ルーマニアはどちらかというとスローフードの国。田舎育ちのお姑さんは、なんでも手作りされます。煮込み料理を作るとき、まず自分の手作りの乾燥ハーブを素材にコトコト時間をかけて煮込み、最後にまた手作りスパイス数種類をパッパと振りいれて完成!
上の写真は、柔らかくしたキャベツの葉っぱに挽き肉&玉ねぎみじん切り&お米を混ぜ合わせて包んだサルマーレ。2時間近く煮込むことも。出来上がったのはとろとろにやわらかい口どけ、素材そのものの味にスパイスが合わさった絶妙のお味。
チキンを骨付きのまま煮込むときにも、時間をかけます。良く煮込むことによって骨からするりと身が離れやすくなるし、軟骨部分もポリポリかじれるほど美味しく味が出てきます。
日本の友達に「ルーマニア料理、出来るようになった?」ってよく聞かれるけど、う~ん、難しいです、なぜなら手作りハーブに極意あり。
マライ(=ママリガのもととなるトウモロコシの粉)さえあれば水を鍋に入れて煮立て、マライを振り入れて煮詰めると出来るはずのママリガ、これもまた、チャウンと呼ばれるママリガ用の鍋に極意あり。混ぜるタイミングや水とマライの割合にも極意あり。
上の写真、お姑さんが田舎から持ってきたというチャウン。間違いなく年代物。まずここに湯を適量沸かし、ママリガの素となるマライを振り入れ、混ぜるだけなんだけどなぁ~。
ルーマニアの代表料理チョルバ(=酸味の利いたスープ)も、いろいろな材料を入れてコトコト煮込むのが極意。上の写真はヌードル入りのCiorba de taiţei (チョルバ・デ・タイツェイ)。野菜だけのシンプルなチョルバも美味しいです。ほかにチキン入り、肉団子入り、豚肉・牛肉入りもあり、おまけに牛の胃袋入りもあり。
顆粒状になった即席スープの素も袋詰めで売っているけれど、簡単にお湯に溶かすだけで出来るものとはまったくお味が違います。お土産に、と実家に持って帰って調理したけれど、出来上がったものはルーマニア料理もどき、でした。
そんなわけでじっくり手間暇かけて作るルーマニア料理は本当に絶品。私も大好き。さらにブカレストの家の人たちはルーマニア料理しか、食べないです。というか、食べようとしないです。食べず嫌いではなくて、本当に口に合わないみたいで馴染めない様子。
わたしたち日本人は、和食ありイタリアンありフレンチあり、中華ありの雑多な食生活、良く言うとバラエティに豊んだ食生活、ルーマニア料理も美味しくいただけます~でも同じルーマニア料理ばっかりだとちょっと飽きてきたりしますが、家の人たちは飽きないみたいです。食文化の違いを感じるところかな。
夏限定、パプリカに詰めたサルマーレはこちらから。
(正確に言うと、パプリカに詰めるとまた名前が変わるそうです)
ぶどうの葉っぱに包んだサルマーレはこちらとこちら。
復活祭のご馳走、赤いサルマーレはこちらから。
いつもご声援ありがとうございますm(__)m
スパイスがきいているロールキャベツ(大好物)と理解していいのでしょうか?
美味しそうですが毎食??となると
考えてしまいます。
ドイツに住んでるアイスベアさん(主婦)は納豆まで自分で作っちゃいます。注:URLをクリック
そのとおり、スパイスが効いた、一口サイズのロールキャベツ、しっかり煮込みです。本当にとろとろになるまで煮込みます。わたしはぶどうの葉っぱ包みのほうが好きかな~どちらもおいしいです。
アイスベアさんのところ、早速行ってみました!とっても楽しそう~。
★アイロンマンさんへ
そのとおり、作るのも楽しいです。いつも大鍋にたくさん作るので、お姑さんと一緒に包みます。手間隙かかるけれど、お姑さんは何の苦も無くさっさと手際よいです。見習いたい台所の達人。