グランド・サークルを回る旅、最後の大トリを飾るのは、
やっぱり グランド・キャニオン(GRAND CANYON)!!
ここに来る前のモニュメント・バレーでバス故障というトラブルがあったため、
到着したころは既に夕暮れ近くだったのだけど、それでもやっぱり・・・
す! ご! い!!!
ここは サウスリム の デザートビュート という見所。
サウスリムの中でも一番東にあり、コロラド川が流れてるのが見えるポイントなのだ。
この写真は自分の目の前に広がる光景のほんの一部。
これが視界いっぱいに広がってる。
もうもうもうもう・・・
大迫力!!
この大地を・・・これだけ深く・・・こんなに広く・・・
あんなに細く見えるコロラド川が削ってきたワケです。(実際近くで見ると、大河!って感じですが。)
一体全体、これだけ削るのに、どれだけの時が流れたのか・・・。
お恥ずかしながら、私、ここに来る直前までは、ただ単に
“グランド・キャニオンって、すごいらしい”
って思っていました。
でも、いざ 「行くぞ」 となったとき、素朴な疑問が。
「グランドキャニオンって、そもそも何がそんなにスゴイの??」
素朴っていうか、思いっきりバカ丸出しの疑問(汗)。
そりゃ光景がすごいのはイメージできるとしても、
それ以外に、何がどうすごいのか、よく分かっていなかったんです。
でもでも、ちょっと知るだけで、見た目だけじゃないそのスゴさに、より一層魅力が。
私と同じような疑問を持っている方のためにも、自分の備忘録としても、
ここに、ちょこっと記しておきます。
パークで貰えた冊子のQ&Aが、とっても分かりやすかったので、それを元にご紹介。
興味のある方は、ちょっと読んでみてください。
■どれくらい古い地層が見れるのか?
→ 18億年も前の地層からあります!!
そして、一番上の層・・・すなわち、我々が今立てる地面が 2億6000万年前 のもの。
要するに、その間の15億4000万年間の地層が見えるってワケです。
■渓谷はどのくらい前から削られてきたのか?
→ 未だハッキリとしたことは分かっていないのだけど、
おそらく、500~600万年前から、コロラド川が削ってきたみたいです。
意外と最近?!・・・って、別に「最近」じゃないけど、そういう感覚になってしまった。
■なぜこの場所に?
→ かつては海の底で、18億年もかけて海底に積もってきた地層が、
7000万年前に、地殻活動で、むきむきむきーー!!と隆起しました。
盛り上がること 3000メートル!!
海抜3000メートルまで隆起って・・・富士山と同じくらいってか!すごーー!!
■なぜ深いのか?
→ コロラド川が何百年もかけて削ってきたワケですが、ただ水の流れが削っただけではなく、
あちこち高い場所から低い場所へ流れてくる土砂や石も、コロラド川が流していったワケです。
そんな土砂や石が、ガリゴリガリゴリ・・・と絶えず渓谷を削ってきたんですね。
■なぜ広いのか?
→ 上で書いたように、ただ川の流れだけじゃ、 こんな複雑で広い渓谷はできなかったかも。
簡単に言えば
「水が岩の割れ目で凍って表面を崩し、植物の根っこも岩を砕くから」
ここは、砂漠地帯のど真ん中、夜はかなり冷えます。もちろん氷点下にも。
凍った川水や植物の根っこが、地層の岩を少~しずつ砕いていき、
やがて表面がボロボロと崩れていくワケです。
こんなに単純な仕組みが、こんなにスゴイ光景を作ってしまうなんて。。。
以上!
そんな難しい事は書いてないけど、ちょっとした知識を得てから見ると、またその素晴しさも格別!
向こうに見える丘は、ノース・リム。
(リム=縁 って意味で、我々が行ったのはコロラド川を隔てた南側なので“サウス・リム”と言います。)
たったひとつの川を隔てた向こう岸が・・・遥か彼方だ・・・。
さて。
夕暮れ時になると、スティーブンに連れられて、サンセットポイントまで。
夕日に照らされる渓谷もまた素晴しいけど・・・
沈んでいく太陽が・・・きれいです・・・言葉は要らない光景です・・・
太陽が沈んだ後も、空の色は、まだまだ美しく。
お月さんがぽっかり。 日本はもうすぐ「中秋の名月だなぁ」なんて思いながら。
この晩は、ツアーの運転手 ラオスさん が、心遣いで、夜のキャニオンにも連れて行ってくれたのだ!
