Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

終末のフール/伊坂 幸太郎

2012-01-29 23:06:54 | 本・雑誌
終末のフール/伊坂 幸太郎


8年後に小惑星が衝突して、人類が滅亡するという設定での短編小説。
全編通して「生きる」ことの力強さが描かれています。

仙台が舞台。
小惑星衝突のニュースが流れた後、多くの暴動や略奪、殺人が起こることになっている。
しかし実際、世の終わりかとも思わせた東日本大震災の時は、
そのようなことはほとんど見受けられなかった日本。
それは、必ず復興するだろうという日本人の考え方が反映された結果なのであろうか。
それともやはり他人ごとだったのだろうか。
どちらだったんだろうと考えてしまいます。
前者であれば嬉しいのですが…。


そう言えば、著者の作品って、多くの作品が「生きる」「生き延びる」ことがテーマですね。
そのメッセージが強く出ていたのは「ゴールデンスランバー」かなぁ。

やはり地震後の彼の作品に注目ですね。

サラリーマンのためのお金サバイバル術/岡本 吏郎

2012-01-23 21:00:10 | 本・雑誌
サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く/岡本 吏郎


本書の前半には、副題にあるように『人並み』をやめてとにかく節約をすることが述べられています。
その具体例はちょっと行き過ぎじゃね?と思うところもありますが、
基本的な考え方としては正しいのだと思います。

お金を増やすための基本構造は、
収入以下の支出で生活すること。

簡単な算数の話です。
いつまでたってもお金がたまらないのはそのため。
収入から貯蓄分を引いて生活する方法は、本書に限らず多くの本に載っています。
本書の凄いのは、あくまで貯めることが第一なのでその金額設定が凄いです。
まず住宅は全財産の1割に抑える。
つまり住宅ローンを組むと、資産のほとんどが住宅になるので、
終了(本書では「あちら側」と表現しています)だということになります。
賃貸の場合は、収入の1割が家賃だそうです。
これって収入600万円で60万円って!!ここまでくるとあり得ません…。

住宅費と並んで保険、車も節約の対象。
多くのマネー本に書かれている通り、保険の無駄についても書かれています。
基本的には、子供が生まれたばかりが一番保険が必要で、
そこからは補償額を減らしていくべきというような内容です。

一方、貯蓄の方の目標は、収入の25%に設定。
ボーナスなどは全額貯蓄する。
そうすれば貯まる。
(そりゃそうだ…)

そして一番大事なのは、すぐに実行すること。
すでに『あちら側』に行ってしまった人もすぐに行うことが大事。
そうするしかないですから。


本書の後半は一転して、投資の話を理論的に説明しています。
結論としては、ETFで全世界に投資すること。
と同時に債券への投資するのがリスク分散的にだとうだということが書かれています。
面倒な人は、バランス投信で積立を検討するのも方法だということです。


いずれにしても早く始めることが大事だということ。
最初に違いが、いずれ大きな差になる。

残念な人の仕事の習慣/山崎将志

2012-01-21 22:21:31 | 本・雑誌
残念な人の仕事の習慣/山崎将志


著者が言う残念な人とは、非効率な人というよりも
他者との関係性の中でモノゴトを見れない人という定義である。
なので、効率が良いけど関係性が悪い→冷たい残念な人とか
関係性が良いけど効率が悪い→可愛げある残念な人、
関係性も効率も悪い→本当に残念な人という人たちに共通するお話しが並びます。
(努力すらしない人は、残念以前ということで、本書では切り捨てられます)


他者との関係性を重要視するため、
コミュニケーションに重きを置いている部分も多分にあります。
具体的には、相手の立場を考える(タイミングとか具体的に質問や指示をする)とか。
もちろんコミュニケーション以外に自分の心構え的なことも書かれています。
例えば、仕事を早く終えるためにはそう決めることから始まる。
さらに早く終えたら何をするかを決めることが大事である。

あと、非効率な仕事を頑張らせない(頑張らない)。
そもそもの大前提を考えてみる。
無意味な熟練が結果として非効率になっていないかを再確認する。

などなど。
とにかく本書は、具体例が多い。
多すぎるぐらい。
最初は分かりやすいのだけど、最後の方は「だから…」となってしまうのが残念。
タイトルにもある通り、基本的にはネガティブチェックの本なんで、
これを読んでよしやるぞ!!と意気込むことはありません。

