神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

九龍窠肉桂

2020-04-28 | 烏龍茶(中国茶)
ああ、今日もお宝を開けてしまいました。
この調子ではコロナ自粛が終わるころには茶棚からお宝が一掃されていそうです。
とは言え、極少量しか残っていないものばかりなので、
この機会を逃すとまたいつ飲めるかも分からず、
こうしてゆったりと飲める時に飲まないでどうする、と自分を正当化していたりもします。

九龍窠肉桂 2013年

九龍窠は武夷山風景区の中の大紅袍がある場所の谷の名前です。
ブルゴーニュワインで言えば「グラン・クリュ」の格付けになるような茶畑、でしょうか。

武夷岩茶の魅力の源はやはりその土壌。
白亜時代に海底から隆起してできたとも言われる砂岩質に
山水に恵まれた温暖湿潤な気候。
加えて長い年月で培われてきた製茶技術の伝統。

ただ、本当に美味しい岩茶に出会うのはなかなか難しいところです。
おまけに最近は価格が高騰し、正岩茶ともなれば多少の出費を覚悟しなくてはなりません。
幸い岩茶は経年変化も楽しめるお茶なので、もっぱら茶棚のストックを消費し、
最近は新茶を買うのは抑え目になっています。

この肉桂は買った当初もとても美味しかったのですが、
7年を経た今は落ち着いて香りが柔らかくなり、甘さが際立ちます。
身体を温めてくれる働きもあるので、今のような天気の不安定な時期の急な冷えにも味方になってくれるお茶です。

またいつか、武夷山を訪れる機会があるでしょうか。
前回行ったときに大雨で九曲溪下りができなかったことが心残りになっています。
これも「#コロナが終わったらしたいこと」候補のひとつですね。



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