先日、心理士さんと話していて、
「熱いから触っちゃだめよ」と言われ、
・決して触らない子もいれば、
・触ってみて火傷し、2度と触らないでおこうと学ぶ子、
・1度火傷しても、もう1度触ってしまう子、
など、本当に「様々な性質」の子がいるよね、という話になりました。
「育て方」は確かに大切なんだけど、
持って生まれたものって大きいよねと。
「持って生まれた性質って大きい」というのは多分、
兄弟姉妹の多い子沢山を育てる親なども、
しみじみと実感することだと思います。
「なんで、同じような環境で育ってるのに、
この子達は、こうも世界への向き合い方が違うんだろう?」
私自身、何度そう驚いたか分かりません。
この記事で紹介した精神科医のトーマス&チェス夫妻も、
ご自身の4人のお子さんが、
同じような環境で育ったにも関わらずあまりにも「違う」ことから不思議に思い、
「生まれ持った性質」についての研究を始めたといいます。
それでも、少子化が進む中、
例えばもし「手がかかる子」だけを育てている場合、
「この子がこうなってしまったのは、
自分の育て方が間違っていたから…」と悩む方もいるのじゃないかと思います。
そうした悩みが、よけいに親子関係をこじらせ、
ますます子育てが難しくなってしまうこともあるかもしれません。
実際、私自身、
「私のせいでこうなってしまった…」と落ち込み、
「あれ、でもチョット待ってよ、
だったら、他の子達も皆そうなってるはずだよなあ」
そう思いなおし、
「一体この子ってなんなんだろう・・・」と、
目の前の子どもを観察する方向へと向かったことが何度もありました。
「私のせいで・・・」と悩む方の気持ちが、少しでも楽になり、
目の前の子どもをより理解し、より適切な対応を模索するきっかけになればなあ、
そんな思いを込めて、今回の『It Mama』さんの記事を書きました。
「4つの気質タイプ」を紹介してあります。
1.扱いやすいタイプ 40%
2.扱いにくいタイプ 10%
3.順応が遅いタイプ 15%
4.平均的なタイプ 35%
このトーマス&チェス夫妻の気質研究の、
「3.順応が遅いタイプ(slow to warm up)」について、
エレイン・アーロン氏はその著書『The Highly Sensitive Child』で、
「HSCは、『順応が遅いタイプ(slow to warm up)』と呼ばれることがあった」
と言及しています。
アーロン氏の功績は、「シャイ」や「内気」のみで表されていた
この『順応が遅いタイプ(slow to warm up)』の、
感受性の豊かさ、内面世界の豊かさといった「長所」を描き出したことですね。
教室など、子供が集団となる場でも、
必ず、こうした「様々な性質」の子がいるのに気づきます。
トーマス&チェス夫妻の提示する「割合」についても、
「なるほどなあ」と思うことがあります。
そして、もう本当に、これだけ性質が違うのに、
同じ姿勢で向き合い続けてもやはり無理がありますよね。
1度言えば一切境界を越えない子もいれば、
何度も何度も言い聞かせる必要がある子もいるわけですから。
子どもの集団を教える側として、個々のその子を観察し、
適切な対応を選んでいくことの大切さを思います。
そして親としては、記事にも書きましたが、
「周り40%の扱いやすい子とは、家の子はちょっと違うんだな。
より時間がかかるものなんだな」と腹をすえてしまうこと。
それで私自身も随分と楽になりました。
興味ある方是非どうぞ!
・4タイプに分かれる子どもの「生まれつき気質」と対応のポイント
コンパクトにまとめてあります。
そしてとてもとても文字数にはおさまりきらない「より詳しい対応のしかた」は以下に載せてあります:
・『3つの気質』を考慮した接し方具体例、ひとりひとりのニーズが満たされる場を願いつつ
こちらの1.2.3の性質を併せ持ったタイプを「4つ目」として
『It Mama』さんの記事には、「4つの性質」として記してあります。
さて、今日はこれから最後の陸上競技会です。
明日から日本行き準備大詰めです。←様々な手続きに走り回り、荷造りまだ何もしてない
夏休み初日、近所の子達とチョークで「2017年夏!」
撮影 by 次女
それではみなさん、今日もよい日を!
うちの5歳男児は扱いにくくもあり、新しいことや物事への順応にも時間がかかるタイプです。
HSCの傾向は強いのですが、この「扱いにくさ」や要求の強さ、何度注意しても聞かない(自分が怖いと思っていることは言わなくてもしません)ことに、こちらの忍耐力が尽きてしまい怒りスイッチONになるという典型的な失敗を繰り返してしまっています…反省
過去の記事も読ませてもらい、親の一貫した態度が改めて必要だと実感しました。ありがとうございます!
Eurekaさん家の5歳の息子君も、40%ともされる「扱いやすい子」からはずれるタイプなんですね。我が家でも、家庭では扱いにくくなる子がいますので、お気持ち、私なりによーく分かります。
本人がこうと思うと、注意しようが、納得するまで止めなかったりします。あげくこちらが怒り、向うも爆発したりと感情的にぶつかり合って幕を閉じるということを私自身も何度か繰り返してきました。
普段は、話し合いを大切にしつつも、「この件に関してはこれ以上議論や交渉の余地なし」といった態度も、時に必要だと感じています。それも、普段話し合いを大切にしているといった姿勢とのコントラストがあると、「あ、これはだめなんだな」と、より聞き入れられやすいなと感じてます。
お互い、子育て、大変なこともありますが、肩の力を抜いて、笑いや喜びを見出しつつ、向き合っていきたいですね!こちらこそ、シェアしてくださって、ありがとうございます!