大成功に終わったブカレストマラソン、参加した誰もが皆、「ぜひ来年も続けてください！」と主催者に声をかけています。その大会をどうやってご紹介しようかと・・・こちらの記事を見てくださって、次は参加してみたいな、という方が日本から一人でも二人でもいて下さったら、とっても嬉しいマドモワゼルです。私自身はファンランに参加。
百聞は一見にしかず、なので、ラン仲間にいただいた写真も含めて、フォトギャラリー風に当日の様子をお伝えいたします。 すぐ上の写真はマラソン男子1＆2フィニッシュのケニア選手。1番上の写真、レース中に激しく競り合うマラソントップ集団。左端後方はチームリレー第2走者、アップ中のジョルジュ。もうじき、出番です！
コース紹介：
道路が広くて、平坦で走りやすそうでした。国民の館を中心とした10.48キロの周回コース、この建物、アメリカのペンタゴンに次ぐ議員会館系では世界第2の大きさ。どこからでもよく見えるのです。だから、かえって距離を感じずに走れるのかな、とも思いました。
ブカレストの交通渋滞はものすごいけど、よく開催できました。もちろん当日は朝7時半から15時半（スタート後6時間でタイムオーバー）まで車通行止め、沿道はきちんと警察官が並び、歩道との間に幅広のビニールテープが貼られ、交差点もきちんと管理されていました。
ボランティアとか審判員ではなく、警官を総動員しているところがすごい・・・。これってVIPの大会？それとも国民の館（＝国会議員会館）を周回するから？？？（笑）
この写真、笑顔で通過する女性ランナーを見送る警官たち。周回コースの発着点あたり。
距離表示：
距離表示は1キロごと。とはいえ、なにぶん未公認の第1回大会。ブルーラインはありません。マラソンの距離はたぶん正確、折り返し地点が3箇所あるので、調整してあるみたいです。仲間のリザルトからしても、そう思います。
たとえばマラソンの部女子3位のアナ、ベストタイムは昨年春の2時間52分。今回2時間58分。ハーフの部女子2位のダニエラ、2週間前のベルリンマラソンで2時間36分、9位。今回1時間18分。前日に国内で賞金レースの6キロを走って4位入賞、連戦での入賞。
距離の計測はたぶん、公式審判員なんてオフィシャルな人がやっているとは思えないけれど、交通渋滞の多いブカレスト市街地でよく計測できました。まあ、こちらの渋滞は本物の渋滞、交差点に車が次々突っ込み、また無理な車線変更で動きが取れなくなって起こる渋滞です。
コメント欄でいただいた、
＞たくさんの車がものすごいスピードで走っている
＞（時速８０ｋｍで渋滞してるって。さすが大阪）
とはちょっと状況が違うかも、です。
どんな人が参加しているの？：
もちろん中心は、一般市民ランナーです。
スタートラインの最前列に並ぶのは、エリートランナー。F651は2週間前のベルリンを2時間36分で走ったダニエラ。この日の朝もアップ中にわたしたちを見つけ、道路の向かい側から手を振ってくれるのです。
でもその後から続々、市民ランナーが走り始めます。
ランパン＆ランシャツばかりではなりません、ごく普通の格好で走っています。
家族の応援を受け、パパを待っていた子供と一緒にゴールするシーンも同じ。
ポーランドからの仮装ランナーも。ルーマニアではまだ、仮装ランナーは一般的ではありません。仮装ファンの方、どうぞルーマニアで広めてください！
ハイ、かく言うワタクシ・マドモワゼルも仮装ファン。ホノルルマラソンを新撰組コスチューム（羽織＆裃装束、ハチマキつき、さすがにプラスチックの安全刀は携帯せず）で完走したことあります。仲間を誘ってグループランでベストドレッサー賞をいただいたことも～商品のたこやき器で何度もたこ焼きパーティ開催！
沿道の応援：
マラソンだと周回コース4周するため、発着点を4回通過するので、家族や仲間は充分応援できます。
子供たちは広場で遊びながら。
子供を肩車して仲間を応援する姿も、よく見られます。
沿道の一般市民は？～これまだ残念ながら、ベルリンマラソンや東京マラソンのような”途切れない応援”ではありません。「物好きが街中を走ってるよ。」という目で見られた、というマラソン参加者も。街中のあちこちにマラソン開催のポスターが貼られていたけれども、まだまだ市民が街をあげて楽しむイベントにはなっていないようです。でも、走っているランナーたちはいつも真剣！
給水所とスポンジ・トイレ：
周回コース上に4箇所、設けられているのでまったく心配ありません。一般参加ランナーのスペシャルの受付はありません。
