(序章からの続き)
NY特派員一合さんの家で、カワイイ奥さんや娘さんとも楽しく会話しながら、みんなで夜を待つ。
でも、うずうず・・・そわそわ・・・さぞかし落ちつかない感じであろう自分。
いよいよ、ご家族と皆で、メインの目的地へ!
ここはマンハッタンのど真ん中ではなく、随分と郊外にあるお寿司屋さん。
NY特派員一合さんの行き着けでもあるのが、なぜにこのお店なのかというと。。。
うひゃあぁぁぁぁあぁぁ~~~~~~~~!!!
棚に置かれている日本酒は、想像以上にすごい銘柄の数々!!!
そして、このこぢんまりとした、私の好みの空間・・・ここは本当にアメリカデスカ?!
かなり興奮気味の自分に、「ね~~。いつもこんな銘柄が飲めるといいんですけどね~。」
とっても優しそうな、でもチャキチャキとした雰囲気の、若い大将が応えてくれる。
軽く挨拶を済ませたあと、NY特派員一合さんが 「キープボトルのあれをよろしくね。」と。
そして、出てきたのは・・・。
鷹勇 特別純米 だーーー!!!
しかも、お猪口はNY特派員一合さんが帰国した際に仕入れた「いづみ橋 赤とんぼ」。
こんな立派なミニかんすけも、まさかアメリカで見れるとはなぁ。
またも、うずうず・・・そわそわ・・・あぁもう、温度が十分に上がる前に、待ちきれずに一口!
うっっ!
うぅ・・・・・。
う!・・・んまーーーーーーい!!!
そりゃそうだ。鷹勇なんだもん、旨いに決まってる。そんなの日本に居る頃から知ってる。
でもでも・・・約2ヶ月間で確実に乾いていた“お燗心”に、じわわわぁ~~~~ん・・・と染み渡る、この感覚。
体中に、この温かい味わいがこだまして、体の芯まで感動で痺れてくる。。。
今まで幾度となく、美味しいお燗に感動してきたことはあった。でも・・・
こんなにお燗が美味しいと思った瞬間は、初めて。。。
それもこれも、NY特派員一合さんのお陰なのです。
大将も最初はこのようなお酒を知らなかったけど、こじこじさんが熱心に通い、今ではすっかり虜だとか。
でも、お酒だけでは、その本領は発揮されないのだけど、、大将のつまみには本当にビックリ。
煮蛸 に 辛子蓮根 、鴨タタキ(かな?)に、卵黄には雲丹がかかって。そして 牡蠣燻製 。
どれもこれも「きっちり仕事してないと出せない」味わい。
特に牡蠣燻製は、旨味がぎゅ~~~っと詰まっていて、本当に美味しい!
飲兵衛に嬉しい 甘海老頭揚げ に 烏賊トンビ揚げ なんてのも。
「Japanese Restaurant」なんて謳って、ナンチャッテおつまみを出しているようなお店に言ってあげたい。。。
これが本当の日本のおつまみだっ!!
さらに。
こ・・・このトロ~リとしたものは・・・ 温泉卵 ではないですか!!
アメリカではサルモネラ菌が危ないため、生や半熟では食べられるような卵を手に入れるのが難しいのに。
久々の生黄身・・・うわ~ん。感動して涙が出るよう!
こんなにおつまみが美味しいから、お燗もスイスイ進んでしまう。
鷹勇が2本目に入っても止まらない頃、 (まったく・・・NY特派員一合さんのキープボトルだというのに・・・)
大将が、「そろそろ、この辺にも行きますか?」 と。
うおーーーん!! 神亀 純米酒 に ひこ孫 だぁーー!!
(そして、いちいち叫んで、うるさい・・・)
瓶を出してくれる時は、感動して興奮して鼻息フンフン!してるけど、
お燗を飲むと、肩の力がほ~~っと抜けて、本当に心身ともにとろけそうなのだ。。。
ああ・・・もう、ほんっとに旨い!旨すぎ!!
そして、NY特派員一合さん、二合さんとのお酒の会話も、楽しすぎ!!
お酒の話をしたのって、本当に久しぶりで。。。やっぱり嬉しいなぁ。
でも
ここはお寿司屋さんです。
ここまで来て、いつものように 「お寿司にたどり着かない」 なんて、勿体無さ過ぎ。
そろそろ握ってもらいましょー♪
シャリがネタに適した量で、つやつやピカピカなネタが包み込むような形をしている 鯛の握り から。
今までアメリカで食べてきた寿司、あれは何なのだ?!
