Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

映画「インビクタス 負けざる者たち」

2010-02-28 10:18:08 | 映画


★★★★

クリント・イーストウッド監督作品ということで、期待が高まる。
ネルソン・マンデラが大統領に就任し、ラグビーを通じて、
国が一つにまとまっていくという実話を基にした作品。
マンデラを演じるのは、モーガン・フリーマン。
さすがの存在感である。
そしてラグビーチームのキャプテンを演じるのが、マッド・デイモン。
こちらも、成長中の青年を熱演している。

実際、ラグビーに関しての知識は、僕自身あまり無いのだけど、
それでもスポーツで国が一つにまとまるということを上手く表現できている。
今の日本でもそういうことがある。
ちょうどバンクーバーオリンピックで、浅田真央を応援するように、
野球のワールドシリーズを観るように。
誰もが同じ方向を向くとき、そのエネルギーは莫大である。
(もちろん正しい方向でないと大変なことになるけど)
その辺のことをマンデラはわかっていたのだと思う。

もちろんこの作品の根底に流れるのは、人種問題。
白人社会からの人種開放運動の末の新政権。
時代が変わるときの不安感や警戒感もよく表現されている。
そこでマンデラが説いたのは「赦し」ということ。
ちょっと勉強してから観るのが、いいと思う。
人種問題に関心を持った人は、映画「ホテルルワンダ」もお勧めします。
(こっちは、もっとディープですが、考えさせられます)
本作は、ラグビーという軸もあることもあり、
重く描かないところが、イーストウッド監督の技なのだろう。

今年は、サッカーW杯。南アフリカを理解する上でも観ていて損のない一作。


■映画「ホテルルワンダ」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/bb3d7f77f064d20b11c4bab1a70b34e6



I am the master of my fate.
I am the captain of my soul.

私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ

大ローマ展@愛知県美術館

2010-02-27 23:09:38 | 日記
チケットをもらったので、愛知県美術館へ「大ローマ展」を見に行ってきた。
この企画展、大ヒットのようで、かなりの人でした。

ただ世界史に関して、特に古代世界史に関して弱い僕にとっては、
もったいなかったです。
とはいえ、アウグストゥスってすごい君主だったんだぁとか、
ポンペイの遺跡に関して、再現3Gビデオを見てから、
実際に発掘された壁画とかを見るとやはり感動してしまう。

予習してから行くといくのが、大事ですね。

■大ローマ展 http://event.chunichi.co.jp/roma2010/

地域ブランド・マネジメント

2010-02-27 10:19:18 | 本・雑誌
地域ブランド・マネジメント

昔からこの手のまちづくり本は大好きだった。
この本は、よくある事例紹介的な要素は少ない。
いわゆる学術書的な要素が多かった。
その分、勉強になる部分が多分にある。

本書を通じて、繰り返し述べられているのは、
地域ブランドとは、
「買いたい」→「訪れたい」→「交流したい」→「住みたい」
というステップで、体験価値をあげて、
ブランドが構築されていくということ。

なので、宮崎県知事が行っている今の政策は、
あくまでも物産品のプロモーションであり、
ブランド政策としては、まだまだ低いということ。
単なる特産品、観光地のプロモーションではなく、
何度も買ってくれる、何度も訪れてくれる、さらに住みたくなることこそが、
地域ブランドの育成であるということ。

ちなみにこれは、ビジネスモデルとしての
「同じ人」に「同じ物」を「何度も買ってもらう」という
ビジネスモデルに非常に似ている。
(参照:「やりたいことがないヤツは社会起業家になれ」から
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/3baf8cd87b3ebdfa7538a15fdd6cb8cb)

ちなみに、本書に紹介されている地域ブランドが
成功している場所をメモしておくと、

・直島
・小布施
・伊賀「モクモクファーム」
・伊勢「おかげ横丁」
・宮崎県綾町
・大分県日田市豆田町
・宮崎県 ひむか神話街道(神話を生かしたブランディング)
・金沢「21世紀美術館」

