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夕陽のギャングたち

2008-11-07 00:27:20 | ★★★★★★★★☆☆
監督 セルジオ・レオーネ
キャスト ロッド・スタイガー、ジェームズ・コバーン、ロモロ・ヴァッリ
1972年 イタリア、アメリカ
ジャンル:ドラマ、戦争

【あらすじ】
メキシコに流れてきたアイルランドの革命家・マロリーは、山賊のミランダと出会い、メキシコ革命に巻き込まれていく。反政府軍の一員として戦うことになった2人の男の友情を描く。

【感想】
これは濃すぎる。強力ですね。DVDの中古に2万7000円の超プレミアがついていますが、納得してしまった。

特に冒頭の金持ちを襲撃するシーンでの下品で差別的な会話や顔をアップにする描写、ジェームズ・コバーンが爆弾をあちこちで爆発させながら登場するシーン、そしてラストの鮮やかな散り方。これらにエンニオ・モリコーネの「ション、ション、ション・・」という一度聞くとしばらくは耳から離れなくなる音楽が合わさって独特な世界を作り出していると思います。

ロッド・スタイガーの風貌もまさに山賊という感じでこれだけでも説得力がありました。「夜の大捜査線」よりもこちらの方がオスカーにふさわしい(シドニー・ポワチエの方がよかったという意味で)のではないかと思いましたが、ノミネートさえされていないようです。多分イタリア映画だからでしょうけど。

惜しまれるのは、インパクト十分の冒頭とラストとは対照的に、中盤がダレ気味で無理のあるシナリオが目立ったところでしょう。銀行を襲ったけど実は騙されて解放軍を助けただけの場面までは面白かったですが、以降の展開でしょうね。特に家族が全員殺される場面は本来、一番盛り上がらければいけないはずなのに唐突だったと思います。

おそらく、今の映画に慣れてしまっている人の方がインパクトを受けると思います。点数はこれでは少しもったいない気もしています。後で修正するかもしれません。

また一つ面白い映画を発見しました。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

夕陽のギャングたち 完全版

東宝ビデオ

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