鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

最近読んだSF 2016/11/10

2016年11月10日 23時00分51秒 | ゲーム・コミック・SF
すっかり寒くなって、歳も押し迫った感が出てきましたねー。
今年中に、あと何冊SF読めるだろう?先日読了したSFはこちら。重かった・・・。

あまたの星、宝冠のごとく/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、伊藤典夫・小野田和子訳(ハヤカワ文庫SF)

SF好きな方なら、ティプトリーについて今さら説明するまでもないと思います。
そんなティプトリーの中でも、飛び抜けてストレートな作品が集められた短編集だと思います。ティプトリーの作品には様々な暗喩が込められていることが多いですが、この短編集に納められた作品はどれもこれも「言いたいことがすぐわかる」ある意味シンプルな、その分グサグサ来る鋭さを持っています。

鴨的に印象に残ったのは、「ヤンキー・ドゥードゥル」「もどれ、過去へもどれ」「地球は蛇のごとくあらたに」の3編。
特に「もどれ、過去へもどれ」「地球は蛇のごとくあらたに」はどちらも「痛い」女の話で、ここまで痛い女性像を描けるのはティプトリーならではだと思います。どちらの話も、後味が悪いんですよねー。この後味の悪さを楽しめるようになったら、SF上級者の仲間入りかもヽ( ´ー`)ノ
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