など。

それにしてもこの地域ブランディングという分野は、面白い。
学生時代に、論文で「長岡京市のブランドイメージ分析」という
ものをなんちゃって書いたが、それを思い出しながら読みました。

ちょっとこういう分野の勉強をしてみようかと思う。

映画「ゴールデンスランバー」

2010-02-24 19:56:40 | 映画
★★★☆

主演は、堺雅人。
最初はなんで?と思ったが、その設定を見て納得。
人をすぐに信じてしまう主人公が首相暗殺犯に仕立てられてしまう。
この「人を信じる」ということが、この作品のポイント。
芸能界イチ、人の良さそうな堺雅人が適任というわけである。

あと、タイトルはビートルズの「Golden Slumbers」から。
後期の曲で、『黄金のまどろみ』という意味だそう。
音楽は、斎藤和義監修。
デビュー曲が「僕の見たビートルズはテレビの中」というぐらいだから、
これも適任。

後半、結構バタバタだったのが少し残念。
とは言え、スリリングなテンポで気持ちよく楽しめました。


■ゴールデンスランバー
http://www.golden-slumber.jp/


「信じるものは、救われる」


旅する前の「世界遺産」/佐滝 剛弘

2010-02-21 21:11:27 | 本・雑誌
旅する前の「世界遺産」/佐滝 剛弘

昨今、人気の世界遺産。
それについての考察の一冊かと思いきや
途中から著者の世界遺産めぐり披露的な内容になってしまっているのが残念。

世界遺産で盛り上がっている日本はやはり世界的に見て稀であり、
アメリカなどはまったく盛り上がっていない。

僕自身、旅好きで、世界遺産も多く回っている。
著者も書いているが、世界遺産を回ること自体が、
目的となっていることに不安感を抱いてしまう。

本書で述べられているが、日本人は回るという目的の旅が好きなようだ。
四国八十八箇所霊場巡りや東海道五十三次踏破、日本百名山など、
回ること自体が目的となる場合も往々にしてある。

世界遺産は、そんな日本人にとって
一つの旅の目的となっているのではないかというのが、本書の見解。

本書にも書かれているが、世界遺産を訪れるのもいいけれど、
事前の予習が大事である。
やはり知識をもってその遺産を見ると、理解度が違う。

そういう意味では、世界史などをもう一度勉強することが、大事なのだと思う。

久しぶりのゴルフ

2010-02-21 10:32:40 | 日記
久しぶりのゴルフ。
中仙道ゴルフクラブにて。

結果は、

OUT:57
IN:63

合計:120

OBを5発ほど。グリーンも難しく4パットもあったり。
コースが狭いのと、アップダウンが多いコースだった。

調べてみると、昨年5月以来のゴルフ。
去年はこの1回しかしていない。
上手くなりたいなら、たまには練習しないといけませんね。

やりたいことがないヤツは社会起業家になれ/山本繁

2010-02-19 22:45:09 | 本・雑誌
やりたいことがないヤツは社会起業家になれ/山本繁

NPO法人「コトバノアトリエ」の主宰者の本。
この法人は、ニートの自立とかを目標にやっていて、
「トキワ荘プロジェクト」といって若手漫画家の育成支援をしている。
このプロジェクトの面白いところは、安く漫画家の卵に家を貸し、
家賃収入を得るというビジネスモデルを作りだし、
さらに世の中のためにもなるようにしているところ。
(このモデルにたどりつくまでに2回失敗をしているのだけれど)

本書の中で述べられていたのだけれど、
社会貢献事業において大事なのことは、

「同じ人に、同じものを、何度も買ってもらう」

というモデルをつくるということ。
寄付文化が未熟な日本には、この方法が一番だという。

そうだったのか!現代史〈パート2〉/池上 彰

2010-02-14 22:32:42 | 本・雑誌
そうだったのか!現代史〈パート2〉/池上 彰

前作の「そうだったのか!現代史」が、戦後~冷戦時代を中心に
まとめられていたのに対して、その後、80年代以降の話が多くなっている。
それらの一部は現在も進行している話でもある。

