信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

野田佳彦内閣総理大臣  高校日本史教科書に登場間近か?

2011年11月05日 01時10分36秒 | Weblog
2011年11月04日(金)記

連れ合いを乗せて帰る途中、今日はキツネ君が車をしばらく先導してくれました。
毎晩といっていいほど動物に会えます。なんとなく嬉しいですね。
あ、そうそう、キジが(美しかったのでオス!)家の大屋根を越して行ったり来たり。それも何羽も。今までに見た限りでは、低いところを滑空している、モロに「飛ぶことが下手」という感じなのに、いやはやこの秋はいろんな動物が身近いて心がわくわくします。

さて話題は変わって、下の文は息子が高校生時代の日本史教科書の一節です。 出版社は山川出版社で、ごく普通に使われている『詳説 日本史』(2000年3月5日発行)。 228ページから229ページをそのまま引用します。

(以下 引用)
1856(安政3)年、日米和親条約により下田駐在の初代領事として来日したハリスは、通商条約の締結を強く求めた。ハリスとの交渉にあたった老中首座堀田正睦は、条約調印の勅許を求めたが、朝廷では攘夷の空気が強く、孝明天皇の勅許は得られなかった。
 ところが1858年、清国がアロー号事件の結果として、イギリス・フランスと天津条約を結ぶと、ハリスはイギリス・フランスの脅威を説いて通商条約の調印を強くせまった。大老井伊直弼は勅許を得られないまま、同年6月やむなく日米修好通商条約に調印した。
 この条約には、(1)神奈川・長崎・新潟・兵庫の開港と江戸・大坂の開市(2)通商は自由貿易とすること(3)開港場に居留地をもうけ、一般外国人の国内旅行を禁じることなどが定めてあった。しかし、(4)居留地内での領事裁判権を認め、(5)関税についても日本に税率の決定権がなく、相互で協定して決める(協定関税)、という条項をふくむ不平等条約であった。
(以上)

これをちょっと置き換えてみましょう。びっくりするほどよく似ています。

大老 井伊直弼=内閣総理大臣 野田佳彦
イギリス・フランスの脅威=米韓FTA締結したという焦り
ハリス=オバマ(そして国内からあおる前原誠司、仙石由人)
日米修好通商条約=TPP
勅許=国民の合意
領事裁判権=05.韓国の政策で損害を出したら米国で裁判する 08.米国企業にはアメリカの法律を適用する(米韓FTAの締結内容から。『スポーツ芸能話題のニュース!何が問題か?』 http://miruton.jugem.jp/?eid=529 より。TPPは米韓FTA以上のものと言われている)
協定関税=非関税障壁(つまり日本の自主的ルールは全く認めず、アメリカのルールに従わせること)



どうです、びっくりするほど同じで、歴史は繰り返す、が実感するでしょう。ま、少し『米国史』を勉強すると、アメリカ合衆国はインデアン征服以来現在までちっとも変わっていませんが。

野田さんは歴史から学ばなかった首相、国民の声を聞かなかった首相、国を危機に陥らせた首相として、近い将来、高校教科書に載るでしょうね、きっと。

TPPの締結について、こんなことをいう人がいます。
「戦後60年。丸々と超えた極東の国。そろそろ食べごろだ」と。

推進派は現在の自分の利益を考えているのかも知れない。
しかし私は今の損得以上に、自分の子どもたち、孫たちのことを考えざるを得ないのだ。経団連の米倉も、野田も前原も仙石も、自分はいい目を見るかもしれないが、自分の2代あと3代あとのことを考えないのだろうか。



最近のツイッターから。下線のところをクリックすればより詳しく見れます。

saitoyasunori 斎藤 やすのり
#TPP 政府が情報開示しないのは国民が事実を知ってしまうと、大規模反対運動が起るからだろう。先日、韓国人の学者が「韓米FTAの時と全く同じ。事前に医療や金融は関係ないって言われていた。ところが、開いてみたら、酷いことに…」。不都合な真実は隠す。原発と同じ。
him_beere him_beere
昔はソ連が悪魔の様に言われて居りましたが、悪魔は米国だったRT@kskt21:韓国もFTA批准したら終わりだ。米国ってのは本当の悪党だぜ!韓国に恐ろしいほどの不平等条約を迫ったんだな!韓国は関税なしで米国は関税残したままとは、洒落にもならん。李大統領どうしたんだ野田と同じ人種か
almond51 伊勢浩信
痛いニュース(ノ∀`) : 米韓FTA発効、2022年まで韓国は関税廃止、アメリカの関税は残ったままということが発覚blog.livedoor.jp/dqnplus/archiv… 
ngc3333 ましゅマロ 〔♪和製プランクトン☆彡〕
次のことが明らかになった。即ち、参加する場合は次の4点の承認が条件になるそうだ。①文書は協定に署名するまで非公開。②協定は脱退しない限り永続。③規則や義務の変更は米議会の承認を必要。④投資家は政策的助言に参加し、規制を受ければ投資家が加盟国政府を控訴可能。 徳山勝

tsuda 津田大介
必読解説。これ読むと知財分野だけに限れば明確にTPP反対としか言えなくなるね。 / “TPPで日本の著作権は米国化するのか~保護期間延長、非親告罪化、法定損害賠償 - 福井弁護士のネット著作権ここがポイント - INTERNET Wa…” htn.to/feEeyE  

