昨日、街かど古典カフェ夏季講座の第3回目へ行ってきました。街かど古典カフェは、講師の方を囲み、京町家やカフェなどくつろいだ雰囲気の中で、古典に親しみ、学び、こころ豊かな時間を過ごすというものです。
京まちや平安宮で行われる、同志社女子大学名誉教授の朧谷壽(おぼろや ひさし)先生の講座に参加させていただいております。テーマは「平安京と祭礼」祇園祭にスポットを当て、京の祭礼を紐解くというものです。
前回の講義は、祇園祭(祇園御霊会)の始まりについてでした。貞観11年(869)、国内に疫病が流行した際に、その退散を祈願して国の数と同じ66本の鉾を作り、疫病の原因といわれている牛頭天王(ごずてんのう)を祀って神泉苑に送ったのが始まりで、当初、鉾は槍のようなものでしたが、いつの間にか現在のような形になりました。詳細は【前回ぶろぐ】にて。
今回は、その他の変化についてです。永長元年(1376)、白河天皇(上皇)の時代に突然「田楽」が創作され、祇園祭にたくさんの人が田楽を楽しんだとされています。その田楽の様子が描かれた後白河上皇時代の「年中行事絵巻」に田楽の様子を見ることができます。
あれ?ささら???これは・・・富山県の五箇山の「こきりこ踊り」と同じ衣装ではないですか?こきりこ節は、私の出身の八尾町の越中おわら節と共に富山県を代表する民謡です。私が小学校の時は、音楽の教科書にも取り上げられていて、あまりに身近すぎて深く考えたことがなかったですが、お囃子(地方:じがた)の衣装は神楽の様ですもんね。五箇山は平家の落人伝説があります。京の名残がこんなところにのこっていたんですね~。今更ながらびっくりです。*こきりこ踊りは、以前ツアーの余興で行っています。その時の衣装をご覧ください。【前ぶろぐ】
なお、現在の祇園祭では「四条傘鉾」の“棒振り踊り”の中に棒ささらを持つ子供がいます。以前、山鉾巡行の際に、写真を撮っています。【前ぶろぐ】
ところで、昨日の京都の最高気温は37℃を超えていましたが・・・着物で出かけました。ちなみに、会場の京まちや平安宮は、築80年を超える町家で、クーラーがありません。
昨日改めてわかったのは、ここまで暑いと何を着てても同じかも?ということでした。洋服でも暑いし焼けるから、肌の露出を抑えた着物の方が、かえって涼しいかも?と思ってしまいました。決して強がりではありません。(^m^)
古典カフェのもう一つお楽しみ、お菓子は、紫野 源水さんの「もらい水」です。加賀千代女の「朝顔に つるべとられて もらい水」に因んだお菓子です。ほんのりピンクのあさがおが見た目にも涼しく、爽やかな夏の朝を連想させます。 甘さを抑えた「こなし餡」がとてもおいしかったです。
さて、ここしばらく京都は猛暑が続いています。まじくんの夏休みも今日から始まり・・・母の暑さも一入です。(^^;)
古典の日 http://www.kotennohi.jp/index.html
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