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僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?/木暮 太一

2013-08-26 22:13:36 | 本・雑誌
僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? /木暮 太一



富士フィルムからサイバーエージェント、リクルート、その後作家になった著者。
資本主義経済に身を置く中で、どういう働き方が理想かを理論的に解説しています。
本書は、マルクスの「資本論」と「金持ち父さん貧乏父さん」は
共に根源的には同じという解説から始まる。
資本主義社会においては労働者は必然的に企業のために働かざる終えない。
その打破としてマルクスは革命を訴え、金持ち父さんは労働以外の収入源の重要性を訴えた。
そもそも資本主義においては、物の値段は、「使用価値」ではなく「価値」で決まっていく。
ここでいう「価値」とは、原価であり労力の合計した経費に利益を足したものである。
使いやすさとかではない。
そして労働力も「商品」であるので、「価値」としては大きくは増えない。
あいつは仕事ができるからといっても多少は給与で差がつくものの大差はない。

そうした資本主義の中での著者があげる働き方のポイントは下記の通り。

①世間相場よりストレスを感じない仕事を選ぶ。

⇒その人にとってに限ってストレスを感じないということが大事。
 みんながストレスを感じないのであれば、報酬は下がります。


②「積み上げ」による土台を作り、その台の上でジャンプする

⇒本書のもう一つのポイントである「積み上げ」。
 労働力の価値向上には、経験、スキルといった積み上げが必要になってきます。


③労働力を消費するのではなく投資する

⇒日々の労働をただ消費するのではなく、「積み上げ」につながる投資につながるように心がける


④長期的な資産を作る仕事を選ぶ

⇒目の前のキャッシュに飛びつくよりも将来に役立つ仕事を選ぶ


⑤過去からの「積み上げ」ができる仕事がを選ぶ

⇒他の人が同じようなことを学ぼうとしすると多大な費用、労力、時間がかかる仕事は、
「積み上げ」効果がで易く、誰でもすぐに身につき、できる仕事では他者との差別化ができない


⑥変化のスピードが遅い業界を選ぶ

⇒積み上げたものが、技術革新によって崩れるのであれば意味がない。
よって変化の少ない業界の方が「積み上げ」による働き方をする場合は有利。


⑦賞味期限が長く、身に付けるのが大変で高い使用効果のある知識、経験を積み上げる

⇒これも「積み上げ」効果を長持ちさせるための極意


⑧PLだけでなくBSも考えて働く

⇒単なる利益だけでなく、これは自分の資産になるかという認識を仕事がに取り入れる

という8点があげらています。
よく見ていただければわかりますが、
基本的には①の世間よりもストレスを感じない仕事を選ぶ(必要経費が少ない仕事という考え方)と
その他の「積み上げ」を使った自分の労働力の価値をあげる働き方という2点に集約されます。

本当にわかりやすく、目から鱗の一冊です。
仕事の選び方、仕方の考え方を変える一冊でした。オススメです。

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