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仕事をしたつもり/海老原 嗣生

2013-06-16 16:34:38 | 本・雑誌
仕事をしたつもり/海老原 嗣生


偶然にもここ最近残業続きでした。
その時にたまたま読んだのがこの本。

本書ではまず「仕事をしたつもり」のパターンを検証している。

例えば、「量の神話」。
分厚い企画書、装飾を施したことが仕事をしたことになってはいないか。
「ハコモノ志向」では、意味のないフラッシュ連発の企業サイトや
1日200件の電話をしろというあくまで形から入る(真似する)ことの無意味さが説かれています。
これらに対しての処方としては、『本当に意味のあるものだけにする』ことで解決すべきと書かれています。

またルール(横並び意識や過剰サービス)に縛られることによって、
本来の業務の意図から乖離して本末転倒となっているのではないか。
『ルールの本当の意味を考える』ことの重要性も書かれています。
横並びだと思ったらその仕事を一旦止めてみて、なぜそれがうまくいっていたかの理由を考えて、
他(自分)の場面でも使えるということであれば、続ければよいしし、
無駄だと思ったら止めればよい。

できる営業とは「何のために」「何をすべきか」を細かく考えており、
相手にとって実りのある仕事(打ち合わせ)にして、
自分にとっても楽しい仕事(打ち合わせ)にしようとしている。

どの項目に共通するのが、ただの流し作業にするのではなく、
個々仕事を疑い、考えてみることの重要性

ちなみにコラムに「考えること」についても書かれています。
考えることは疑うことであり、それを調べることであるということ。
疑いだすときりがないので、疑うことの精度を高める必要もある。

とはいっても…という日本社会において本書の結論は、
仕事をしたつもりを50%、仕事をしたふりを50%にしたらどうかという提案をしています。
そしてフリで浮いた時間を思考の時間に充てるべきだと。

今まで、直観的に働き方について直観的にヘンだと思っていたことが
体系的に書かれている良書でした。


右から左ではなく、疑い、調べる。
それが考えること。

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