豊かな自然に恵まれたルーマニア国土、成分豊富なミネラルウォーター・滋養に良い鉱泉、そして岩塩も産出しています。ルーマニア北西部クルージュ近郊にあるのは、Salina Turda(サリナ・ツルダ)。
地下深いところまで掘り起こされている塩鉱、入り口から先は長~いトンネルになっています。入るやいなや、ひんやり。塩鉱内の気温は12℃に保たれているので、夏場でも上着が必要。
通路の壁を見るともうすでに塩粒が付いています。それにしても一直線で、終わりの見えないトンネル。
奥へ進むにつれ、通路の塩粒の量がどんどん増えていきます。
天井脇にも土中から塩が湧き出てかたまりのように。
行き着くところは階段、木製で湿気っていて、塩が結晶になって付いています。なめて見てしょっぱ==い、たしかに塩、と確認。
階段の奥に、イコン。ルーマニア人の信仰がここにも。
そしてまた通路、あっと開けたのは、地下に掘り下げられた大きな空間。
上の写真、手前から地底を覘いたところ。右上の明かりの付いている部分が階段。ジグザグに降りて行くこと出来ます。
塩の結晶が天井にも壁面にも、鍾乳洞のように張り付いている上部。
ここから木製の階段を一層ずつ、降りて行きます。一層ごとに壁面に年代が刻まれていて・・・ここは「1878」年。一層降りると次には「1876」と刻まれていて、その時代に手仕事で少しずつ掘り下げていった重労働が偲ばれます。
底部に近づくにつれ、木製の階段についている塩も少なくなっていくことも納得。年代が新しいのです。でも、階段の幅は狭く、薄暗いうえ滑りやすいので要注意。
この大きな空間に何を作っているの??なんと観覧車。ここに遊園地や小劇場を作るそうで、只今その工事中。たしかに涼しいところではあるけれど、こんな地下深くに一大アミューズメントゾーン・・・!?。大勢が入場してくることを想定して、空気の通路やトイレも新設されるそうです。
「あんた、日本人かい、よくここまで来たね。」とこの方、現場監督さん。たぶんこの方にとっては、初めて見る日本人かも?にこやかに記念撮影。
私にとっても初めて足を踏み入れる地下の塩トンネル、年代を経て出来てきた巨大な地下空間、湿っぽくてしょっぱささえ感じる内部の空気。百聞は一見にしかず、不思議体験でした。
岩塩とは?:
岩塩とは鉱物として出来てくる塩。塩化ナトリウム(NaCl)。何かの理由で海水が陸上に閉じ込められ、水分が蒸発して濃縮された結果、塩分が結晶化、更に地層中で圧縮されたものである。(wikipediaより)
手に持っているのが岩塩。足元に転がっていたもの。お土産にいただいてきました~。
用途は?普通は融雪剤などに使われるそうですが、バスソルトにも出来ます。砕いたものにアロマオイルをたらします。そのままバスに入れると塩が溶け、オイルの香りが広がるのです。
サリナ・ツルダのご案内:
クルージュ近郊の塩鉱は、Salina Turda(サリナ・ツルダ)。見学時間9時~13時半。入場料大人8レイ・子供4レイ。・・・私たちは時間外に訪れ、入場券売り場が閉まっていたので、そのまま中へ。入場料を節約!
ほかにもあります、塩鉱:
首都ブカレストから日帰りで訪ねることのできる塩鉱は、スラニック・プラホヴァ(Slanic Prahova)。詳しくはこちらから(ルーマニア在住日本人通訳のかたが訪問されています)。
ランニング部門⇔⇔⇔海外ブログ部門
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑
初めて知りました。
岩塩って、こんなに精製されるのだなあと
勉強させていただきました。
ありがとう。
昔のことだから、ツルハシ一本だったのかなあ、と。
塩鉱の作業者は塩の塊を給料として受け取っていたなんてTVの特集で見ました。
なんだか夏休みの自由研究レポートみたいな秀逸さでした。
ありがと!ヒロコさん
サラリーマン、はサルトが語源なんですね~重労働の結晶。
そんな中、入場料も払わず、トンネル内に転がっていた岩塩を持ち帰るワタクシ、極悪人!
Salina Turdaを検索していたらここにたどりつきました。
私も先月末にここに行ったんです!(短い旅行です) まさかあんなに大きな規模とは思ってなかったのでとてもビックリしました。
高~いところを渡っていく木の通路がとても怖かったです。
ルーマニア旅行は2度目でしたが、ますます好きになりました。何度でも訪れたい国です。
ブログもとても楽しく読ませて頂きました。また見に来ます!
ルーマニア2度目のご旅行でSalina Turdaまでいらっしゃったなんて、相当の通だとお伺いいたしました。
私はこの国にすんではいますがまだまだ知らないことがいっぱい、旅で出会ったいろいろを教えていただけると嬉しいです。