給水所では水・エナジードリンク・バナナがふんだんに。沿道の観客も手を伸ばして食べていました。ハイ、わたしも声援中にいただきました。
同じコースを4周するので、トップ集団が使い捨てられたスポンジの山を通過する、というシーンも見られます。
種目：
42.195キロマラソン
ハーフマラソン
42.195キロマラソン駅伝
（以上3種目は前日までエントリーできます。オンラインエントリーもあり。申し込み期日によってエントリー代が異なってきます。）
ファンラン3キロ
ちびっ子ラン1キロ
（当日受付、参加料無料でTシャツがもらえます。ファンランは主催者発表で4キロとのことでしたが、走ってみた感想、3キロもありません、断言！）
記録計測：
ナンバーカード裏面に貼り付けられた計測チップにて行っています。ナンバーカード交付のときに、デポジットとして預かり金50レイ（約2000円）が必要。チップを返却すると戻ってきます。
ファンランとちびっ子ランは記録計測なし。ゴールに飛び込んだ順に着順カードを渡され、着順のみ判定します。
ナンバーカード交付：
2日前の金曜日から、スタート地点にテントを設け、マラソン・ハーフマラソン・マラソン駅伝のナンバーカードが交付されています。申し込み人数もこの3種目で350名ほどなのでまったく混乱なし。残念ながらマラソン・エキスポのようなプレ・イベントはありません。
表彰（賞金総額45,000ユーロ）：
42．195キロマラソン 男女別総合1～8位
ハーフマラソン 男女別総合1～6位
42.195キロマラソン駅伝 総合3位まで
ファンラン3キロ 男女別総合1～10位
ちびっ子ラン1キロ 男女別総合1～10位
国外からエリート選手を招いており、国際賞金レースにふさわしい走りを目の前で見ること出来ます。上はハーフのトップ3、ゴールタイムも21秒差の中に入ってきました。
更衣室：
スタート地点前の広場の大型テントに完備されています。もちろん男女別。エリートランナー用の更衣室も隣にあります。わたし、こんな設備があるのに気づかず（更衣室がないのが普通）、いつものように国民の館前の植え込みで着替えておりました！
男性陣は広場の真ん中で堂々と着替え。
荷物預かり：
スタート地点前の広場の大型テントに完備されています。
でも、ルーマニアの大会でオフィシャルの荷物預かりがあるのは、わたしが参加した限り始めて。ルーマニア人ランナーはほとんど利用しておらず、係のボランティアさん、暇そうでした。
シャワー＆トイレ：
仮設トイレは待ち時間なしで使えました。近くに別のイズボール広場もありそこの簡易トイレを使うことも出来ます。残念ながらシャワー施設はありません。我慢してね。
参加賞と完走メダル：
参加賞としてTシャツ、完走メダルも交付されます。メダルについているリボンに注目、ルーマニア国旗に使われている3色（＝赤・黄・青）です。
残念ながら完走証は無し、表彰状もなし。これ、絶対あってほしいですよね、ルーマニアのディプロマ（＝証書）、かっこいいです！
完走者数：
フルマラソン完走89名
ハーフマラソン完走159名
チームリレー完走24チーム
ほかにファンラン3キロに約400名
ちびっ子ファンラン1キロに約200名
総勢1000名規模の大会となりました。
これくらいの参加者だと、フルマラソン後半、ポツリとひとりになるのでは？はい、その可能性はあります。でも市街地だし、10キロ余りの周回コースなので、寂しさは感じないみたいです。
フルマラソンに参加したマイダーリン（向かって右側）、中間点までハーフの選手と一緒に走っていました、ラン仲間で走力もわかっています。その選手がハーフゴールしたあとはぽつりと一人、脚は重たくなってくるし、天気が良かったので頭から太陽はさしてくるし、けれど、前へ、前へとがんばったそうです。前半1時間22分、後半1時間24分、走り切れたレースだったようです。ブラボー！
マイダーリン、マラソン続きで疲れていると言っていたので、まさかこんなペースで走ってくるとは思わず、後半ばてるだろうと予測して、3周回目もゴールも見逃してしまいました。
前夜も10時まで仕事で、ワインをグラス3杯（750ml以上）は飲んでいたし。当日の朝も7時に起きてちょっとパスタを食べただけ。9時半スタートなのに会場に付いたのはわずか20分前。いったいどうなっているのでしょう、この疲れ知らず～脚も肝臓も。Felicitari!
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