インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日/中村 安希
旅モノのエッセイとしては、割と有名な一冊。
そして好き嫌いがはっきり分かれるであろう一冊。
アジア、アフリカを中心に回った女性の回顧録である。
通常の旅行記のような線ではなく、旅先の移動というものの描写が驚くほど少ない。
各国1~3都市程度をピックアップして、その街での現地人とのコミュニケーションを
20代とは思えない重みのある文体で描いています。
この重い文体が好き嫌いをわけるんだろうなぁと思います。
本書のタイトルである「インパラの朝」はケニアでのエピソードであるが、
ここを分岐点に旅のスタイルというか著者の変化がわかる。
ケニアのサバンナをバスで南下中、病気になり、体力的・精神的にもボロボロ
(このボロボロの道中に関して、もはや理解できないという人も多いだろう)
の著者が、一つの目標として定めて立て直しの意味を込めて出かけるサファリツアー。
そのツアーのある朝、悠然と何をするでもなく静かにたたずむインパラの姿を見つける。
それは彼女の時には傲慢にも映るであろう孤高の姿と重なりあったのは偶然ではないでしょう。
旅に出ると考え方が変わるということはよく言われますが、
もっと深い意味での考え方の変化という瞬間を本書で描いたんだと思います。
まぁ彼女のようなディープ(精神的も体力的にも重い)旅はできないな。
旅モノのエッセイとしては、割と有名な一冊。
そして好き嫌いがはっきり分かれるであろう一冊。
アジア、アフリカを中心に回った女性の回顧録である。
通常の旅行記のような線ではなく、旅先の移動というものの描写が驚くほど少ない。
各国1~3都市程度をピックアップして、その街での現地人とのコミュニケーションを
20代とは思えない重みのある文体で描いています。
この重い文体が好き嫌いをわけるんだろうなぁと思います。
本書のタイトルである「インパラの朝」はケニアでのエピソードであるが、
ここを分岐点に旅のスタイルというか著者の変化がわかる。
ケニアのサバンナをバスで南下中、病気になり、体力的・精神的にもボロボロ
(このボロボロの道中に関して、もはや理解できないという人も多いだろう)
の著者が、一つの目標として定めて立て直しの意味を込めて出かけるサファリツアー。
そのツアーのある朝、悠然と何をするでもなく静かにたたずむインパラの姿を見つける。
それは彼女の時には傲慢にも映るであろう孤高の姿と重なりあったのは偶然ではないでしょう。
旅に出ると考え方が変わるということはよく言われますが、
もっと深い意味での考え方の変化という瞬間を本書で描いたんだと思います。
まぁ彼女のようなディープ(精神的も体力的にも重い)旅はできないな。