仕事やる気満々の人がさらに効率的に動くための心構え書というところでしょうか。

岡村靖幸 名古屋公演@ZEPP NAGOYA

2012-01-20 21:31:44 | 音楽
2012年のライブはじめは岡村靖幸でした。
1980年代後半から1990年にかけてその天才っぷりで一世を風靡した岡村ちゃんのライブです。
去年に復活ライブをやっていたのは知っていたのですが、都合で行けず、
本当に20年来の念願の岡村ちゃんのライブでした。

40代半ばなんだけど、有名なダンスも観れまして、
しっかり良く動いていました。

ファン層は、ほぼ30代後半から40代。
オバサンも多いですが、男性も結構いるんですよね。
そこが凄いんだと思います。


僕らの世代で同じ立ち位置では、小沢健二でしょうか。
久しぶりの活動再開で話題にもなり、きっちりと動員がある。
男性ファンも女性ファンもいる。
どちらもその世代を熱狂させた天才である。
岡村ちゃんは、女の子を「ベイベー」と呼び、
オザケンは、女の子を「仔猫ちゃん」と呼ぶ。
岡村ちゃんは、肥満疑惑があり、
オザケンは、ハゲ疑惑がある。
 *失礼ですみません。


岡村靖幸の中で、一番僕が好きなのは、
この曲。


YOU TUBE:
岡村靖幸-あの娘ぼくがロングシュートを決めたらどんな顔するだろう




良い曲です。
青春です。
ライブでは、原曲よりもバンドテイストが強いヴァージョンでした。
この曲が聞けただけでもう幸せです。


そういえば、オザケンも岡村ちゃんも
モテキのコンセプトアルバムにカヴァーが入っていたなぁ。


映画「宇宙人ポール」

2012-01-20 14:20:16 | 映画
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★★★☆

ライムスター 宇多丸のシネマハスラーで大絶賛していたので観に行ってきました。
「ET」や「未知との遭遇」などの有名作からマニアックなSF作品まで
様々なSF作品へのオマージュ(パロディ?)を含めて描かれるSFコメディ。
僕自身、それほどSF作品を多く見ている訳ではありませんので、
このオマージュでのクスッというのはそんなに多くはありません。

もし僕にそれなりのSFの知識があれば、
「モテキ」を観た時に味わった古い曲を聞いて
クスッと笑うようなところがあったのだろうと思います。

SFでありながらコメディ。
そしてロードムービー的な要素も多分に取り入れたあたりは、
単にSFという道具を使った
エンタテイメント作品なんだろうと感心します。

そういう意味では、シネマハスラーで言っていた
「HIP HOP的なサンプリングのような面白さ」の作品ということが良くわかります。


元ネタをもっと
知っていたら、
もっと面白い。

神の子どもたちはみな踊る/村上 春樹

2012-01-11 20:46:48 | 本・雑誌
神の子どもたちはみな踊る/村上 春樹


阪神大震災の後をモチーフにした6つの物語。
裏表紙には『黙示禄』と書かれてたが、深い闇に包まれた世界。
神はいないのかもしれない。そんな、ぼんやりした絶望感が漂う小説でした。

村上春樹の作品は多く読んできたのですが、この作品は避けて通ってきた。
つまり阪神大震災というものは、
当時大阪に住み、高校生だった僕にとってはあまりにもショッキングな出来事で、
やはり目を向けたくない現実だったのです。

芦屋で育った著者自身、どういう気持ちでこの本を書いたのでしょうか。
この連作が発表されたのが、2000年ということを考えると
著者自身も5年の歳月を経ての発行となっていることを考えると、
著者自身も考えるところがあったのではないでしょうか。
(実際、全部の小説が三人称で書かれていますし)


そして昨年の東北の地震があって、忘れていたこの本をたまたま見つけ読もうと思ったのです。
それは東北の地震が僕にとって
阪神大震災よりも遠くのモノゴト、冷静に見れているということの裏返しでもあると思う。

全体的にぼんやりした絶望感の中だけども、少し希望があるという小説だったと思います。
それは今の日本全体にも言えること。


希望を信じたい。
信じるしかない。


そんなメッセージが届いた気がします。
もっと早くに読めば良かった。

ワンコイン文庫版写真集サービス『TOLOT』で写真集を作ってみた

2012-01-10 20:41:02 | 日記
少し前に知った500円でできる文庫版の写真集サービス『TOLOT』。
iPhone用のサービスだったのですが、WEB版のサービスを開始したということで、
試しに1冊写真集を作ってみました。