HEAT2009 HEAT
石原都知事会見、10月28日。朝日の山本「いま議論が高まっているTPPの交渉参加問題についてなんですが」。石原「あ、ぼく反対。あんなものは米国の策略で、みんなもうちょっと頭冷やして考えたほうがいい。日本の経済界は『売れない、もっと売りたい』といってるが、いろんな弊害が出てくる」。
HEAT2009 HEAT
続き。石原「米国のグローバリズムはそういうこと。米国のシステムは押し付けることなんだよ。今度のTPPもそう。ブルネイとかシンガポール、マレーシア。そんなチッポケな国が対象じゃない。なんてったっていちばん大きなマーケットは日本、オーストラリアにとっても米国にとっても」。
HEAT2009 HEAT
続き。石原「しかも、農作物は怖いと思うし、ゲノムの研究で遺伝子を組み換えた穀物は、結果どうなるかわからないから(後略)」。朝日「ひとつの期限としてAPECという話になってますが、それまでになんらか…」。
HEAT2009 HEAT
続き。石原「それは米国の圧力でしょうよ。あなた方は知らないかもしれないけど、日本の情報なんて全部つつぬけになっているんだから。三沢に行ってみなよ。あそこに大きなドームがあって、全部東京向けで、東京の官庁の情報は全部盗聴されてますよ。いまだに続いてますよ」。

rawota 山本剛志(らをた)
大橋巨泉「TPPの狙いは、貿易の単位を国から企業に移すこと。例えばBSEのような事が起きても、国独自の規制ができなくなる。問題は農業よりも医療保険。国民皆保険の日本に、貧乏人は死んでも仕方ないとするアメリカの仕組を入れたらどうなるのか、賛成派は責任取れるのか」 #doyowide
chitaponta 千田有紀
ちなみにアメリカで胆のう摘出手術(入院5日間)を受けたら支払いは750万円でした。その前にERに行って尿検査してもらっただけで10万円。TPPを導入して、日本をそんな国にしたいんですか?

tosa_suigei 土佐の酔鯨
健康は失って初めてありがたみがわかると言われる。TPPに参加したら初めて気づく日本社会のありがたみを思い知ることになるだろう。しかし気づいた時は手遅れなのだ。「嫌になったから脱会します」とはいかない。逃げ出す国があることを予測して鉄の掟「ラチェット規定」が設けられているのである。

prisonopera Sarah Yamasaki 山崎淑子 
【モンサントと闘って駆逐したフランス農民の大勝利!】モ社は仏での遺伝子組み換え農作物を諦めた=非暴力・直接行動による仏農民の抗議活動『農民、文化闘争』=「反・遺伝子組み換え技術」「反・米国産ホルモン漬牛肉」など『新しいタイプの抵抗運動』だ enzai.9-11.jp/?p=8072 

FumiHawk 青木文鷹
「先生、TPP入ったらヴィトンとかエルメスとか安く買えるんですよね」『?』「あとキャビアとか好きなんで安くなると嬉しいです。中国で売ってるダイエット漢方薬とか」『安くならないよ』「輸入品が安くなるってTVで…」『欧州も中国もTPP参加出来ないから』「えっ!?」『えっ!?』(実話)
FumiHawk 青木文鷹
「先生、TPP入ると牛丼100円位になるんでしょ?」『いや、頑張って2割引位・・・定価がキャンペーン価格になる程度』「えーTVとかで言ってるのと違う」『ついでに言うと、給料はそれ以上に下がるし最悪失業するから、安くなった牛丼が高級料理になるかもよ』「えっ!?」『えっ!?』(実話)


郵政を民営化したら世の中がばら色になると刷り込まれて、だまされて…。今回のTPPでも同じようにだまされるのかしら。



24項目の中のたった1つ、食糧だけをとってもTPPで変わる、日本のカタチ、日本人の精神性。
私はこんなの食べたくないな。やっぱり、家族同様にして育られ、最後に感謝しながらその命を頂く…というほうがいい。
映画『フード・インク』『ありあまるごちそう』
http://www.youtube.com/watch?v=qyBph6Qx8vU

