鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

最近読んだSF 2012/10/28

2012年10月28日 17時59分50秒 | ゲーム・コミック・SF
秋らしく雨の日が多くなってきましたね。ひと雨ごとに涼しさが増して行く今日この頃、皆さん如何お過ごしですかそんな肌寒い日でも、ジョギングすると汗だーらだらの鴨です
今年一年かけて読み進めてきたあのシリーズの掉尾を飾る作品を読了いたしましたー。

3001年終局への旅/アーサー・C・クラーク、伊藤典夫訳(ハヤカワ文庫SF)

西暦3001年、モノリスは地球上にもエウロパにも発見され、「生命の進化を促進しその成り行きを監視する装置」であることが一般知識として人類に根付いている。そんな中、海王星宙域で冷凍状態の宇宙飛行士フランク・プールが回収される。1000年前のチャレンジャー号事故で一度死んだ彼は、3001年の医療技術によって蘇り、モノリスの監視の下に高度に発展した人類社会を目の当たりにして驚愕の日々を送る。しかし、プールは新しい社会の価値観にどうしても馴染むことが出来ず、かつての同僚・ボーマンの影を求めて木星宙域への旅を決意する。プールの旅の結末は?そして、沈黙の監視を続けるモノリスの思惑は?

う~~~~~~~ん。
語弊を恐れずに言わせていただくと、このシリーズは「2010年」までで留めておいた方が良かったような気がします。もちろん、ハードSFとしてはきっちりまとめてますしオチもついてますし、これはこれで十分面白いんです。が、「2001年」に漲るあの緊張感、謎めいたモノリスの不気味な存在感、そんな独特の巨視的なサスペンスが感じられないんですよね。
思うに、モノリスの存在やボーマンの行方をクリアに解明し、既知の範囲内で理解できるモノとして描いたことが、良い意味では解りやすく、悪い意味では物足りなさを感じさせることに繋がっているのではないかと。ハードSFですからそのアプローチはもちろん全然有りですし、むしろそうすべきなんですけど、このシリーズに限って言えば、謎は残しておいた方が逆に落ち着きが良いのかもしれませんね。あの「宇宙のランデブー」のように(あれも最初の一作で留めておけば良かったのに・・・(^_^;)。

さて、年の瀬の声が聞こえてくる季節になってまいりました。
今年中に、あと3冊ぐらいSF読めるかなー。
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