監督 ジュリアン・マニャ
キャスト ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジュリアン・マクマホン、サラ・ウェイン・キャリーズ、マリアンヌ・フェイスフル
2011年 アメリカ、フランス、カナダ
ジャンル:サスペンス
【あらすじ】
恋人との結婚を控え、順風満帆な生活を送っていた小学校教師のアンナは、ある日、ニューヨーク中を震撼させている連続殺人犯“涙のジャック”による惨殺現場を目撃。涙のジャックに切り付けられ、川に落とされたアンナは一命を取り留めるが、ショックで人の顔が判別できない“相貌失認”になってしまう。家族や恋人の顔がわからないことから、どんどん混乱状態に陥っていくアンナ。そんな彼女に、再び涙のジャックの影が忍び寄る
【感想】
人の顔が次々と変わることで主人公だけでなく映画を観ている側も混乱してしまって少しイライラしました。犯人が予想できてしまうのもマイナス点。
作風としては「羊たちの沈黙」に近い。連続殺人犯の犯行現場を目撃したことで人の顔を判別することができない“相貌失認”に陥ってしまった主人公が再び命を狙われる。
この“相貌失認”という設定はもっと色々できることがあったのだろうけど、うまく生きていなかったように感じました。主に主人公と鑑賞している側を惑わすのに多用されており、仕掛けとしては不十分。そもそも相手の顔がわからなくてもひげやネクタイで判別できるなら声で十分誰だかわかるだろうと単純な疑問が生じてしまうのであった。目で見えないものは音などの他の感覚に頼るのが普通。
犯人にしても予想がついてしまう。主人公を救出したホームレスの存在を知りうる立場なのは警察周辺しかいないでしょう。その中でもっとも主人公に近い存在が犯人であるとするとあまりに露骨すぎるのからあり得ない。したがって犯人はそれ以外ということになる。完全にこちらの予想通りでした。これまで何度も見てきたような犯人の存在でしたから。伏線の張り方が下手だったと言わざるを得ません。
ちなみにこの相貌失認はブラッド・ピットがそうではないかと疑われたことで有名になりました。テーマとしてはタイムリーだったと思います。
お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆
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