ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニア大統領バセスクはこんな人

2007-05-08 | ルーマニアの新聞記事より


フランスでは大統領が新しくなりました。ルーマニアでも19日に大統領の国民投票があります。今の大統領はトライアン・バセスク氏。

2004年の大統領選挙(ルーマニアでは5年に一度)で旧共産党の流れをくむ社会民主党の候補を抑え、野党連合から立候補したバセスク氏です。おそらく日本でバセスク氏の顔写真が報道されることは少ないかな、と思ってここに登場していただきます。「言イタク無イノ?」と次の国民投票を呼びかけています。
 
そのバセスク氏、日本でも報道されたように先月30日に議会が大統領の職務停止を議決したことから、対抗して大統領解任の是非を問う国民投票に持ち込みました。革新派のバセスク大統領と旧体制議員たちとの軋轢は大きく、総理大臣との権力争いなどいつも反発しあっていたのです。
 
けれども一般国民にはバセスクの人気は大きいようで、我が家もバセスク支持です。大統領は古い体制を改革しようとして議会の反対にあっている、との見方をしています。ある日もテレビで、議会に出席している議員たちが少ないのを見てマイダーリンは、「ホラゴ覧、働カナイ議員達ダヨ。」と見て取っていました。
 
外国人の私の目から見ても、テレビで報道されるバセスクの様子、たとえば各地での歓迎ぶり、多くの人がバセスクに手を振る様子、昨夏の黒海ビーチバカンスでご婦人とダンスを披露する様子、など、好意的に報道されていることが多いので人気ぶりがうかがえます。お茶目な感じで人懐こい表情、髪の毛はちょっと心もとないけれどもそれを感じさせない親しみやすさがあります。
 
けれども、ビステリッツアへの道中でマキシ・タクシーに隣り合わせたルーマニア人女性は、アンチ・バセスクでした。政治の話はわたしからは持ちかけないのですが、道中3時間ほどもおしゃべりするなかで、「今ノ大統領、好キデハナイノヨネ。」と彼女からバセスクの話題が出ました。

「アア、バセスク大統領ノコトネ。今度投票ガ有ルワネ。デモ、ドウシテ?」人気が高いと思っていたので理由が気になります。
「議会ト大統領ハ反発バカリシ合ッテ、チットモ前ニ進マナイジャナイノ。」

彼女の仕事は看護婦さん、昨年春にバセスク大統領がヘルニアの手術を国内ではなくオーストリアで受けたことにも反感を持っているようです。大統領自らが自国の医療レベルを信頼していないことを証明しているようなものですから。
 
話はやっぱりいろんな人から聞いてみないと判らないものです。でもわたしは外国人。国民投票には無関係です。
 

thank you for your one click


最新の画像もっと見る

post a comment