こちらでは、
「水辺の事故を防ぐ」という目的で水泳を習わせる人も多いです。
この夏お世話になった下の子達の水泳教室の主宰者も、
「より多くの子供たちが水に慣れ、
泳げるようになることで、悲しい事故を防ぎたい」
という思いから、教室を始めたといいます。
先日もアメリカ人の知り合いと子供の習い事について話していた際、
「何はともあれ、まずは水泳を習わせたいわ。
生死に関わることだから」と言っていました。
呼吸器系が鍛えられる、体力がつく、風邪予防になる、
身体コーディネーションが発達する、集中力がつく、学力に結びつく
などなど、英語でも日本語でも「水泳を習うことのメリット」を聞くことがありますが、
こちらで必ずあげられる「生存のため」という視点は、
日本に生まれ育った私としては、新鮮でした。
日本では聞くことがないですよね。
こちらの公立学校では、水泳は教えませんし、
「公営プール」というのもほとんどみかけません。
レジャーでしょっちゅうビーチやプールへ出かけたり、
自宅にプールがあるなど、
普段から頻繁に水に親しめる環境にある場合以外では、
確かに、水泳教室といったものが、
唯一水に慣れ泳ぐことを学べる場となるんですね。
今夏も「水泳レッスンいやだあ」と泣くことのあった次男ですが、
「泳げるようにしておいたら水辺でも安心だからね」という説明は、
かなり説得力がありました。
親子で、なぜ水泳をしているのか、
地に足が着いたような感覚です。