湖南街前の香港仔バスセンターで今度はちゃんとした路線バス。
黄竹坑から金馬倫山、聶高信山の間を香港仔隧道で馬地へ抜ける、一番メジャーな1号線を通ります。
フローティングレストランのある香港仔海峡側の、香港仔深灣遊艇會あたりからは豪華観光用バスが同じコースを灣仔、銅鑼灣へ走ってるのですが、ちょっと運賃が高いし、間で停まれへんから面白無いしねぇ。
椅子から転げ落ちるかと思うような乗り心地のミニバスに較べたら、快適そのもの。
もっとも、ミニバスで走った道の舗装が、あんまり良う無かった事も有るんですがね。
路線バスは客のリクエストで経路や行く先が突然変る心配が無いから気楽なもんです。
いかにも下町の黄竹坑でかなりの人数が乗ってきたけれど、座席にはまだまだ余裕がある。
北にちょっと走った高層住宅の立ち並んだあたりでトンネルに突入。
2000mほどのトンネルを抜けると馬地の南の端っこ。
このあたりは天主教墳塲、波斯墳塲、印度墳塲、回教墳塲、香港(紅毛)墳塲と墓場だらけ。
香港(紅毛)墳塲はColonial Cemetery(植民地墓地)で、此処の墓碑銘を見て回るとアヘン戦争時代から現代までの歴史が中々面白いでっせ。
シンガポールのMt.Faberの墓地もバルチック艦隊の乗組員やら、東インド会社関係のがあって結構面白いですなぁ。
しかし、今は豆腐を食べるのが先。
ここで、家庭内サイトのカミさんの記事を一寸ご紹介、無断引用で怒るかなぁ?
香港仔⇒4㌦10㌣バスno70⇒中環(地下鉄)⇒銅鑼湾
このバス、クーラー付きでとても清潔なバスだった。
銅鑼湾へ豆腐プリンを食べに行く。
前回は店が変わっていたので食べ損ねた。
今回店はあったのだが、「店主、慶事のため休業します」の張り紙がしてあった。
「あーあついてない。せっかく来たのに閉まっているとは」
そこへ店主が子供の手を引いて帰ってきた。
「今日はお休み」と言ったのだと思う。
鍵をあけて中に入っていってしまった。
仕方が無いので2軒隣の店で食べた。
蜂蜜色の蜜がかかっていた。
まあまあ美味しかった。
バス代をキッチリ記録しているあたりは主婦ですなぁ。
大体バスに乗るのは九龍サイドの田舎で、クーラー無しのガタガタ、エンジンがうるさい二階建てバスですねん。
若しくは、田舎道を飛び跳ねて走る、行方も定かで無いミニバス。
香港島ではトラム、地下鉄、歩きが主体。
香港島の普通の路線バスに感激してますねぇ。
観光客向けの急行バスにでも乗ったら、もっと感激するんやろね。
銅鑼灣の皇后道から山側に斜めに入る渣旬(ジャーディン)街という道がありまして、そこにシャムシュイポの公和荳品廳と互角の勝負といえる、有香豆腐という美味い豆腐屋があったんです。
カミさんが公和荳品廳のトーフプリンを食べて、「美味し~い!」と絶叫して、ドップリはまってしまい、短い滞在中に三回も通った事がありましてね。
今度香港に行ったら、もう一つの美味しい店にも行こうとやってきたら、店が移転してて見付からんかったんです。
そうなると、半分意地になって「今回こそは!」と来たのに、お休みの張り紙。
しかし、日にちを書いてないから、昨日の事かも知れん。
諦め切れんで閉まったシャッターを眺めてたら、丁度店主のおじいちゃんがマゴの手を引いて帰って来たんです。
やれ嬉しや、今から店を開けるんかいな?と思ったら、「子供の結婚式で今日はお休み」やそうな。
縁が無いというのはこういうもんですなぁ。
そうは言うても、おなかが減った、で、近所の他の店で食べたんですが、蜜が出しゃばってて豆腐の風味が負けてしもて今一やったねぇ。
お次は本格的に飯を食べようと、心当たりの屋台のメシ屋を目指したら、確かここやと思た場所に路地が無い。
ビルが建て替えられてしもて、屋台の有った路地が消滅してしもてますねん。
「アレレ、これは困ったなぁ」と新築されたビルの表から覗いて見たら、何とビルの中の通路にテーブル並べてやってました。
雲呑麺と水餃麺で腹ごしらえ、一寸味が落ちたかなぁ?
しかしビルの中の廊下に屋台があるというのは大したもんですなぁ。
事のついでに又もや無断引用、
銅鑼湾⇒(地下鉄)⇒湾仔⇒(フェリー)⇒尖沙咀フェリー
……海ではディンギーが走っていた。
「こんなところでもやるんかいな」と、主人の言葉。
10ん隻は走っていた。
フェリーに乗ってなんだかほっとした。
今日も一日よう駆けずり回った。
尖沙咀に着いて紅茶の買い足しをした。
ホテルに着いてお風呂に入って、梁さんと会うことにした。
梁さんがホテルに来てくれた。
勿論奥さんも一緒。
梁さん、日本語が上手くなっておられた。
タクシーでミラマホテル近くの「雪園飯店」へ行く。(金巴利道)
特別室に案内されて食事をする。
くらげの酢のもの・・・・・・とても柔らかくて太くてコリコリしている
スープ・・・・・・ふかひれがいっぱい
しいたけと笋の煮物
最後に食べたお菓子、桂花酒醸……糯米が蓮根の中に詰めてあって、蒸してある。
とても甘かった。
部屋にかけてある額の詩を解読してもらったり、お料理の手ほどきを受けたり、いつものようにとても楽しい会食だった。
XO辣醤を使ったお料理を教えてもらった。
明日の買い物のリストに加えよう。カミさんの記録には何時もエライ助けられてますんで、ちょいとご紹介しましたが、あんまりすると手抜きやと怒られるから引用はこれっきりにしますわ。
ね、たまにはエエもんも食べてるでしょ。
ちょっと高級やけど「雪園飯店」は絶対にお奨めでっせ。
金巴利道の他にも何店かあるんですが、ここのFunny Hou(ファニー・ホー)と言う名前の女性マネージャーを下っ端のウエイトレス時代から知ってましてね。
マネージャーに出世してもシャキシャキしてて、一生懸命さが可愛いんで、香港に行ったら必ず1回は行ってましたねぇ。
もう結婚したやろか?
交易廣場にある「粤江春」、渣打銀行大厦の「潮江春」どちらも「雪園飯店」と並ぶお勧めです。
日本で高級中華をあんまり食べる事が無いんですが、去年たまたまチャンスがありまして、値段聞いてウロたえてしもた。
何やら会の会食やから個人の懐は傷まんとはいえ、物には程度ちゅうモンがおまんがな。
香港のお勧めの店は、それからすると何分の1と遥かに安いんですが、屋台や粥麺屋、茶餐庁での三~四日分の食事代は軽く吹っ飛びます。
ホンマにた~まにしか食べられまへん。
日本でも香港でも、福〇門、〇珍楼は有名ですが、行ったことを自慢するのが目的で無い限り、おやめになった方がいいでしょうなぁ。
次回は西貢(サイコン)の漁師町をウロツキに行く予定です。
2004/03/13