本書の中でも「チェチェン問題」「アウンサンスーチー」「東ティモール」に
関しては、僕自身の知識も少なかったので、非常に勉強になった。

80年代以降の問題が主とは言え、
ほぼ全ての問題が、冷戦の影響や旧植民地時代が原因となっている。
つまり過去の行いが、引き続き現代の世界を悩ませているということである。

そう考えると現在の行いが未来に影響が出るわけで、
よく考えないと取り返しのつかないことになってしまうと思う。


■ そうだったのか!現代史/池上 彰
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/ad1537a4f78b7c18196271e0adfe8f24

ヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのか/吉村 克己

2010-02-09 20:03:25 | 本・雑誌
ヤフー・ジャパンはなぜトップを走り続けるのか/吉村 克己

今や一大メディアとなったヤフー。
本書が書かれたのは2005年である。
楽天やライブドアのように派手さはないヤフー。
その根底に流れるのは、「ユーザー視点」と「嫌われない哲学」による
経営術ということがわかる。そう純粋な日本企業の考え方なのである。
ヤフー創業当時、インターネットって??という時代に、
このような日本的な考え方で経営してきたことで、
今のガリバーを作ることができたのだと思う。

一方、指摘されてる大企業となってしまったヤフーの遅さも本書では述べられている。
本書では、ブログやSNSあたりの取組の遅さが取り上げられているが、
今でいうとミニブログあたりもそうであろう。
この辺が、命取りになる可能性もある。

個人的には、とはいえヤフーのガリバーぶりは無敵にも思えて仕方ないのですが、、。
面白くはないが、社会的に必要となっているあたりが、すでにインフラと化している。

サカナクション/the telephones/ OGRE YOU ASSHOLE

2010-02-08 18:36:28 | 音楽
今、アルクアラウンドで乗りに乗っているサカナクション、
ぶっとびライブのthe telephones、
独特の世界観のOGRE YOU ASSHOLEという奇跡の3組のイベントライブ。

イベントライブらしくシングル曲でまとめたオーガ。
なかなかです。でも彼らの真骨頂はワンマンライブだと思う。
ワンマンライブなら彼らの世界観に酔いしれれます。

続いて、サカナクション。
本当に売れちゃったなぁ。彼らを初めて見たのは4年前のSAKAE SP-RING。
悩んだ末に、CDが良かったので、無理やり出てもらったのを思い出します。
箱は、JB'Sで、決していい環境じゃなかったけど、やはりこの頃から世界感はあった。
それが、今やお客をばっちりつかみ、ステージアクトも風格が漂っていました。
キラキラしていました。
やはりデジタルロックっていいですね。キーボードが入っているのも◎。
彼らもワンマンが素晴らしいです。
曲をつないでみせるが見物です。

最後は、the telephones。
ポイントは、キーボードのぶっとびぶり。
ただ個人的には、???。
アンコールでやった新曲は、かなりイイと思いますが、、。


■YOU TUBE サカナクション / ネイティブダンサー



school food punishment 名古屋公演@クラブクアトロ

2010-02-07 11:10:48 | 音楽
今年初めてのライブへ。
おととしのMINAMI WHEELで見て、これは!と思っていた彼女たち。
そのワンマンライブがやっと名古屋で開催。

新曲も披露したけど、やっぱり「YOU MAY CRAWL」が一番かなぁ。
独特の歌詞とメロディのバランスが好きなんです。
ボーカルの内村ちゃんの独特のオーラが好きで、ファンは、男子率高し。
ボーカル紅一点のバンドでは、まぁ仕方ないかなぁ。

個人的な考えとして紅一点バンドが女性にもファンを広げた成功例は、
JUDY AND MARY。
YUKIちゃんのぶっちゃけたトークとかが可愛く、女性の支持を得たんだと思う。
一般受けはなかなか難しいけれど、じわっとファンを増やしていってほしいです。


