風のうた 小さな僕の自由な詩

楽しかったり、嬉しかったり、悲しかったりする時、伝えたい思いがあります。
そんな思いを詩に込めて

空は訊かない

2016-12-01 19:34:48 | 
定めのままに飼われて
微笑む弱さに
波紋を作る涙が
言葉を失くしている
手探りの痛み
心をさえぎり
影に口づけているから

鼓動の中に閉ざされ
空しいささやき
浮かんではすぐ溶け出す
言い逃げの陽炎
言葉だけでは知ってた
刻まれた思いが
やがて背中を押すから

時の重荷に答えは流れ
沈む体は芯から目覚め
それでもさびついた空は
訳さえ訊かない






砂と天国

2016-12-01 15:53:00 | 
歩めば明日は遠く
過去のスミレの花が泣いて
ドアを壊す瞬間に
生きてる意味を見出してる様じゃ
無様だと笑えてくるから
今に死にゆく可能性に
命を賭けてるなんて言えはしないぜ

どのくらいで諦めるかはいつも
それこそ自由の範囲だろ
街では下を向く連中が
足元にまとわりついて
壊した破片で傷ついたなんて
違う明日だと奴等を蹴散らしてみても
感染症がひどく痛むだけさ

出会う期待外れの誰かはやはり俺で
今日も隠された解は
待ち人なえぐられた俺以外にはないから
誰かが与えた砂の楽園
崩れ去るには訳さえも要らない
砂を噛んで天国を知る冴えない様を晒しても
街の陰でよくある光景なんて言葉に飲まれる