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Hot Pepperミラクル・ストーリー/平尾 勇司

2009-05-06 10:52:04 | 本・雑誌
Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方/平尾 勇司

非常にためになった一冊。
ダメな事業の問題点と良い組織とは?というところが、
目から鱗で、良くまとまっています。

ホットペッパーの快進撃の理由は、

・フリーペーパーでも雑誌でもなく、スペースの99%が売り物であり、
・一切の値引きなしのワンプライスで統一され
・クーポンは値下げではなくギフトであるという信念

が、営業部員全員に統一されて伝わっている点にあった。



しかし、ホットペッパーの前進の「360」はダメな事業だった。
本書ではダメな事業の特徴も良くまとまっている。

ダメな事業とは、

・「できない理由」を上手に説明している

・全方位外交、超多角化経営をしている
 →選択と集中が大事。ホットペッパーでは飲食店に集中。

・実は「実行しない」組織になっている
 →「実行しない」ことこそ事業が成功しない最大の原因である

・勝負していない
 →サラリーマンの世界では、失敗しないことが大事になる。
  失敗しなければ人事異動で次のポストが用意されている。

・複雑な階層を持つ組織&構造を持っている
 →権力の分化と業務の専門化による細分化がおこっている
 →でも結局は、ただのポストづくり


ということが原因だという。

一方、良く転がる組織での注目点は、以下のようなところ。

・営業の「型」ができていて、各営業マンに共有されている
 →本書では、剣道には、小手・面・胴しかなく、
  それで変幻自在に見える相手の攻撃の傾向を読み、
  それに対応する技があるという例が出ている。

・誰がバカかわかる組織である
 →超フラットな組織

・営業は一人屋台方式
 →面白さが生産性を上げる

・マニュアルづくりの際は、トップ営業マンだけに話を聞いてはいけない。
 売れないミドル営業マンにも話を聞き、その技術ギャップに注目する。
 しかしやる気のないボトル営業マンに惑わされるな。

・リーダー育成の最大のポイントは、「決める力」である

というあたり。


非常にためになる一冊。
自分の会社に当てはめて読んでみると、なるほどと思う点も多いです。

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