次は、5月ということ。


■YOU TUBE school food punishment - you may crawl


最後の授業 ぼくの命があるうちに/ランディ パウシュ

2010-02-02 21:34:02 | 本・雑誌
最後の授業 ぼくの命があるうちに/ランディ パウシュ

YOU TUBEで話題になった「最後の授業」。
今更なのだけど、その映像の付属にもなる本を読んでみた。

癌に冒された大学教授による記念講義。
テーマは「夢の実現について」。

講義と違い、第五章「人生をどう生きるか」に生きる知恵がまとまって書かれている。
箇条書きにすると、、。

・自分に夢を見る自由を与える
・格好よくあるよりまじめであれ
・ときには降参する
・不満を口にしない
・他人の考えを気にしすぎない
・チームワークの大切さを知る
・人の一番いいところを見つける
・何を言ったかではなく、何をやったかに注目する
・決まり文句に学ぶ
・相手の視点に立って発想する
・「ありがとう」を伝える
・忠誠心は双方向
・ひたむきに取り組む
・人にしてもらったことを人にしてあげる
・お願いごとにはひと工夫を
・準備を怠らない
・謝るときは心から
・誠実であれ
・子供のころの夢を思い出す
・思いやりを示す
・自分に値しない仕事はない
・自分の常識にとらわれない
・決してあきらめない
・責任を引き受ける
・とにかく頼んでみる
・楽観的になる
・たくさんのインプット


そして、授業のほうもそうであったが、
この本も著者がどういう考えで人生を歩んできたか、
それを子供に伝えるために書かれている。

大きくなったときにいない父はどういう人物だったのか?
それが彼の子供たちにとって知るすべになるように。



そして、父から子への一番のメッセージが、

「正しく生きれば、夢のほうからやってくる」

ということであった。
それは、読者にとっても心に響くメッセージであると思う。


■YOU TUBE/ランディ・パウシュの「最後の授業」1



イサム・ノグチ―宿命の越境者/ドウス 昌代

2010-02-01 21:37:30 | 本・雑誌
イサム・ノグチ―宿命の越境者/ドウス 昌代

昨年、札幌に行ったときに訪れたモエレ沼公園。
そこでイサム・ノグチという人物について触れる。
その生き様に興味を持ち、ちょっと彼について知ってみようと思って読んだのがこの伝記。

日本人の詩人でアメリカで活躍していた野口米次郎と
アメリカ人の母のもとに生まれた
彼は、アメリカ、日本のどちらでもありどちらでもないという
運命を漂うことになる。
さらに時代は、20世紀初頭である。

アメリカで生まれて、自由人である父は日本に帰国している。
それを追って日本にイサムとともに行く母。
幼少を日本で過ごした後、やはりイサムをアメリカで育てることを
決めた母は、イサムを単身でアメリカへ送る。
そんなイサムの幼少のころから(というよりも父のことまでも)
詳しく書かれている。

驚くのは、まず登場する人物の豪華さ。
それもイサムが有名になった後ではなくて、無名時代からもである。
野口英世、津田梅子、フラー、山口淑子(李香蘭)、ネルーなどなど。

そして有名人も多いが、彼が心を寄せる登場する女性も多い。
(これは父親も同じであるが…)
どこにも帰属しないのは、家庭においてもだった。
一度、山口淑子と結婚しているが、離婚。
彼のセクシャリティは、老年になってもそれが衰えることがないのがすごい。
さらにどの女性もやさしかった彼は、別れた後も女性から恨まれていない。

本によれば、国的にどちらにも属さず、家庭環境にも属さなかった彼は、
それが作風に表れているというのが一般的な評価らしい。
アメリカ美術界ということになっているが、微妙な距離を保っているし、
彫刻だけに収まらず、後期は建築家とともに仕事をするようになっている。
また独特の作風がないというのも彼の特徴という。

芸術とは自分のうちなるものを描くという意味では、
どこにも属していないということを徹底的に
突き詰めて行った結果だったのかもしれないなぁと感じます。

今度、香川県牟礼町の美術館に行ってみようかなぁと思う。
裏山がポイントらしいです。


■旅行記:北海道旅行記~モエレ沼公園編~