面倒を頼み、

長男をラクロスの試合に連れて行き、

帰宅すると今度は三女を乗せ、陸上部を終えた次女を迎えに行き、

帰りに、翌日クラスで三女の誕生日を祝うためのカップケーキと、

次女が宿題に必要という油性の細ペンを買いに行き。

 

帰宅し、ソファーですやすや眠る次男の熱をはかると、39度近く。

ここ一週間ほど時々咳をしていたし、春休み明けの初日の学校だったし、

風邪と疲れが重なったのかな、と思いつつも、

「マダニ」に噛まれたことが頭をよぎります。

 

実は、

我が家で「初のマダニ除去体験」だった次男だけ、

「正しい方法」で口部を皮膚にのめりこませるマダニを、

抜き取れなかったんです。

 

「正しい抜き取り方」は、

「ユア子育てスタジオ」にもまとめたんですが、

先の尖ったピンセット(写真下)で、

マダニが吸い付く根元部分を掴み、

ゆっくりしっかりと抜き取るんですね。

こちらに正しい抜き取り方の映像あります

 

ところが、ソファーにうつ伏せになった次男の周りに、

夫、ステップグランパ、長男、私とワイのワイの群がり、

「平たいピンセット(写真上)」で何度か引っ張りながら、

「熱いスプーンを当てて殺せばポロリととれる、

アルコールに浸して殺せばポロリととれる」

とどこかで聞いたことのあるアイデアを片っ端から試したんです。

(実際、一昔前はこういった「間違ったとり方」が主流だったようです)

 

ようやく、長男が引き抜き、その後、

「でもそんなことしたら、マダニの菌が体内に入っちゃうんじゃないかな」

と必死の大人の横でぼそぼそ言うことのあった長男がネットなど調べたところ、

まさしく、

「マダニがショックで菌を排出してしまう『とても間違ったとり方』」

をしてしまったことが判明。

 

シンプルに抜き取った後、

マダニは元気に歩き回っているのが理想とのことなんですが、

次男に食いついていたマダニは、

抜き取った後ぺしゃんこで、すっかりお亡くなりになってました・・・。

焼かれてアルコールづけにされ潰されてましたからね。

 

ということで、「正しい抜き取り方」をした夫と私は、

多分感染している確率はかなり低いと思うのですが

24時間以内に「正しい抜き取り方」をするなら感染率は随分と低い:グラフ参照)、

次男だけは、見守る必要があったわけです。

 

 

 

とはいえ、「ライム病」を発症するには、

ちょっと早すぎるんですよね。

早くても3日後、平均で1週間後とのこと。

日曜日午後に噛まれ、この日は火曜日の午後ですから。

そこで、ネットで調べてみると、

マダニが媒介する病気の中で、

翌日から熱をだすものもいくつかあるようです。

 

小児科の「緊急相談ライン」のナースに電話をし、

事情を説明すると、

夜も開いている「緊急処置科」で診てもらうようにとのこと。

 

ということで、

冷凍したマダニを抱え緊急処置科に駆け込んだのが、夕方6時頃。

げほげほと激しい咳をする子供や大人に溢れた待合室。

「咳風邪」が大流行しているそうです。

 

診察によると、やはり、「ライム病」発症には早すぎ

咳が一週間ほど続き、耳も喉も赤く腫れていることから、

今大流行している「風邪ウイルス」による熱とのこと。

抗生物質アモキシシリンを処方されました。

 

「ライム病」については、

カレンダーに噛まれた日を記し、

引き続き様子を見守るようにとのこと。

ただ、この抗生物質は、「ライム病」の予防にもなり得るのよ、

と診察してくださったナースプラクティショナーの方。

 

マダニに噛まれてから72時間以内に、
抗生物質(主に ドキシサイクリン。アモキシシリンが用いられることも)を服用しておくと、

「ライム病」発症の予防になるという研究もあるようです。

http://abcnews.go.com/Health/story?id=117396

http://www.ilads.org/lyme/what-to-do-if-bit-by-tick.php

http://www.uptodate.com/contents/what-to-do-after-a-tick-bite-to-prevent-lyme-disease-beyond-the-basics

 

ただ、マダニに噛まれ「ライム病」を発症するケースは、

地域や、マダニのライフサイクルや、マダニの吸血時間、

そのマダニがそもそも「ボレリア菌」に感染していたかなど、

様々な要素が重なる必要があり、

マダニに噛まれたから即予防のために抗生物質という処置には、

多くの議論があるようです。

そのため、通常はこうした予防処置は行われていないとのこと。

 

今回の次男、絶妙なタイミングで熱&中耳炎になったため、

成り行きで、マダニに噛まれた後72時間以内の抗生物質服用という、

「ライム病」の「予防」にも繋がったということですね。

何というか、不幸中の幸いというか・・・。

 

 

夜9時前帰宅し次男を降ろし、

それから薬局に抗生物質をとりに行き、

就寝前の次男に呑ませ。

夜中何度か咳で起き、

学校を休み今朝10時過ぎまで寝ていましたが、

熱も下がり、もりもり朝ごはんを食べ、

レゴなどであれこれ作ったりと、楽しそうです。

 

ふー、ひとまず、ほっ。

ひとつひとつの出来事に、親子で鍛えられつつ。

次男の笑顔に感謝!

 

日本は春休みですね。

みなさん、どうぞ健やかな日々を!


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