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フォーリング・ダウン

2013-11-09 21:55:18 | ★★★★★★★★☆☆
監督 ジョエル・シューマカー
キャスト マイケル・ダグラス、ロバート・デュヴァル、レイチェル・ティコティン、フレデリック・フォレスト、チューズデイ・ウェルド、ロイス・スミス、バーバラ・ハーシー、レイモンド・J・バリー、ヴォンディ・カーティス=ホール、ディディ・ファイファー
1993年 アメリカ
ジャンル:ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
猛暑のロサンゼルス。朝のハイウェイの大渋滞の中に“D-フェンス”と名乗る一見平凡なサラリーマンが運転する車があった。ストレスを溜め平常心を失った彼は、突然車を乗り捨てると、元妻と娘の住む家へ電話をするために歩きだした。コンビニで両替を頼むが断られ、言い争いになった彼はバットで店を破壊。さらに襲ってきたチンピラから銃を奪う。やがて、D-フェンスは市民を震え上がらせる存在となり…。

【感想】
自分にとってマイケル・ダグラスの出演作はどれも面白いものばかりです。それほど好きな俳優というわけでもないのだが・・・。共演したロバート・デュヴァルも個性を発揮していて良かった。

交通渋滞をきっかけに男が突然キレて凶悪犯へと変貌していく様子を描く。オープニングの交通渋滞の映像で主人公のそれまでの自分を抑えつけていたものが一気に外されるシーンが秀逸。交通渋滞のような本当に些細なストレスが引き金になってドミノ倒しのように暴走させる様子は何でもいいからきっかけを求めていたのでしょう。一気に物語に引き込まれました。

主人公が豹変する様子を「タクシー・ドライバー」と比較するような意見が多いようですが、本作は真面目すぎる主人公が家庭、特に娘に対する思いをリストラをきっかけに些細な出来事が重なってエスカレートしたようなタイプであるのに対してトラヴィスは社会の歪みが産み落とした人物。よって単に狂人の演技をすればいいのではなくてマイケル・ダグラスの几帳面な性格をにじませた演技は主人公の人物像をよく捉えていました。他作品の印象でエリートだが人間的には欠陥の多いエロ親父というがあるので少し損をしたかも。

またロバート・デュヴァル演じる退職の日に大きな事件に巻き込まれる刑事も好感の持てるキャラでした。この刑事も奥さんと亡くなった娘の件で主人公の気持ちが痛いほどわかる人物。このような背景があるので自分が命の危険に晒されても最後まで話し合おうとする姿勢には納得がいきました。

一気に盛り上がっていくというタイプの作品ではないのが、「タクシー・ドライバー」と比べると盛り上がりに欠けるのかもしれませんが、それでもしっかりと作られている作品でした。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

フォーリング・ダウン [Blu-ray]
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