神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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凍頂に立ち返る

2017-06-24 | 烏龍茶(台湾茶)
久しぶりにとても美味しい凍頂烏龍茶に出会った。

先月の台北旅行でのこと。
茶友Mr.Rのご紹介で台北郊外に住むM氏のサロンを訪れた。

飲ませていただいたのは6種類、
今年の春茶
去年の冬茶
去年の夏茶
14年雲林産の蜜香烏龍
15年有機凍頂烏龍
40年超の凍頂烏龍陳年茶(トップ写真)。

今年の春茶が特に素晴らしかった。
80歳超の茶農家さんが軟枝烏龍種で作る発酵高めの伝統凍頂。

他のお茶もどれも美味しかったが、とりあえずこの春茶を持ち帰った。
茶会でお出しした感想は「エネルギーが高い」。
教室でも「凍頂がこんなに美味しいとは思わなかった」と。


このブログの一番最初の記事(2004年11月1日)にもあるように、
私の中国茶・台湾茶の出会いは80年代中ごろの凍頂烏龍茶である。

それ以前にも日本の中華料理店でジャスミン茶、
旅行先の中国で龍井茶や鉄観音茶を飲んだことはあったが、
「茶」に魅了されたのは凍頂烏龍茶が初めてだった。

70~80年代の凍頂烏龍茶を知る人と会うと、
「あの頃の凍頂は本当に美味しかった」と言う話が出ることも少なくない。

その後は高山烏龍茶が登場し、標高の高さが茶の価値を決めるようになり、
凍頂烏龍茶自体の味も変化していった。

私自身も最近は有機烏龍や東方美人などに気持ちが傾き、
凍頂烏龍茶は意識の上で後列に配していたと思う。

今回M氏の凍頂を飲ませてもらって、
ああ、そうだ、凍頂は私の烏龍茶体験の原点だった、と思い起こし、
来年は凍頂山に行こうと決心した。
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まうぞう先生の台湾茶講座@麗香茶課

2017-06-14 | 麗香茶課
先週末、中華街の香流サロンにてまうぞうさんの台湾茶講座「自分の“嗜好”と向き合ってみよう」を開催いたしました。

まうぞうさんは毎年2回台湾の茶産地へ赴き、バイクで山を回り、
現地の茶荘や農家さんを訪れて貴重な台湾茶を持ち帰っていらっしゃいます。
台湾渡航歴50回を数え、茶産地の知り合いは400人を超えるとのこと。
まうぞうさんが不定期に開催する「craze4"T"Lab.(通称まうラボ)」の品茶会はいつも大人気です。

講座では30種の台湾茶を傾向別に6種ずつ、5回に分けてブラインドテイスティングしました。
チェックシートに感想や好きか嫌いかをメモしていきます。
まうぞうさんが比較対象と品茶のポイントを誘導してくださいましたので、わかりやすかったと思います。

例えば私は何番と何番が好き、何番は苦手、などと回答すると、
まうぞうさんが「発酵高めが好きなんやね」「龍眼焙煎はダメなのかも」と嗜好判断?をしてくださるのが面白かったです。

30種類を品茶するのはなかなかハードではありましたが、一度にこれだけのサンプルを揃えてもらえることは貴重です。
それも全て台北の茶荘に行っても簡単には出会えないようないいお茶です。

結果は本当に好みは人それぞれ、でした。
どれが正解というわけではなく、まずは自分の好みの傾向を知る、という目的ですから、皆さん結果を楽しまれたことと思います。
同時に自分の嗜好の偏りや先入観を発見する機会にもなったかもしれません。


まうぞう先生、貴重な講座をありがとうございました。

ご参加の皆さまにも御礼申し上げます。
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無題

2017-06-11 | 茶話
先日車を運転していてラジオを聴いていたら、小松美羽さんと言うアーティストがゲストだった。
彼女のちょっとスピリチュアルな話が面白くて印象的だった。

その数日後『花戦さ』と言う映画を観た。
映画には「れん」と言う絵師の娘が登場し、ダイナミックな蓮の絵を描くのだが、その制作を小松美羽さんが担当していた。
(トップ写真はその蓮の絵の複製。東京ガーデンテラス紀尾井町にて)

