
1)Dilara・Bu Fasulye 7,5 Lira / Ankarali Ayse Dincer (TURKEY)
2)Hal Layle Ma Fi Noum / Najiwa Karam (LEBANON)
3)Avancer / Zia (KOREA)
4)Kon Tee Tur Kid Tueng / Earn The Star (THAILAND)
5)寄付 / 秀蘭瑪雅 (TAIWAN)
6)Opou Agapas Ke Opou Gis / Maria Anamaterou (GREECE)
7)la Giuong / Nhu Quynh (VIETNAM)
8)Sozyaslarim... / Deniz Seki (TURKEY)
9)Bent Aboi / Mashael (SAUDI ARABIA)
10)Tell My Sister / Kate & Anna McGarrigle (CANADA)
という訳で、毎年末恒例の年間ベスト10であります。例年通り、昨年の新録盤および、我が国に入ってくる時間差を考慮しまして若干の一昨年盤より選んでおります。
今年はすっきりと「これが俺の年間ベスト1だ」と言い切れるものに出会えなかったことが残念。例えばこれまで挙げて来たチベットの女性シンガーソングライターであるとか韓国の少女トロット演歌のように、「恐れ入ったか!」と挙げられるものが欲しかったなあ。
また、トラッドやトロット演歌あたり、すごいのが出てくるんじゃないかと期待していたんだけれど、意外に盛り上がらなかった感じだ。まあ、こちらのアンテナに引っかからなかっただけなのかも知れないけど。
その一方、例の震災でなんか鬱屈してしまった心に、なぜか妙に響いたトルコ歌謡でありまして、2011年はやたらトルコものばかり聴いていたなんて事情もあり、我が音楽ライフにも、それなりの影は落ちたと申せましょうか。
1)アンカラリなるトルコのローカルポップスなんだそうですが、詳細はまだ知りません。ともかくドンツクドンツクとパワフルに脈打つリズム、呪文のようなプリミティブなメロディがワイルドにコール&レスポンスされ、キーボードやギターが奇天烈なフレーズを連発しながら歌声をはやし立てる、この猥雑な楽しさ。非常にアインラ・オモウラ度の高い音楽で血が騒ぎます。
2)上に続いて猥雑合戦ですが。彼女のような高名な歌手が、このような泥臭い音で勝負してくれる、そこが嬉しいですね。
3)大都会ソウルの黄昏時を漂う孤独の影を歌う。この情感過多とも言える切々たるバラードこそ、実はあのポンチャク・ミュージックと裏表の構造となっていると思うのです。
4)都会派っぽく洗練されてはいても、やはり”タイの演歌”ことルークトゥンであります。この切々たる情感の流れ、裏町歌謡の血は脈々と息ずいております。
5)3,4,5と3作続けてしまいました、懐念歌謡シリーズ。これはほぼ全曲、スロー物でありまして、いやが上にも慕情をかき立てます。雨の高雄に涙の基龍、今も心に優しく浮かぶ。ああ台北の灯よいつまでも。
6)今日の感覚で古雅な楽曲を。クールな手つきがかっこいいです。
7)ベトナム民歌の今日的展開は、歌手ニュ・クィンにとってもはや、ひとつの美学として完成されているのでしょう。
8)黒のムードがかっこいい。
9)地の底から湧きいでたような怪奇なリズムをバックに、清純な声を凛と響かせる。こんな人もいるのか。清楚にしてミステリアス。深いねえ。
10)カナダのベテラン・シンガー・ソングライター姉妹のためのメモリアル盤であり、ファンだった者にはたまらなく切ない唄たちの記憶。
震災で鬱屈した心に響いたトルコ歌謡とのことですが、ワタクシにはアフリカやラテンの明るい音楽が、例年以上に響いてしまいました。うーむ、不謹慎(?)。
まったく、ワールドものの世界ほど、皆の聴いてるものがバラッバラな世界も珍しいと申せましょうね。と言って、皆が同じものを一斉に聞いている光景も、なんか変な気がする。
しかし、台湾物など、コロンさんにはどのように聞こえるのか、非常に興味がありますね。本格的参戦をとりあえずお待ちいたします。
ネタはともかく。
実際、中東から東欧を経てロシアに至り中央アジアを思う、このあたりを空白にしているワールドもののファンて多いみたいですね。もったいない話です。
大変なことになっていらっしゃるようなので、このコメントを見るだけでも気分が悪くなるかもしれません…。その際は削除してください。
今年も一推し本を選びました。
人が少なくなっても、続けたいなあ、
と思っていたのですが…
負担になるようでしたら、中止で、かまいません。
とりあえず、下に書きます。
よいお年を、お迎えください。
集まった原稿をアップして行くのは楽しい作業なんですが、原稿依頼が結構ストレスでして。
とはいえ、皆さんのご協力をいただいて続けてきたものを投げ出すのも気が引ける・・・
途方に暮れて企画を放り出していたら、参加者のどなたからも何のお言葉もなかったので、いいや、このまま何もなかったことにしてしまおうと考え始めていたのですが・・・う~ん、どうすりゃいいんだろうなあ。
すみません、無責任で。