題材にしたのは、昨年秋に行ったイスラエル旅行の写真。
写真をPHOTOSHOPを使って加工し、黒バックをひいてキャプションをつけるという作業。
なれるまで結構大変でした。

さて、入校して数日で製本された本が届きます。

こんなカンジ。





表紙は光沢のある素材です。
指紋が残るんで、個人的にはマッドな素材がいいのですが…。

ちなみに背表紙にもきっちり名前が入っています。





これはいいですね。


さて中身ですが、こんなカンジ。





横写真は、背景に黒色を引いて、中央に配置していきました。
これをPhotoshopで作成していたのですが、これがなかなか面倒くさい。
デフォルトに任せると白色です。
写真ってやっぱり無駄な部分を切り落として表示したいのですが、これをひとつづつしていくのが手間でした。
あとキャプションを入れたのですが、もう少し中央よりでも良かったかなぁと。

本としては、縦位置での全面はなかなかインパクト大です。
縦位置と横位置をどう旅の工程にあわせて配置するかが悩みます。

(この配置の画面ももっと改良の余地があるかと。
途中で一旦ページ削除をしてしまうと、挿入ができないので、
それ以降の全頁の配置指示をしなおさなくてはなりません。)


見開きに関しては、かなりインパクトがあります。
これを効果的に配置すると写真集ぽくなるなぁ。





本の最後に少しページを余らして、旅のデータ要素を文字情報として記載しました。
1ページあたり140字しか配置できませんが、こんなカンジにできます。





ひとつ欠点としては、4ページ目のところを開ききると写真のようになってしまうことです。
開くなということ?なのか。
通常の文庫本のような製本が希望なんですけど。





まぁ500円(今、キャンペーン中で250円!!)なので、あまり文句は言えません。
値段のわりには納得です。

希望の方には、実費で差し上げます(笑)。



■TOLOT
http://tolot.com/index.html

■イスラエル旅行記~印象的な写真編~
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/ab6fad39de9ec7bd54c35d120c60301e



記憶を記録する写真たち。
そんな写真をきちんと整理し見直して、
記憶がよみがえる。

2012年の目標

2012-01-09 20:49:42 | やりたいこと
少し遅くなりましたが、2012年の目標です。

<健康>
・フルマラソン 4時間半
 春に4:40、秋に4:30を目標に
・体脂肪 13% 体重 57キロ

<教養>
・英語をがんばる
 TOEICを受験。550点ぐらいには。
・映画 50本
・本 50冊

<旅行>
・海外旅行…どこか1回
 (キューバ・ブラジル・ボリビア・ネパール・モロッコ・ジンバブエ・マダガスカル・南アフリカ)
・国内旅行…どこか1回
 (小笠原・石見・津山)
・東海道を自転車で東京まで行く

 子供ができてちょっと厳しいかなぁ。

<仕事>
・新規事業を手掛ける
・誇れる仕事をする

<習慣>
・早起き7時起き
・週三回のジョギング
・子育てを手伝う
・腹筋、腕立て、ストレッチを毎日
・料理を覚える

<その他>
・本の出版
・写真展の開催
・特許を取る
・NPOに参加する
・資産運用で100万円以上の利益


去年からのスルーの目標が多いなぁ。

RADWIMPS「絶対延命」 期間限定上映

2012-01-08 22:24:59 | 音楽
昨年春に行われたRADWIMPSのLIVEツアー「絶対延命」のDVDの発売に先行して、
映画館で3日間の期間限定で上映されました。

映画館で映画以外のものを見るのは初めて。
なかなかなれないものです。

「絶対延命」ツアー自体にも行っているので、それを思い出しながらの観賞。
このツアーのカッコいいのは、オープニング。
暗闇の中に信号音にあわせてレーザーが走る。
ステージ上には白い幕が張られ、1曲目「億万笑者」を影だけで演奏する。
これがカッコいい。

とは言えやはり生のライブの方がいいねぇ。

今回のツアーでやった曲目の中では、「ふたりごと」と「君と羊と青」がやはり素晴らしいですね。



■RADWIMPS 名古屋公演@日本ガイシホール
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/ca5be27d958d898badc2868343e378f6

