神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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雲南省はどこへ行く?

2008-03-31 | 黒茶(中国茶)
雲南省では中国国内のプーアル茶ブームを受け、
この数年で黒茶の生産量がグンと増えたようだ。
2004年に国営茶廠が民営化され競争が自由化、小さいメーカーがどんどん誕生していることも大きい。

野生茶樹や古茶樹から作る餅茶の人気が上がり、価格も高騰したが、
皮肉なことに生産を増やそうとすれば、
それは野生茶とは言えないものになっていく。
もともと数に限りがあるものであるし、大量生産できないのが道理なのだが・・。

一方ドキュメンタリー番組などで茶馬古道がクローズアップされ、
麗江や香格里拉や石林が世界遺産となり
雲南省は観光地としても脚光を浴びている。
茶樹を取り巻く環境も激変していることだろう。

比較的新しいプーアル茶をたまに購入させていただいていた桃福さんが
この状況の変化の中で閉店をされる。
小沱茶の熟茶などがなかなかリーズナブルで美味しかったので残念だ。

いろいろと事情はあるのだろうが、
信頼のおける茶葉を求めやすい価格で確保するのは大変なことなのだろう。
おまけに今日本では中国産品に対する安全性への信用が揺らいでいる。
この状況を見据えてうまく中国と付き合っていくのは並大抵ではないと思う。
まずは北京オリンピック、そして上海万博後の行方を見守ることだろうか。
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竹とお茶の素敵な関係

2008-03-29 | 黒茶(中国茶)
先週の「春のお昼の中国茶話会」でいただいた
しゃおしゃんさんの「香竹筒仕立て 千年古茶青プーアール(2002年冬)」が
とても美味しかったので、前田さんにメールして送っていただいた。

竹もあらかじめ割ってもらったので、届いてすぐに飲んでみる。
お湯は鉄瓶で沸かし、紫砂壷でまったりと。

竹筒に入ったプーアル茶は別のものが家にもあるのだけれど、
まだ渋いし青い香りが強くて、それほど美味しいものでもない。

それに比べて、しゃおしゃんさんの香竹筒茶は
竹に入ったまま焙煎をかけているので、
いい具合に竹の香りも移っていて、まろやかになっている。
竹とお茶の相性がこんなに良かったとは。

思えば中国茶には竹製のお道具が多い。
私も茶則、茶匙、茶盤などを良く使っている。
もともと組み合わせがいいんだよね。

吉祥の象徴ともされる竹、
何だか縁起のよさそうなお茶でもある。
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紀行 お茶の時間

2008-03-26 | 茶にまつわる文化・芸術
紀行・お茶の時間(伊藤ユキ子著)を読んだ。

お茶の風景を求めて旅する著者が出会った素敵なティータイムが綴られている。
北京、モンゴル、ウズベキスタン、香港、シンガポール、スイス、そしてスコットランド。

中でもウズベキスタンのパートが面白かった。
ウズベキスタンが自他共に認めるお茶好きの国であることを私は初めて知った。
街のあちこちにオープンな茶店(チャイハナ)があり、緑茶(ゴクチャイ)が良く飲まれているらしい。
う~行ってみたい!

旅と言うのは非日常である。
しかし、旅先でそこに住んでいる人たちの日常に接することこそ旅の醍醐味。
レストランでその土地の美味しいものを食べるのも楽しいが、
人々がお茶を飲む風景、そんなところに日常を切り取った瞬間が垣間見られるような気がする。
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新しい茶会のカタチ

2008-03-23 | お茶会
オールアバウト中国茶ガイドの平田さんと
中国茶ブログDrinkin'cha+主宰の納富さんのお二人が中心となって企画された
春のお昼の中国茶話会に行ってきました。

春らしい暖かな陽気でお台場には菜の花が咲き乱れ、午後のまったりとしたお茶会には最高のお日和。
会場はお台場パレットタウンZepp Tokyoの2階にあり、窓からは大観覧車を臨むことができる場所、
その名も「Tokyo Culture Culture」、インターネットプロバイダーのニフティがプロデュースするイベントハウスです。
オシャレなライブハウスとも言うようなこのスペースに、集まったのは100人もの中国茶ファン。
平田さんと納富さんのカリスマ性がなせるワザでしょう。

茶譜もなかなか豪華なラインナップでした。
鳳凰単欉蜜蘭香の冷茶、四川紅茶、ほうじ茶、千年古茶青プーアール、碧螺春を順番にいただきながら、
その周辺にまつわるトークをお二人が繰り広げてくださいます。
お茶は各種それぞれ二杯はいただいたので、
カウンターでお茶を淹れてくださるスタッフの方々もさぞ大変だったことでしょう。