酢の効いてないシャリは、ぎゅっと握られて硬くて、ネタもボテっと乗ってるだけのような・・・。
口の中で、ネタとお米が分離してしまうアレ。
それに比べて・・・コレです~~、コレが寿司というものです~~~(涙)。
というか、日本でも、こんな美味しいお寿司を握ってくれる所って、限られてると思う。。。
続いて 平目昆布〆 に シマアジ 、甘海老 に 鰆 に 鮪赤身 に こはだ 。
最後の 中とろ と 穴子 にも感動。
また比較しちゃうのだけど
「サーモンとマグロとロールのバリエーションしかない、そこらのJapanese Restaurant」 とは大違い!
お寿司を食べながらも飲み続ける我々の目の前は、いつの間にか・・・。
日置桜 純米酒だ!青水緑山だ!強力だ!山装ふまで!!
続いて。
おおお!!こ・・・これは・・・日本の皆が自慢してくれて(笑)、
すんごい×2飲みたかった 山陰東郷 19BY無濾過生原酒 山田錦60%!!
今年出会うことを諦めていただけに、感動のご対面。
すごいっす、みんなが「美味しい!」って言うだけある。コレいいなぁ~。
飲みも会話もとどまる事が無い。
いつの間にか他のお客が引けて、私たちだけになると。
小笹屋 竹鶴 純米原酒 が出てたりして、こんな風に並べて楽しんでます。(笑)
今度は 大七 生もと 梅酒 。 また並べてうっとり。。。
これはスゴい!鷹勇 純米大吟醸 吟麗 に 大七 純米大吟醸 箕輪門 。
「最近はラムで、なんとかしのいでるんです・・・」 なんて言ったら、こんな凄そうなラムまでも。
そして、やっぱり、いっとかないと!の。
にごり でしょう~~~!!!
・・・って。ここドコ?!
私が居るのは、日本でもなく、アメリカでもない。
ここだけ、別次元。
そんな錯覚に陥るような夢のようなひと時を、ニューヨーク郊外の小さなお寿司屋さんで過ごすことができました。
美味しいお酒でも、それだけじゃ味わえない。。。
美味しいつまみでも、それだけじゃ味わえない。。。
両方揃っても、一人だけじゃ味わえない。。。
こんな素晴らしいお店に連れてきてくれたNY特派員のお2人と大将のお陰で
今までに感じたことのないくらいの、美味しい日本酒を飲むことができました。
本当に本当に・・・心を込めて・・・
ありがとうございます!!
久しぶりに「まき子の酒」を見られた気がして、なんだかうれしいです。
ワシントンにも、こういうお店が見つかるといいですね。
我々の周りだけ、完全に日本でした。。。
本当に楽しかったです~~。
ワシントンDCにも・・・こういうお店になりそうなお店を見つけて、
いかに店主と仲良くなっていくか・・ですね~。
でも、こんなこぢんまりしたお店がなかなか無く(涙)。
>「お寿司にたどり着かない」 なんて、勿体無さ過ぎ。
流石に日本にいるときより遙かに欲張りになりますなw。
ほんと、日本にいるみたいですね。
ひさしぶりに、ポン酒エネルギーが体に充満された
みたいですね!
文章から、喜びがあふれ出てます!!
1人じゃアメリカ居ても満足できないなーって。
改めて、こういう仲間がいる環境って、いいなって思います。
でも、いくら簡単にNYに行けるからといっても、やっぱり一旅行。
(しかも寝坊はするは、帰りのバスでパニックになるは)
いつでも来れるワケではないんですから、寿司にだけはたどり着かないと!!!
でも今の自分は、これ以上大人しい文にはできません・・・。
本当に嬉しかったんですもん~~。
うう、思い出すと、、今度は涙が・・・。
「東郷」や「竹鶴」があるなんてビックリ!
事情を知らない人には「NYなんだからあるんじゃないの、これくらいの店」って言われそうですが、
これまでのまきちゃんの現地でのもがき振りからすると、奇跡のようにも感じます。
つまみも素晴らしいし!
東京支店つくらない?かなここ(笑)
すごいねー想像以上だよ。日本でもこれだけ揃えて、ドドーーンというお店はなかなかない!
いやぁ~参りました。一緒に興奮してしまったけど・・
まっき~ これで燃え尽き症候群になったらどうしよう(笑)
そして、もう次、いつ行くか考えてるでしょう。
此処なら一人で呑んでても大丈夫かなとか、たくさん仕入れて貰って引き取りにくればいいじゃんとか・・・ぜ~ったい考えてる!
写真だけ見たらまき子さん、耐えられずに帰国したのかと思った(笑)。
東郷の山田錦H19BYって、アメリカで飲んだんですか。
あるところにはあるんだなぁ~っ。