映画「マイウェイ 12000キロの真実」

2012-01-08 00:08:05 | 映画



★★★


2012年の最初に観た映画が「マイウェイ 12000キロの真実」。
韓国映画で、日本、ソ連、ドイツと3つの軍服を着るという
数奇な運命をたどった2人の韓国人と日本人の物語。

ノモンハン事件からソ連での強制労働、そしてノルマンディ上陸作戦と
もうお腹いっぱい詰め込みすぎではないかというぐらい詰め込んだ2時間半。

あまりにも壮大すぎです。
最初のノモンハンのところはかなり丁寧に描かれているのですが、
もうソ連、ノルマンディのあたりはかなり飛ばして描かれています。


そして延々続く戦争シーン。
ただでさえ韓国映画という重めの演出が重なり、
お腹いっぱいの食傷ぎみです。

ただオダギリジョーの役者っぷりは素晴らしかったです。

まぁ正月あけにいきなり観るには重かったかなぁ。


立場が変わることによって、お互いを理解しあう。
それが対立をなくす。
そんなことが描かれています。

イタリアからの手紙/塩野 七生

2012-01-04 16:32:21 | 本・雑誌
イタリアからの手紙/塩野 七生


最近読み続けている塩野七生のエッセイ集。
もう30年ほど前の作品なのだけど、古さを感じさせません。
「女の子」という表現にもあるように、著者もまだ30前半で若くて、
それを感じさせるエピソードもいくつかある。
とは言え、全体的には鋭くそして繊細な描写でつづられている。

エッセイを読んでいて思ったのは、著者が男であればこうはいかない。
この繊細さが日本人の女性ならではなんでしょうね。


あ~、イタリアに行きたい。
以前、ヴェネチアに行った時、本当に楽しかったので、
次は南イタリアかなぁ。
本書にも出てくるナポリかシチリアが第一候補かなぁ。

2011年映画ベスト5

2012-01-01 23:53:50 | 映画
昨年映画館で観た22本(少ないなぁ)の中からのベスト5です。


第5位 ウッドストックがやってくる

「おじいさんと草原の小学校」「デザートフラワー」あたりと悩みましたが、
音楽イベントを一から作り上げるというドタバタ劇がミョーにリアリティと親近感がわいて
こちらの作品を選びました。
このドタバタの中での、躍動感ってなかなか良いもんです。

■映画「ウッドストックがやってくる」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/15a936f0e5f54df223f220c56db8177d


第4位 キックアス

今年前半のミニシアターものの中では、最大のヒット作ではないでしょうか。
ネットでの口コミも凄かったです。
誰もが憧れる正義のヒーローを本当にやってしまうというB級な設定。
あとヒットガールもたまりませんでしたね。

■映画「キックアス」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/15a936f0e5f54df223f220c56db8177d


第3位 モテキ

邦画の中でNO.1にあげさせてもらいました。
90年代を青春時代を過ごした僕としては、本作に出てくる音楽の数々はそれを聞いてるだけで、
ウキウキしてしまいます。
ヒロインの長澤まさみ最強です。
ただドラマのような明るいのは前半だけで、
後半はドラマのモテキのその後について考えてみました的な展開でしたね。

■映画「モテキ」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/af302d1acc6d1cfd08d09c11c5355581


第2位 マネーボール

下半期ベスト1の作品。
野球映画ではなく野球をモチーフにしたビジネス映画。
貧乏球団を常勝球団に育てるためにとった手段は、効率を重視した「選択」と「集中」。
格差が広がる今だからこそ観ておきたい映画。

■映画「マネーボール」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/598eb577d31070833c6ca1599e50500a


第1位 ソーシャルネットワーク

やはりこの映画かなぁ。
時代象徴性がある映画として2011年を代表する映画かなぁと思って1位にしました。
もちろんその中身も演出も素晴らしかったです。
(FACEBOOKをモチーフとした一部フィクションだとしてもです)
この作品がアカデミー賞を取らなかったのは残念。
一年前が、「スラムドッグミリオネア」という
新興国の台頭を感じさせるものを取ったからでしょうか。

■映画「ソーシャルネットワーク」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/e00944fe58f5924d37fcfc572b29d386



映画館で観た映画があまり多くなかったのが残念。
全体的に上半期の方が面白い作品が多かった気がします。
ちなみに恒例のワースト1ですが、「ツリ―オブライフ」です。
このキリスト教感は、全く理解できません…。
予告編にはめられたなぁ…。


2012年もいい映画に出会えますように。