「たとえば僕が自殺したら・・・」～いのちの教育講演会より

　たったひとつのかけがえのない命、命に値段などありません。いのちの教育講演会を聞きに行ってまいりました。

　講師の先生は長年、保健体育の教師として中学校の教育現場で多感な子供たちに命の大切さを問うてこられた山下文夫先生です。市代表の駅伝チーム女子の監督さんとしてもお世話下さっている山下先生、講演会では、いつも陸上競技会でお見かけするジャージ姿とは違い、長身にスーツ姿も決まっていました。

　山下先生の授業では、命を大切にせよ、とただ繰り返すのではなく、具体的に子供たちに考える機会を与え、書くことによって子供達自身に自分の表現をさせておられます。「親はいつまでも君の苦しみを気づかなかったことを責めるんやで。」「親はいつまでたっても、君が最後に脱ぎ捨てて行ったベットの上のパジャマを捨てられへんのや。」～そんな声かけをしながら授業を進めておられます。

　たいへんわかりやすい教材ですので、ここに山下先生の設問プリントをそのまま記載させていただきます。

　「もしもあなたが自殺するようなことが起こったら・・・」
　①病院や警察から電話を受けた親の気持ちは？
　②病院に着くまでの親の気持ちは？
　③病院に着いて集中治療室であなたを確認したときの親の気持ちは？
　④自殺で亡くなってしまったあなたを前に家族が集ってきました。
　　親があなたに　対して言いたいことは？
　⑤あなたの、親への返事は？
　⑥10年後、あなたの部屋、机、持ち物はどうなっているでしょう？
　　（勉強部屋のイラストを完成させる）
　⑦きょうは成人式の日です。
　　着物を着た同級生達が訪問してくれました。そのときの親の気持ちは？
　⑧今日の授業を通して感じたこと、気づいたことを書きなさい。

　残された人の悲しみはいつまでもつきません。大学時代の先輩を突然の自殺でなくしてからほぼ5年、優しかった先輩がそんなに苦しんでいたのにどうして誰も気づくことができなかったのか、という思いと、元気だったころの先輩の笑顔だけが思い出されます。どうぞ安らかに・・・。


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命のお値段

飛行機の話が続いていたので、万が一の飛行機事故のときのことまで考えがめぐって来ました。とは言え、飛行機はその移動距離から算段すると、一番安全な乗り物だそうです。が、いったん墜落事故、となるとマイダーリンも言うとおり助かる見込みはほとんどないです。

飛行機会社が保険制度の中で補償してくれる命のお値段は・・・その国の経済水準に基づくものだそうです。ということは、命のお値段にも経済格差が影響してくるんですね・・・。

格安航空会社だとさらに低く設定されているはず。たぶん最低限。

そんな不吉なことは考えず、空の安全を祈りましょう。


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ルーマニアを結ぶ格安航空路線

　マイダーリン、陽気につられて暖かい気候になったらどこへ行こう、とそんなことを算段しているようです。ＥＵ加盟のあと、ルーマニアと西ヨーロッパ諸国を結ぶ格安航空路線も増えました。これらの航空会社は日本の旅行ガイドブックにはほとんど乗っていないのですが、何せ格安なので利用価値大。

　　　　　　　　

　昨年5月に、ブカレストのバネッサ空港（上の写真のとおり小じんまりとした空港）～パリ（郊外のブベー空港）を「ブルーエアー」という航空会社で往復しましたが、150ユーロでした。ブカレストのバネッサ空港は、主要国際線の飛んでいるオトペニ（＝ヘンリーコアンダ）空港よりも市内に近く、便利でした。フランス到着は郊外のブベー空港、そこから空港シャトルバスでパリ市内まで約1時間、乗車券13ユーロの移動でした。

　このブルーエアー、早割利用で35日以上前に予約、パリまで3時間ほどのフライトで、機内サービスはなし、飲み物が欲しければ新幹線の車内販売のようにお金を出して購入することになっていますが、それでも飛行機代はお安いほうが良いです。

　ほかに「ウィズエアー」という航空会社が格安路線に参入しています。ブカレストと、LONDON ,BARCELONA ,ROMA ,BUDAPEST（ハンガリー） ,DORTMUND（ドイツ）を結んでいます。

　一番上の写真は、昨年5月に初飛行体験となるブルーエアーに乗り込むマイダーリンとラン仲間のマリアン。このとき以前にも何度かフランスを訪問していましたが、そこは陸続きのヨーロッパ、バス路線も発達していて、ブカレスト～パリ間40時間の旅だったそうです。

　「飛行機ハ落チタラ助カル見込ミハ無イヨ。怖イナァ～。デモ早クテ快適。」とちょっぴりビビりながらも飛行機が気に入った様子でした。それでも、「日本ニ行クニハ12時間以上、飛行機ニ乗ルノカァ、コリャ怖イヨ～。」とまだ不安のようです。


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