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ルーマニアでのトレイルラン、3戦目は高低差2030m、全長37.5キロの山のコースを5時間8分かけて楽しく走ってきました。
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前週から雨が断続的に降り続き、レース前日も雨・レース途中から雨、時として足首まで泥につかる山のトレイル。本当に楽しかったの?~ランニング暦14年にして初体験の泥まみれのレース、なんだか泥んこ遊びみたいで面白かったぁ~。
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最初は気にして泥水たまりを避けるようにして走っていたけれど、道幅いっぱいに泥だまりができていればもうどうしようもなくなって、泥んこに突入。
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下り坂の泥道など、泥の中を滑りながら走り下りてきました。泥はルーマニア語で「noroi」(ノロイ)、「ノロイの呪いだぁ~。」とわけのわからないことをつぶやきながら。実際の泥道は道幅いっぱいのところも多し。
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救いは時おり雲がはれて、目の前に現れるルーマニアの山の風景。急斜面で羊や牛たちがやわらかい新緑を無心にほおばっているようす。
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牧畜人(羊飼い)たちも、自分達のいつも通る道に突如としてふって湧いたように侵入してくるランナー達を達を気にすることもなく、牛や羊を追っています。
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何人もの羊飼いたちに出会い、そのたび「こんにちは~!」、羊飼い達も「やあやあ!」「こんなドミショアラ(=年若い女性をさすことば)まで走っているよ。」と言葉を返してくれます。ドミショアラと言ってもらってうれしくなるワタクシ、マドモワゼル、やっぱりおばちゃんかな~。
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ときとして放牧中の牛達がコース上に現れ、行く手を遮ってくれるときも。こんな大きな牛たちが何頭も目の前にいたら、その脇をすり抜けて行くのはちょっと怖いかな~。でも牛たちは走り抜けていくランナー達をまったく気にも留めず、「なんでこんなところ、走っているの?」といぶかしげ。
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村を通過するときには、これまた放し飼い中のニワトリ・アヒルたちがたくさん。雄鶏の羽毛でふんわり膨らんだお腹に触ってやろうと思い、追いかけてみたけれど逃げ足速し。アヒルたちはきれいな湧き水の流れる側溝へ逃げ込み、水音をバシャバシャたててくれます。
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大きな山をふたつ昇り降りするこのコース、ふたつ目の山ののぼりで前の女子選手に追いつきました。のぼりは無理をしない、頑張り過ぎないことが、最後まで走れる脚を残しておくのが大事なポイント。追いついてからは彼女のペースで山頂まで。が、くだりに入ったとたん、あっという間に離されていきます。とにかく私はくだりが苦手。(上の写真はマイダーリンの前後を走っていた女子4位の選手)
ポツリと一人になってから、石がごろごろしているくだりで不覚にも脚を踏み外しました、かなり足首をひねったみたい、しばらく痛くて歩いていました。そのうち軽く走り始めてみるけれど、足首をかばいながら。ゆっくり走っていても踏ん張りがきかないので、思いっきり泥だまりの中に脚を突っ込んでしまいました。足首まで泥に浸かったけれど、これが良かった!泥水だけれど冷たい水でひねったところが冷やされ、クーリング効果。それからは小川が流れているところを通過するたびわざと足首を水に浸して冷やしながら走ることに。
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くだりを走るのが遅いので、男子選手が何人かわたしを追い越して行きます。「僕の後ろについて。」と泥と石のくだりをリードしてくれる男子選手がいて、助かりました。誰かうまく走ってくれる先導者がいると、意外と楽について走れるものなのです(彼のペースが速すぎない場合、速すぎると付いていけないだけ)
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35キロを過ぎてあとは下るのみ、意外と脚は踏ん張りが効きます。なんだか強くなっているみたい、わたしの脚?先週のTPC大会の疲れが残っているはずなのに、けっこう走れます。序盤から中盤にかけて、のぼりで無理をしなかったので「脚」が残っているみたい。脚は最後まで動き、谷底からフィニッシュゾーンの賑やかな音楽とアナウンスが聞こえています。
ゴール前から「ヒロコ==!」の大声援に迎えられ、ルーマニアでのトレイル3戦目にして初の女子総合3位!「いっしょに写真を撮ってください。」という人たちがいっぱいいて、小さな子供たちまで「ヒロコ=!おめでとう!」と名前を呼んでくれます。
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そばに寄って来て一生懸命お話してくれる子供たち。あ~、でもこの子達の質問にすべて答えられるだけのルーマニア語力は無し、返してあげられるのは笑顔だけ。ちょっと哀しい・・・。
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初の女子総合3位入賞だったけれど、夜8時からの表彰式に出ている時間は無く、ブカレストへ向けて車を出発。メダルと賞状だけもらってきたけれど、入賞と走りきれたことがとっても嬉しかったです。
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雨の週末のテント生活も、仲間がいるとまた楽し。
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美しい双子姉妹のところのペスも一緒。心強い用心棒。私の持っているのはペットボトル入りのツイカ。ぐっと飲んで温まります。
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傘を差してのキャンプファイヤー。
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開催地はルーマニアの有名な保養地ヘルクラネからさらに10キロあまり山の中に入ったところ。ヘルクラネは通過しただけで、ゆっくり訪れる時間もなし。往復800キロを乗せて行ってくれたラン仲間に感謝。
ルーマニアの保養地ヘルクラネ:
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ギリシャ神話の英雄ヘラクレスにちなんだ温泉の保養地。街の中心部にヘラクレスの銅像があります。今回のマラソンでは、そのヘラクレスがトレイルシューズを履き、肩にノルディック・ポールを携えた画像がポスターに。なんともおしゃれ!
