シモーヌ

監督 アンドリュー・ニコル
キャスト アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ、キャサリン・キーナー、ウィノナ・ライダー
2002年　アメリカ
ジャンル：コメディ

【あらすじ】
作る映画はすべて大コケ。監督生命の危機に追い込まれたタランスキー。そんな彼は苦肉の策でCG映像で作られたシモーヌを起用するが、なんとこのシモーヌが爆発的人気になってしまったからサア大変。大衆もマスコミも彼女を本物と信じて追いかけ回し、タランスキーも真実を言えない状況に。やがてタランスキーはシモーヌ騒動に翻弄されて……。


【感想】
アル・パチーノの今までのイメージが崩壊する作品です。ゴッドファーザーがこれをやったらいかんだろと私も思います。作品自体は些細なことで翻弄される大衆をバーチャルアイドル（女優）を用いて風刺をきかせて描いています。特にシモーヌが豚と一緒に餌を食べる映画「I am Pig」が彼女が人気があるからというだけの理由で大絶賛されてしまうのはアンドリュー・ニコルの大作映画への批判とも取れ共感が持てます。

後半はちょっと予想がつかない展開になってしまい、ラストで収集がつかなくなったから元に戻したような感じがするので物足りなさがあります。あのまま殺人犯になった方がブラックジョークとして笑えたのかもしれません。
その他としてはレイチェル・ロバーツは本業がモデルなので演技にはかなりの不安があるのですが、作品中では特に気にならなかったです。万引き事件直後のウィノナ・ライダーにはどこか黒いオーラを感じます。

以上ですが、時間があるのであれば、見て損することのないそこそこ楽しめるコメディだと思います。

お勧め度：★★★★★★☆☆☆☆

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