そして数日後、またラジオを聴いていたらゲストで出ていらして、今紀尾井町で展覧会があることを知った。
これは何かのご縁かとも思い、会場に足を運んでみた。



ものすごいパワーだった。
彼女は第三の眼を開いて創作すると言う。
何かに突き動かされるように筆が走る。
それは自己表現と言うよりは使命感のようなものらしい。

芸術は古来神に捧げるためのものだった。現代は少し作者の自我が先に走りすぎている、それを少し原点に戻したい、
と言うような彼女のコメントが展示の横に書かれていた。

小松美羽さんは見目麗しい。とても目立つ存在だ。
作品はアグレッシブでパワフル。
メッセージの受け取りは観賞する私たちに委ねられている。
ともすれば自我の爆発と取られるかもしれない。
だが彼女の視線は眼に見えないもの、そして宇宙へと向かっている。
彼女の創作における姿勢は自我から解放され、むしろ謙虚だ、と感じた。

映画『花戦さ』の佐藤浩市演じる利休にも、同じ印象を持った。
利休像というのは人それぞれと思うが、私にとっては今回の利休はとても受け止めやすかった。
茶の道は禅の修行の一部でもある。
茶の湯の前に自我を押し留め、ただ、人をもてなすことに集中する。
客はその空間に解放され、おおらかに包み込まれる。

両者に共通するのはまずはぶれない自我というものがあり、
そこから自由になり、外へと向かっていること。

この世界には眼に見えないことで大切なものがどんなに多いことか。
それを忘れず、謙虚に、自我に埋没することなく茶の道を歩めたらと思う。
「自分」を前面に出す風潮の強い昨今、そんなことをつらつらと考え巡らせている。
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新旧茶会@自宅サロン

2017-06-01 | 自宅サロン
風はあるけれど少し蒸し暑い一日となった5月末の午後、
一日限りの「新旧茶会」を自宅サロンで開催いたしました。

先週台北で購入した春茶と自宅に眠っていた陳年茶を取り混ぜて茶譜を作りました。
一回分しか残っていなかった茶葉は茶淹れもぶっつけ本番。
茶席の雰囲気よりもお茶を堪能していただきたかったので、
久しぶりに茶盤を使い、お茶に合わせて淹れ方も今はやりの乾泡法ではなく、
湿泡法でダイナミックにしてみました。

前半は台北で今回出会ったちょっとスペシャルなお茶二種。

石碇烏龍茶は石碇でも少し標高が高い場所で有機で作っている球形烏龍です。
ワイルドな第一印象と後で甘さと渋みが複雑に広がってくるのが特徴です。

凍頂春茶は今回ある方のご紹介で初めてお会いした茶人の自信作。
皆さんの感想は「エネルギーが高い」「浄化される感じ」「香りだけで鳥肌が」。

後半はサロンに大切に(?)保管されていた陳年茶たちです。

鳳凰単そうは2010年の兄弟単そう。
サロンには2007年~2012年の烏東山の単そうが何種類かストックされていますが、
その中でも今最も香りが高そうな茶葉を選びました。

最後は2007年の武夷岩茶、大紅袍。
慢亭謹製の箱に一袋だけ残っていたもの。
麗茶10周年記念として。

お菓子は台湾の日出や微熱山丘の新作スイーツを中心に。



今回はヒロエさんが水屋で助っ人に来てくれて、お持ち帰り用のフルーツケーキも携えてきてくださり、お土産も豪華でした。
台湾のヌガーセットと杉林溪烏龍茶の軽焙煎もお持ち帰りいただきました。


まさしく一期一会のひと時。
ご参加の皆さま、そしてヒロエさん、ありがとうございました。


■茶譜■
ウェルカムティー 文山包種茶 冷茶
石碇有機烏龍茶 2017春
凍頂烏龍茶 伝統 2017春
兄弟単そう 2010
武夷岩茶 大紅袍 2007

■お茶菓子■
蝴蝶酥 (日出)
エリンギチップ
きなこねじり
土鳳梨餅 (日出)
蜜豐糖蛋糕 老梅 (微熱山丘)
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