鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

実に少女マンガ的な

2010年08月01日 18時02分31秒 | ゲーム・コミック・SF
暑いですねぇ。と言及するのも面倒くさくなるぐらい、毎日暑いですねぇ(-_-)
京都旅行に行く前に読み終わったSFのレビューです~。

わが愛しき娘たちよ/コニー・ウィリス、大森望・他訳(ハヤカワ文庫SF)


現代アメリカSFを代表する女性SF作家、コニー・ウィリスの短編集です。表題作の「わが愛しき娘たちよ」は発表当時かなりセンセーショナルな議論を巻き起こした作品だそうで、ヒューゴー賞・ネビュラ賞のダブル・クラウン獲得作でもあります。この作品だけは鴨も以前に何かの短編集で目にしていて、「それほど強烈な話かなぁ」と感じた記憶があります。
そんな話題作も収録した短編集、今は再販かなってその辺の書店でも普通に買えるようになりましたが、初版品切れ後は古書店で1万円近い値がついてたそうで、SF者としては押さえておくべき作品の一つかな、と。

で、一通り読了したわけですが、すいません、鴨はこれダメですわ・・・orz
小説としては相当レベル高い方だと思うんですよ。読者を惹き付けるストーリー・テリングは一流だし、キャラ立ってるし舞台設定もユニークだし、普通に読めば充分面白いんだけど、でもうーん何だろう、語弊を恐れずに申し上げるとモノ凄く「女クサい」んですよね。しつこいくらい細やかな心理描写とか、そのものズバリを描かずに周辺を描くことで何となく匂わせる表現手法であったりとか・・・ちょっと前の少女マンガみたい。そこが鴨にはちょっと鼻に付いてしまって、素直に読み進めませんでした。
以前、とあるSF評論家がコラムで「女の書いたSFは俺はよくわからん」と発言していて、何と性差別的な発言だろうと思ったことがあるのですが、撤回します。性差別じゃなくて性差そのものに由来する「ワケわからなさ」って、確かにあるんですね。よくわかりました。同性に属する鴨がそう感じるんだから、男性がこの「女クサさ」に気づいてしまったら絶対もうダメだろうなぁ。「あーもう、これだから女は面倒くせぇんだよ!」の一言で片付けられてしまいそうな気がする(^_^;
あ、でも、同じ女性SF作家でもル・グィンにはそういうの感じないんですよねぇ。あの人の作品もかなり細かくて面倒くさいんだけどなぁヽ( ´ー`)ノ何故だろう・・・。
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