羊さんを脳みそまで味わいつくす @ ビストロ ひつじや（代々木）

この日は、いつもの "日本酒の飲み仲間" と飲むことになっているものの、
そのお店は日本酒とは全く関係のないところなのだ。

代々木駅から目的地のお店へ向かっていると、
お店の看板も見えない50mくらい手前から "ふあ～～ん" と、あの独特な香りが。
一緒に歩いて向かってた友達と、
「ねえ！これって、明らかにあの香りだよね？！」と、テンションUP！

その香りというのは…






ひつじ さんでーす  。

日本酒飲み友達が、ここに行きたい！と言ってくれたのをきっかけに、
あの時以来の再訪で ビストロ ひつじや なのだ！


そいえば…
このお店に初めて行った時の衝撃的な印象は忘れられないなぁ。

1Fに置かれている看板は "ビストロ" なんて書かれてるから、
「え？！　イタリアンなオシャレな店内なの？！　そこで羊肉？！」と思うワケだけど、
店内に入ってみると…


こんな感じなんだもーん。

中東というか地中海というかシルクロードというか、そっち系の情緒溢れる店内。

こんな異国情緒溢れるお店には、店員さんもこの雰囲気に合うような日本以外の人ばかり。


なのに。

この "おてもと" な箸袋が、つっこみどころ満載（笑）。

しかも、中に入ってるのは割り箸じゃなくて韓国料理にありそうな長～い箸だし！


さてさて、そんな突っ込みどころは満載だけど、本領発揮？！はここから。

「喉が渇いた～！とにかくビールのみてえ！」と言う友達と
ビールのメニューをじっくり見てみると、色んな種類がある。


中東系のビールが面白そうだから、
チュニジア と レバノン　のビールをとりあえず頼んでみる。

予想どおりうっす～～～～い（笑）。
ま、そりゃそうだ。
暑～～い国だから、こういう水っぽいビールじゃないと喉は潤せないよな。

でも、アメリカの地ビール、ブルックリンラガー が置いてあるのはステキ！！！！！
追加で2本お願いしちゃった。
しっかし、お店で1本 469円 って、まぢで安っ！！！


そんなビールを飲みつつ、自分はメニューを読み込むのに大忙し。
というのも、初訪問の前回は連れてってくれた飲み仲間に全て任せっきりだったから…。

でもまずは、感動した 羊のタタキ を頼むぞー！





と思ったら…

ががーーーん！！！　
「羊のたたき」が黒く塗りつぶされている！！！（一番上に書かれてる）

なんでなんでー？！　あんな美味しかった "たたき"、やめちゃったのーーーー？！

と一瞬慌てたものの「本日のお勧め！」という別ペラメニューに
薄切りレアステーキ というのもが。

しかも  "以前のたたき？" と、ちゃっかり書かれているし…これって（笑）。
アレだなー、"牛の生レバ騒動の影響を受けちゃって" …ってやつなのかなぁ。

んでもって、出て来たものを見てみたら。

ほとんど前のと同じで生肉♪
表面は少～～～～し炙ってあるものの、つやつやピカピカで、と～～っても色艶いい。
見た目だけじゃなくて、
噛むほどに、ローストされた味わいとは全然違う羊の味もじわじわ～～～～。
唾液線も刺激されちゃう～～～。

そして、次は念願の ひつじの脳みそ 料理をば！！
2つある味付けの中から バングラディッシュ風 生唐辛子炒め をチョイス。

ディップ風になってて、とろっとろのふわっふわ。
食べてみると、まさに白子みたいな食感＆味わい？！
そして、さすが生唐辛子、あとからじわ～～っと辛さがやってくるけど、お酒がススム～。


面白いビールも良いけど、そろそろワインへ。

ワインのメニューは分厚い冊子になってて、
「ビール＆ワインは 原価＋100円 で販売いたします。」
というのも前と変わらず！すごいよな～～～。
メージをめくると、ほとんどが1000円前後なんだもん。


ヨーロッパやアメリカ大陸のワインじゃなくて、中東エリアのワインがメインなのだけど、
どれもこれも面白そうなものばかり。

最初は キプロス島 の赤。

この1本で1200円くらい。
デイリーワインっていうのかなぁ、すんごい美味しい！ってワケではないけど、
肩肘張らないでクイクイ飲めるこんな感覚が、
お店の雰囲気に、羊っていう料理に、すんごい合う！