ルーマニアでのトレイル成績:
昨年10月:マラソン・ピアトラクライウルイ(全長41km、高低差2150m)
女子総合8位、年代別2位
今年5月:エコマラソンinモイエチィウ(全長42km、高低差2300m)
女子総合5位、年代別1位
5月23日:ヘラクレス・マラソン(全長37.5km、高低差2030m)
女子総合3位、年代別1位
結果はこちらから。
いずれも40キロ前後のトレイルレース。ピアトラ・クライウルイだけはテクニックを要するコース設定で、ロープを伝って昇り降りする難所あり。トレイルランのエキスパート達はノルディックポール(ストック)だけで斜面を下っていきます。私はロープにしがみついていても怖くて足がすくむほどの急斜面。細かい石がざくざく崩れ落ちる斜面は斜度もきつく、難度高し。
モイエチィウとヘラクレスは、ともに2000m以上の高低差はあるものの斜度はそれほどきつくなく、走力さえあれば走りきれるコース。トレイルブームを反映して2大会とも今年になって新設された初心者向け。ともに15キロ・21キロの部もあり、気軽に参加できます。
マイダーリンは?:
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9日のモンサンミッシェルマラソン、12~15日のTPCと大会が続き、お疲れ気味のダーリン。おまけに雨のレースが大嫌い。最初からレースを捨て、カメラ片手にマラニック。たくさん写真を撮ってくれました。記事の中の写真はすべてダーリンの写真帳から。そんなダーリンより先着したわたし、めったにわたしの走力を褒めないダーリンですが、「12分も速かったのか==。ヒロコの脚は強い。」と今回ばかりは褒めてくれました~。
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↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑
私、、マラソンに出た後は一週間は足ガクガクでしたよ、、
それなのに貴女の走りっぷりといったら、、、
恐れ入ったというよりも、とても同じ人間の種類とは思えない、、
ほんと、驚異感嘆です。
それも夫婦共々というところがこれまたすごい!
ご主人は最初からレースを捨て、カメラ片手に走って、
それでも貴女と12分差ですかい!
無駄肉ナシの鍛え上げたお身体、、、
美しい~~~
>無駄肉ナシの鍛え上げたお身体、、、
いいえ!!よくご覧下さい、ダーリンの出っ張ってきたお腹!!!今のうちに何とかしないと知らんぞよ、と私は思っているけれど、本人、間食多すぎ~&ビールのみ過ぎ~。
なんとも
すごい自然の中ですね。
たくさんの家畜も・・・
健脚ぶりすごい!!アルコールも
強そう・・・
え?アルコールですか?
ルーマニア人からすれば、たしなむ程度ですよ~。ホホホのホ~~。
景色もきれいですし。
またマラソン報告楽しみにしてます~
トレイルラン楽しそうですね。
でも
なにより
続けて海外レースに出れる
生活の余裕に感心します。
ちょっとフランスに行っただけで
大騒ぎな自分との生活の違いにあきれちゃいます。
ところでユーロがものすごい勢いで下落してますね。
雨だったけれど、そんなことまったく気にならないくらい楽しかったよ~。
6月はストックホルム・ピアトラニャムツ(ルーマニア国内、これはダーリンの遠征で私はついていくだけ)・オリンプスマラソンを予定しています。
>生活の余裕
ですかぁ??
今月からお給料も25%カット、切り詰め生活です。うちはなんと言っても同居だし、といってもダーリンが大黒柱でお姑さんと弟さんを養っているんだけど3人で家計費を出し合っているし、だいいち子供がいないし。
それでもダーリン、ときどき爆発しています。「こんな狭い部屋に住んで、車もない。新しい家を買うことなんて一生不可能だ。弟が結婚したらどうなるんだ?この家にもう一人増えて5人で住むことなんて不可能だ。僕には将来はない。」と。こづかいのすべてをマラソンに充てているんだから、どうしようもないですね~。
対円でユーロもすごく下落していましたが、またちょっと戻ったのかな?対円で下落したままのレイ(=ルーマニアの通貨)、2007年当時の半分くらいになって来ています。わたしその時、ちょっと多いめに円からレイに両替して、銀行にあずけているんだけど・・・。値打ちが半分になっちゃった~。