当然、本来ならばツアーには組み込まれていないだけに、とっても嬉しい。
さすがに写真は撮れなかったけど、
お月さんに照らされた雲の形が、クッキリと渓谷に映し出されるその光景も、また素晴しい。
なんといっても星空!!
こんないっぱいの星があったら、
ありったけの想像力をかきたてて、神話を作ってしまう古代の人たちの気持ちもわかるなぁ~。
もちろん 天の川 ミルキーウェイ も、かなりハッキリ見えました。
一晩あけた翌日は、朝4時起きで、がんばってサンライズも!
・・・が、デジカメの電池が切れてしまい、サンライズの写真はありません。。。
(ハンディカムにはバッチリとれましたが)
きーーーん!!と、かなり寒いです。
きっと今頃、岩の間に入り込んだ川水が、またメリメリと凍って岩を削ってるんだろうなー・・・
なんて想像しつつ。
翌日は、午前中はまるまる自由時間。
自由時間をつかって、あちこち・・・こんな崖っぷちにまで行けてしまう。
柵がないからさ・・立ち入り禁止区域じゃないよね、と言いつつ。
「崖っぷち好き女」 なんです・・・あまり良い響きじゃないけど(汗)。
トレイルにも少し入ってみたのだけど、やっぱり半日だけでは十分な距離を行くこと敵わず。。
このすばらしいグランド・キャニオン、本当の素晴しさを体験するには、
渓谷の下まで降りてキャンプする2泊3日は必要なんだろうな。
私が体験したのなんて、ほんの一部に過ぎない。
でも。
やっぱり来てよかった。
本当によかった。
いつもは「自分のちっぽけさ」を感じて、なんだか湧いてくる虚無感に涙が出てしまうのだけど、
このグランドキャニオンという場所は、
生きてて良かった。
生きている今、そして人間が存在する一瞬の間に、
この光景を見ることができて、本当によかった。
そう思えた。
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「崖っぷちが好きな女」・・「好きな」が付いてて良かったね! 笑
ナバホ地区も含めて、馬で旅したい感じ。
でも相当上手くないと無理だね。
それにお尻も相当丈夫じゃないと・・! 笑
ものすんごい頑張っちゃう方で(笑)。
それにしても、グランドキャニオンは確かに「動き」を感じますね~。
ちなみに、馬ではなく「ラバ」の旅はグランドキャニオンでもあるらしいです。
二日かけて、ラバにまたがって谷を降りていくそうです。
一年前から予約で埋まってしまう人気だとか。
キャニオンの探索隊が最初は馬を使っていたのですが、馬鹿で(なんか文字通り(笑))、
「行け」と言えば真っ直ぐに進んでしまうので、崖から落下する。。。
一方「ロバ」を使ってみたら、頑固で「行け」といっても動かない。。。
そんなワケで、馬とロバをかけあわせた「ラバ」が、
キャニオンを下るには丁度良いんだそうです。
いろんな映画に出てきた場所が、実際のスケール感で目の前に広がっているなんて、想像するだけでもワクワクしちゃう!
事故が多くて今は廃止になってしまったようですね。
昨年出来たスカイウォークは逆側?かしら。
もう一度行ってみたい。
純粋に「アメリカが大好き」だったワタシ。
とくにグランドキャニオンはゼッタイに
行きたいと思っていたなー。
しっかし、ほんとうに、見事に、計画的に
限られた期間でアメリカを凝縮堪能してますな!
人生でとっても貴重な一年になりそうっすね。
自分が一番高いところにいる感覚?
私は「崖っぷち」じゃなく、「先端好き」です。
2泊3日できなかった代わりに、2回行っちゃったよ~。見たらまた行きたくなっちゃった。でも、10年くらいしか経ってないから、何にも変わってないんだよね・・なんか悔しい。
セスナは乗らなかったかしら?
あれはまたスリルがあって、本当に生きてることに感謝できる。(それくらい揺らされて怖い)
接写は大丈夫か?
「てめぇ!臭ぇんだよ!!」ってガツガツ殴ってたシーンですよね(笑)。
あの映画も大好きだったなぁ。
でも大スクリーンで見る迫力よりも、やっぱり実際に見ると
何十倍も何百倍も、そのスケールのデカさを実感できます。
kazuさんも、そろそろどうですか?飛行機(笑)。