映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

イージー★ライダー

2009-02-13 00:30:32 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 デニス・ホッパー
キャスト ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン、ルーク・アスキュー、ロバート・ウォーカー・Jr、カレン・ブラック
1969年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、ロードムービー

【あらすじ】
メキシコから麻薬を密輸して大金を得たキャプテン・アメリカとビリーは、大型オートバイを駆って旅に出た。途中、ラスベガスの留置場で酔っ払いの弁護士ジョージと知りあう。やがて3人は、共にニューオーリンズを目指す。

【感想】
この映画の良さは受身の姿勢では決してわからない。製作された時代背景について自分から興味を持って下調べするくらいのことが必要かもしれません。そうすれば普通のロードムービーなんて一言感想を書くことはないでしょう。

えらそうなことを言っていますが、私が「アメリカン・グラフィティ」の良さが理解できていない理由もここにあると思います。本作については偶然、20世紀フォックス社の歴史を振り返る特典DVDを見ていて時代背景等の詳細を知ることができたのでラッキーでした。

この時代、知名度の高い監督による大作ばかりが製作されたことに対して客が完全にそっぽを向いてしまっていた頃でどの映画会社も倒産寸前だったそうです。その中で全く無名(親の件は除く)のピーター・フォンダが、当時の歪んだ社会に対する理不尽な面を赤裸々にさらけ出し、これが共感を呼び若者から熱烈な支持を受ける映画を作ってしまったのです。

二人は悪人ではありませんが、長髪がとても目立ち、職もなく一般人から見れば道を踏み外した生き方をしています。そのため周りから差別や偏見を受け、それがエスカレートした結果がラストになります。このような人たちを待ち受けているのはハッピーエンドであるはずはありません。
冒頭にて二人がLSDを吸引するシーンがあります。最初からこれを見せられてしまうとかなりきついのですが、後半のラリったような映像と結びつくことになります。最初は勘弁してくれと思いましたが、その面では有効な演出だったと思います。

それから忘れてはならないのが若きジャック・ニコルソンが出演していることで、この頃から既に主演二人を食ってしまうのではないかと思わせるほどの存在感でした。

残念だったのはフィルムの保管状況が劣悪だったようで、画質が非常に悪いことがあげられると思います。ロードムービーだけに大きいです。

というわけで、この映画を楽しむためにはちょっとしたコツが必要ですが、当時のアメリカ社会を知るにはとてもいい題材だと思います。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

イージー★ライダー [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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