秋。動物

2011年11月02日 11時50分44秒 | Weblog
2011年11月01日(水) 記

11月になりました。久しぶりです。

10月14日の、初秋1/2から進んでいませんね。
もう初秋じゃなく、「秋、真っ盛り」といってもいい季節になってしまいました。

ここ信州のローカル番組の最後に紹介される『紅葉だより』も、どんどん平地に移ってきています。
30日の日曜日、帰ってきた長男夫婦とともに燕岳(つばくろだけ)山麓の中房温泉に行ったのですが、途中の渓谷の紅葉はすでに散っていました。
雨模様だったのでガスの出ている渓谷の山肌は山水画の景色そのままで、煙っているうえに薄暗くなってきた夕刻にはなお一層そのその趣を高め、幾人もの人が三脚にカメラを据えてシャッターチャンスをまっていました。

さて、我が家周辺の秋の紹介ですが、今回は動物です。

動物というと、なんといってもシカです。
ロク(犬)とナナ(ヤギ)を連れて(こんな時どこからともなくでてくるネコのハチがついてきます)、夕方に散歩をします。
ナナはもっぱらクズの葉を食べることに専念し、ロクはあちらこちらをマーキングしながら散策し、ハチも行きたいところに行きます。
写真はその道。右は私の畑です。


と、突然「ピッ」という高い声が響きます。ナナは草を食べるのを止め、耳をその方角に向けます。ロクもじっと構えます。
再び「ピッ」。
ロクは私に近寄ってお尻を擦り付けてきます。いつもは必ず2~3mの間をとるナナも体を密着させてきます。
今度は私が口笛を「ピーッ」と鳴らすと、シカから返事が返ってきます。
ほんの時たま彼らは姿を見せてくれることもありますが、通常は声だけです。私たちには見えない時も彼らはきっと見ているのでしょう。
家から2~3分のその場所。矢印が何度も幾頭かがじっとこちらを窺うところ。


数日前のこと。同じ所でロクたちを自由にさせ、私は私であぐらを組んで座って新聞を読んでいる時、突然「ブヒーッ」という声がしました。「ブヒーッ」。
30秒くらい経ってまた「ブヒーッ」。イノシシに間違いはありません。彼らは何をしているのでしょう。
ロクもナナも初めて聞く声です。私に近寄ってきます。
また啼いたので、私も返事をしました。「ブヒーッ」。すると、こだまのごとくすぐ啼きかえしてきます。
よせばいいのにまたこれに返答すると、啼き声がだんだんと近づいてくるではないか。
もう一度こちらから「ブヒーッ」。すると先ほどよりもっと近くで「ブヒッ」。さらに近づいて「ブヒッ」。

何度か見たこのあたりのイノシシは、その大きいこと大きいこと。
シカは私たちに向かっては来ませんがイノシシはその限りにあらず。で、あわててナナにリードをつけ、ロクには「おいロク、行くぞ」と声をかけ、逃げたわけです。
翌日、やっぱり携帯電話を落としていました。
写真は、たぶんイノシシの通り道。


カブで隣町のAコープで買い物をした帰り、もうそこが我が家であるところのお向かいの家(ケサヨ婆ちゃんが亡くなってからは空き家)を回り込む道を下っている時、街灯で白く浮かび上がった尻尾の長いキツネが突然飛び出てきました。
右は山。左はこのおうちの垣根(のようなもの)。右にも左にも行けず、結局、数秒間、尻尾をたなびかせ華麗な姿でわがカブの前を走っていき、やがて藪の中に消えていきました。

3、4日前の夕方。
バス通勤をしている連れ合いを迎えにクルマを走らせていると、隣のカズヨシさんちの2本の梅の木あたりから突然出てきた立派な角を頂いたオス鹿。衝突しそうになったけれどそこは野生のシカで、うまく避けたのはいいのですが、タヌキと同じでなぜかしら車の前を、引導するかのように走る。
おかげでじっくり見れたのはよかったのですが、どうも人間やクルマに対しての恐怖心がないのではないか、と思った次第です。

で、今日の夕方。
連れ合いを乗せて帰る途中、同じく梅の木あたりに来たとき、カズヨシさんちの畑でキラッと光るものが見えました。
クルマを止めてよく見ると3頭のシカがなにやら畑の作物を食べている様子です。
こちらの気配を感じたのか、じっと私たちを見つめています。クラクションを鳴らしても動こうともしません。で、車から降りるとやっと姿を隠したのですが、反対の山側から鋭い「ピッ」という声がしてきました。これは仲間同士でしょう、きっと。
3~4年前、かつての田畑を覆った雑草の中を泳ぐ2頭のシカを見たのが最初でしたが、数が随分増えたようです。

幸い私の畑は今のところ被害にあっていませんが、セコムの役割を担ってきたロクも年を取ってきたので、荒らされるのは時間の問題かもしれません。
いつだったか「銃はあげるから、猟友会に入れ」と誘われて断わったことがあったけれど、真剣に考えなければならない時がきたのかもしれません。

この春、『山神講』であったとき、獲ったシカやイノシシはどうしている? と聞くと「メンバーで分けている」という。
そうか、猟友会に入るとジビエが食えるのか、それも魅力だな…。