お茶もこれだけ大人数のイベントだと紙コップなどになりがちですが、
ちゃんとした茶杯で、おまけにこの茶杯はお持ち帰りのお土産も兼ねてます。


お茶請けには抹茶ブラウニー、和三盆で作ったお干菓子(花結び)とひまわりの種。

これだけのお茶とお菓子が出て、オマケの茶杯を持ち帰ることができて2,400円はオトクだと思います。
それもお茶屋さんの主宰するイベントではないわけですからね。

こんな風にトークショーを肴に美味しいお茶をいただくというのも楽しいものですね。
プログラムのコピーにもありましたが、「ありそうでなかった」お茶会のひとつの形だと思いました。
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My Favorite 

2008-03-15 | 茶道具
最近はこればかり使っている。
先日、運命的に出会ってしまったポット。

蓋をはずせば茶海にもなる。
日本茶、青茶、紅茶はもちろんのこと、
ティーバッグのお茶もこのポットで淹れると格段に美味しくなる。
チチンプイプイの魔法のポット。
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思い出に残したいお茶

2008-03-14 | 紅茶(中国以外の地域)
時々、一人で飲むのは勿体無いと思うお茶がある。

その理由は、とても高価なものだったり、
限定生産だったり、旅先でたまたま買えた貴重なものだったり。
でも、たいていは、ものすごく美味しくて
残りがあと1、2回分しかなかったりする場合だ。

このお茶もそんなお茶のひとつだった。
ダージリン ソウレニ農園 EX-3 パールティー (2007年S/F)

リーフルダージリンハウス銀座店で、ただ一つだけ残っていた10g入りの袋。
通販サイトでは既に完売だったので、まさに最後のひとつ。

銀座店の方のお話では、もともと生産量が少なかった上にリピーターも多く、
日本に滞在していたフランス人の方が帰国される際に大量に買っていったとか。
そんな逸話も聞いていたし、
リーフルの紅茶の中でもかなり高価だったので、
期待がふくらんで、かえって開封できずにいたのであった。

結局お茶会にお出しすることに決め、とりあえず試飲してみる。
甘い香りがして、ふんわりとした気分にさせてくれる、まさにスペシャルティー。
茶葉はシルバーチップが多く、
クルクルと巻いてあって見た目は何のお茶かわからないけれど、
葉底はまさしく紅茶。
綺麗に発酵が施されている。



お茶会でも人気は上々で、楽しんでいただけた様子。
ひとりでゆったり飲むお茶もいいけれど、
スペシャルなお茶は皆で味わうとより印象深くなる。
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景徳鎮の歴史

2008-03-10 | 茶にまつわる文化・芸術
去年購入して、本棚に積んだままにしていた本を引っ張り出して読んだ。
陳舜臣著「景徳鎮の旅―中国やきもの紀行」。
1979年に出版されたものの新装版なので、新しい本ではない。
この本に描かれている景徳鎮も既に30年の月日を経て、
ずい分様変わりしているに違いない。

しかし、著者は陳舜臣氏である。
旅行記と言うよりは、景徳鎮という舞台から綴った中国歴史エッセイである。
宋代~元代~明代~清代の政変に翻弄されながら、
その度に技術や製法を受け継ぎ、また変化させ
生き残ってきた景徳鎮の姿を垣間見ることができる。
時系列で景徳鎮の作品を鑑賞する機会がある時に読むと参考になりそう。
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茶馬古道 もうひとつのシルクロード

2008-03-06 | 茶にまつわる文化・芸術
NHKハイビジョン特集番組「茶馬古道 もうひとつのシルクロード」を観た。
2日に渡って放送され、それぞれが1時間50分のドキュメンタリーである。
KBS(韓国)とNHKの共同番組だが、撮影はほとんどKBSが行ったようだ。

第1回の「交易キャラバンが行く」は
チベットと雲南省を行商のために馬を連れ行き来するキャラバンの道行きと、
メコン川上流の村、塩井で桃花塩を作る女性たちの生活に焦点を当てている。

第2回「命の道 祈りの道」では
四川省に住むチベット族の男たちがチベット仏教の聖地ラサを目指して
茶馬古道を2千キロの旅に出る。
また、西チベットに9世紀から16世紀頃まで栄えたとされる、グゲ王国の遺跡を紹介。
最後はヤクを連れネパールの村へ塩を穀物と交換に向かうチベットのキャラバンに同行。

桃花塩や茶馬古道のキャラバンについては以前のドキュメンタリー番組で観ていたので知っていたが、
今回特に興味をひかれたのがラサまでの道を巡礼するチベット族の一行。
歩いていくだけでも大変な道のりを、ずっと五体投地で進むのだ。
自然環境が苛酷な地で放牧生活を営む彼らにとって、
ラサへの巡礼は来世への功徳を積むための一生に一度の悲願なのである。

茶に関係あるシーンとしては、
樹齢千年を超える古茶樹、
普洱の茶畑や餅茶を作る様子が出てきたのも面白かった。
四川省雅安で辺茶と呼ばれるレンガ型の黒茶を作る様子も出てきた。
その辺茶は茶馬古道を行き来するキャラバンの食事にも欠かせない。
始終画面にはバター茶が登場していた。
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