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ロレンツォのオイル/命の詩

2008-03-09 15:05:38 | ★★★★★★★★☆☆
監督 ジョージ・ミラー
キャスト ニック・ノルティ、スーザン・サランドン、ピーター・ユスティノフ、キャスリーン・ウィルホイト、ジェームズ・レブホーン
1992年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、実話

【あらすじ】
オーグストとミケーラのひとり息子ロレンツォが難病の副腎白質筋ジストロフィーに冒されてしまった。専門医(ピーター・ユスチノフ)にも見放されたわが子の命を救うため、夫婦は何の医学的知識も持たないにもかかわらず必死の努力の末、ついに新薬“ロレンツォのオイル”を生み出していく…。

【感想】
こんな話が本当にあったという事実に対して驚かざる得ないです。ぜひ多くの人に知ってもらいたい話ですが、あまりに悲惨なので2度目を見る気は起こらないのも正直な所です。

子供が徐々に蝕まれていくにつれ、両親は精神的に耐えられなくなり、他人にきついことを言ったり、感傷的な行動を取るようになります。特に父親が奥さんに対して「この病気は全てお前の遺伝子のせいだ」と言い出した時は、もはや修復不能なのではないかとすら感じられました。難病の子供を持つ両親の気持ちを軽視し、病気の研究データを欲しがるだけの医者、ここまで苦しんでるのだから生かしておくほうが気の毒だと忠告する親族に対して両親が苛立つのは当然だと思います。このような精神的にも肉体的にもボロボロの環境の中で医者に頼らず、自分の力で治療法を発見しようと考え、行動を起こした両親には本当に尊敬の念を抱きます。

そして月並みな感想になってしまいますが、健康に生まれてきたということはそれだけで十分に恵まれたことであり、些細なことで悩んだり、自分を責めたりすることは小さなことなのだと痛感します。

ニック・ノルティはコメディからシリアス系まで本当に幅が広いです。スーザン・サランドン個人的にあまり好きな女優ではない(普段はむしろ逆)なのですが、この作品における熱演は見事でした。

ちなみに2008年現在、ロレンツォは絵本を読める程度まで回復したそうですが、脳の損傷による後遺症は大きく、今はこの問題と戦っている最中だそうです。また母親は2000年にお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りします。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆


ロレンツォのオイル/命の詩

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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