続いて…
料理は何を追加しよう…？！

と、みんなの食べ具合を見ながら追加していったのだけど。。。

いやーーーすごい！！

何がすごいって。

いつも日本酒を飲む時は、飲んで喋ってが最優先でつまみが減らない飲み友達3人が、
この日は "ガッツ！ガッツ！" と 肉食系男子 へ変貌！
この後は、怒濤の勢いで料理をば。
 

チュニジアのぎょうざ　は、
中に半熟とろとろ玉子とラムのミンチが入ってる、でっかーい揚げ餃子みたいなもの。

一個で2人分くらいの大きさなので、4人の我々は2皿注文。
写真の中央に切込みが入ってるのは私の仕業です…2つに分けてる最中「は！撮るの忘れてた！」
って、そいえば断面図も撮ればよかった。


シシカバブ は2種類あるのだけど、
ヒレ肉のちょっと辛い　ペルースタイル シシカバブ をば。

"シシカバブ" っていうと、ソーセージっぽいのとか串に刺してあるのを想像するけど、
こんなのも"シシカバブ" って言うんだな～～～。


辛いもの続きなので、さっぱりしたものを…と思い、 セロリのピクルス を。



ひつじやさんには、ガッツリ系なものもあるけど、
飲兵衛が好きな、つまみ系も充実している。

"ひつじの舌料理" は2種類ほどあって、その中から ひつじの舌塩焼き を。

タン（舌）っていうと、牛タンとか豚タンとか日本人に馴染みのあるのを思い浮かべるけど、
羊のタンも負けないくらいおいし～い。こりっこり。


そして、「脳みそ」も、最初に頼んだのとは違う、もう1つのも頼んじゃった♪
ひつじの脳みそ　ニュージーランド風 ガーリック炒め　。

最初の「バングラディッシュ風」は、ディップ風になってたけど、
これは、1個まるまるの塊…まさに見た目も「白子」だ！
そして、これがまた、ガーリック味が合うんだな～～～。

 
ここいらで、再びガッツリ系で自分は「メイン！」と思って頼んだ
スペアリブのいぶし焼き が登場。

これは絶品！！
注文してから "桜の木のチップ" で燻すので時間はかかるけど、
味付けは塩こしょうのみで、こうも美味しく味わえるとは。

骨までしゃぶっちゃう。



しっかし。
メインと思って頼んだガッツリなお肉は、みーんなペロリ。
そしてワインも飲む飲む。

もうちょっとつまみ的なのが必要かな…というワケで。

ひつじのハツ（心臓）のステーキ 。

羊の心臓ってけっこうデカいんだな！
肉厚で、シャクシャクっとした歯ごたえがイイ。


これは、メニューを見てても想像できなかった シルクロードの肉炒め 。

羊の甘辛炒め…って感じかなぁ？！
絡んでるソースがけっっこう濃厚で、これがまたワインがすすむのだ。


我々の食べっぷり＆飲みっぷりが良いからなのか、
店員のおにーさんが、ニッコリと 自家製のパン を「サービスです」って持って来てくれました♪

この何でも無いように見えるパンが、美味しい！

最後のおつまみは、２つあった ひつじの舌 料理のもう1つ、
いぶし焼き も頼んじゃった♪


いやーーーほんっとにみんなよく食べたなーー！！
途中から自分は食べる方はおっつかなくなっちゃったけど、
それでも、みんながパクパク食べてくれるのは嬉しい♪ 

で、こんだけ食べたのと同時に、ワインもいっぱ～～い！

2本目以降はこんな感じで。
ウルグアイ の赤　。


スロベニア の赤　。



チュニジア の赤　。



ルーマニア の赤　。


ちなみに、どれもこれも、最初に書いたとおり、
1000円前後。

安かろう悪かろうじゃなくて、安くても美味しいんだもん、
ホントにここのコストパフォーマンスは素晴らしい。
しかも、こういう産地のワインなんて、なかなか味わえない！


極めつけは、お会計。
こんだけ飲んで食べたのに…







１人5000円…？！？！

あんーびりーぃばぼー。

ガッツリ系のひつじ肉も、つまみ系のひつじ内蔵も、
こーーんなにいっぱいの料理を食べれたのは、みんなで食卓を囲めたおかげ。


もちろん、そんなコストパフォーマンスの良さは嬉しいけど、
やっぱり何よりも、気の置けない仲間とワイワイ楽しめたのが一番！

ほんっとに楽しい時間が過ごせたなぁ～～。
みんなありがとーーーー！


[ ビストロ ひつじや ]
03-3320-3651
東京都渋谷区代々木1-59-1 オーハシビル2

[ 以前の日記 ]
・2011/8/11 初・ひつじを喰らう