ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

大阪国際女子マラソン、収容バスの旅

2008-01-29 | 日本でランニング
収容バスは暖房も効いていてテレビも付いています!わたしが乗り込んだときから早々に独走態勢となった福士選手の姿が映し出されていました。スタートのときにストップウォッチを押したまま、止めていなかったので彼女のハイペースが良くわかります。
 
最後尾ランナーの後ろをゆっくり進む収容バスに乗りながら、わたしはテレビ観戦を決めこみました。肉離れ再発してしまった左足はズキズキ痛むので、行儀悪く脚を前の補助席に上げて、くつろいでいるようにもみえます?!?(収容バスの中に氷やアイシング用スプレーがなく、シップと弾性包帯で圧迫だけだったのが残念でした。)
 
とにかく福士選手のペースは速いです。1キロ3分20秒ペース。大阪女子のこのコース、16.2キロに足切り関門があります。往路16.2キロ地点、復路23.9キロ地点、ここでコースが交差するのでこの地点で復路を走る先頭の選手に出会ってしまったら、往路にいる選手はレースを続けることができなくなるのです。
 
当時最速といわれたテグラ・ロルーペが来た時(1999)だってこの関門で引っかかったランナーはいません、どうぞ誰も引っかからないように・・・良かった!バスは誰も拾わず、無事16.2キロ関門京阪東口を通過。でも、すぐに復路から交通規制の先導パトカーが走ってきました。続いて計時車、そして福士選手。
 
バスの中から見たその走りはとても軽やかで、それでいてぐいぐい推進力がありました。トラックそのままの走りに見とれること一瞬~あっという間にすれ違って行きました。どこまであのペースで行くのかなあ?もしかして最後まで?~誰もが思っていただろう期待と不安をわたしたちも口にしていました。
 
そのまま土佐堀通りで第2集団に出会い、そこから一人、二人と単独走になっている実業団選手にも出会いました。すれ違うのは一瞬です、みんな真剣勝負。大阪の常連ともいえる小幡佳代子選手を見届け、バスは中ノ島へ。
 
中ノ島をぐるりと回り、御堂筋へとコースを取ります。ここでわたしたちのバスは淀屋橋にストップ。もう一台先行のバスだけが御堂筋に入り、わたしたちの乗ったバスは土佐堀通りに東を向いて止まりました。ここで先のバスが折り返してくるのを待つようです。
 
ここはまた観戦のナイス・スポット。新橋を折り返し、中間点を過ぎたランナーたちが、御堂筋から土佐堀通りに入っていくのです。バスが小休止している間に、2時間50分切りペースのランナーから最後尾まで、ずっと見ることができました。

何人も、何人も、知り合いのランナー、レースでともに走ったことのあるランナー、一緒に練習してきたこともあるランナーが走ってきます。でもまさか、収容バスの中から声援するわけにも行かず・・・いや、仲間の力走に思わず、時々バスの窓を開けて声をかけてしまいました~「バスから手や顔を出さないでください。」とバスに乗っている審判の先生からイエローカード!?
 
「走れるって、良いね。」と何度も思いました。「走れるって、良いね。」~妹とも同感しあいました。無理を承知で出走しリタイアした赤のユニフォームの友人とも、同感しあいました。
 
大阪国際女子マラソンに11回エントリーしていて、出走できなかったことが2回あります。1度目は沿道を移動しながら友人たちの応援、2度目は体調も悪く家でテレビ観戦。沿道に出たときにはわたしも興奮していたけれども、家に帰ってから沈み込みました。テレビ観戦したときには、家でずっと腐っていました!
 
今回は納得の上で出走し早々のリタイア、そして収容バスから観戦。また自分も走れるようになりたい、と元気をもらいました。肉離れ再発してしまったのは手痛いけれども、治さなくては。
 
その後バスは大阪城内28キロ関門(スタートから2時間10分以内)まで順調に進み、ここで満員になるほどのランナーを乗せたあと、復路のコースを外れ一般道を走り、長居競技場に戻っていきました。スタートから2時間50分くらい経過していました。たった今まで、スタンド内で福士選手の劇走を見ていた観客たちが大勢、競技場から出てくるところでした。続々と帰り道に進んでいきます。オリンピック選考会を見に来た人たちでしょう。まだレースは続いているのですが・・・。
 
今回のわたし、コースの最後尾を走る収容バスの中から顔をのぞかせながら、沿道のたくさんの人が、走れなくなってしまったランナーにさえ温かい声援を送ってくれるのを、いつも以上にありがたく受け止めていました。

収容バスを見上げる沿道の人のちょっと心配そうな顔、よく頑張ったね、とねぎらってくれる表情、バスに乗っていても良くわかりました。バスに向かって手を振ってくれる人も多かったからです。
 
きっとまた、元気に走れるようになりますように!いつもありがとうございます!!


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4 Comments

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違った旅があるんやね (トナカイ)
2008-01-29 23:59:57
 最後尾のランナーを収容バスが追いかけるとは 知らなかった。
姉妹会議からの記事を読ませていただきました。
来年は 長居競技場に戻って、完走される方々のゴールシーンを見たいと思います。

背負ってる荷物は 人それぞれのようです。
私の場合は 訪れる場所をアチコチ探してるところです。
体を温めて、一日も早い回復をお待ちしています。
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バスツアー (アイロンマン)
2008-01-30 20:35:29
収容バスの中に氷やアイシング用スプレーがなかったのは残念だったけど、良いバスツアーでしたね!笑

早く元気に走れますように!

そのためにも神様が与えてくれた休養だと思って養生してください。
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トナカイさんへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2008-01-31 22:03:31
女子マラソンでは、最後尾の選手のすぐ後ろを収容バスが走っていくのです~追いかけられながら走るって、すごくプレッシャーですよね。

今は、春を待つ気分。
少しずつでも良くなりますように。
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アイロンマンさんへ (マドモワゼル・ヒロコ)
2008-01-31 22:05:19
ハイ、たしかにバスツアー、満喫してしまいました。
今度本格的に走れるようになるのは、きっと暖かくなってから。
そのころにはルーマニアに戻ってしまうかも?です。
一度も一緒に走れなくってごめんなさい、残念です~
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