舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

フラ・ダンサーと髪型の話

2014-01-23 03:59:15 | ダンス話&スタジオM
フラダンサーと書きつつ見出し画像がタヒチアンですいません(笑)。
ちょうどよくダンサーさん達が揃って後ろを向いてるシーンがタヒチアンのしか無かったんで許してくださいね


先日のお正月休みに某所のフラショーを観た際(ってここで伏せたところで当時の記事を読んでない方でもこの見出し画像でバレバレな気はしますが)、この全員後ろ向きのシーンを見ながら「っつーか髪型バラッバラじゃね?」と思ったのが今回の記事の発端です。
ココの内部の先生が(ってこれもどなたの話かバレバレ以下略)「最近の若い子は髪型を統一するのが難しいのよね~」とお嘆きだったのも良く分ります。
う~ん、でも本音を言えば彼女達は最近の若い子である以前にプロなんだから、もうちょっと統一感を出して欲しいなあ~。


プロでなくとも、フラダンサーとして髪型をどうすべきかお悩みの方は多いと思います。
そこで本日は、「フラ・ダンサーとして素敵な髪型とはどんなものか」について個人的見解を申し上げたいと思います。


まず最初に大前提の事から。
ヅラには出来るだけ頼らないようにしましょう。


これ、場合によっては大変デリケートな問題ですのでもっと言葉を選ぶべきなんですが、ここではそういったデリケートな事情が特に無く、またそこまでデリケートでなくとも職業などの関係で髪を伸ばせない事情も特に無く、「伸ばそうと思えばロングにも出来る」という方のみを対象としております。


グーグル検索で「フラ 」とスペースを入れますと予測欄に「ウィッグ」というのが出て来るくらい、舞台に立つ時にウィッグを使おうとする人は多いようです。
じっさい、様々なメーカーが「フラ用ウィッグ」として卒倒しそうなほど安いウィッグをばんばん売っています。

しかし、卒倒しそうなほど安いウィッグというのは、十中八九クオリティの方も卒倒しそうな代物である事を声を大にして言いたい。
ま、世の中の大抵のモノはそうなんですけどね。あまりにも安いモノには何らかの「安い理由」があります。それらに目をつぶって値段だけ見て選ぶと、えらい目に遭う事がありますので十分お気をつけください。


ともかくウィッグの場合、安物は本当に悲惨なクオリティです。
何が悲惨って被り物なのがバレバレなんですね。
ポニーテール型の物とかハーフウィッグとかいろんな種類のがありますが、どれであっても本人の頭との乖離が甚だしく、ドラマ『トリック』のあの刑事並に浮いてしまいます。

さらに被り方の技術も残念であった場合、帽子のようにカポッと被せただけなんて事をした日にゃ、残念なウィッグと残念な技術が奇跡の融合を遂げてもう本当にその人の首から上を直視できない状態が出来上がってしまいますので、くれぐれもお気をつけください。


したがいまして、どんな事情であれフラ用ウィッグを被る方は、
・安さに飛びつかず品質の良い物を買う。
・入念に練習して被る技術を磨く。

この2点が非常に重要になります。
技術面に自身の無い方は潔くプロを頼りましょう。


あと、髪型を統一させようとして全員同じウィッグを被っている団体を何度か見かけた事がありますが、アレは髪型がバラッバラなのよりもっと辛い景観になりますので、心の底からお勧めできません。
もちろん、衣装の一環として金銀のテープとかリリアンなんかで出来ているウィッグを揃えて被るのはアリですが、それってフラじゃないもんねえ。


さて、ウィッグの話はこのくらいにして、自前の髪を使うダンサーのためのお話です。


ウィッグを使う必要はないけれど髪をおろしてステージに立つことがある方は、ぜひ自分の髪を伸ばしましょう。
その際気をつけなければならないのは、量を減らさない事です。
美容院に行きますと、大抵の美容師さんが頼んでもいないのに当り前の顔をして毛先の分量を減らしてしまいます。
まあ、世の中の殆どの人はそうしていますから、美容師さんの行為自体は責められません。

しかし、なすがままになっていてはフラ・ダンサーとして残念な髪型になってしまいます!
どれほどコミュ症の人でも、勇気を持って一番最初に「髪の量を減らさないでください!」「毛量調節はやめてください!」と叫びましょう。いえ、叫ばなくてもいいんだけどね。ハッキリ伝えましょう。

見出しの整列したダンサーさん達を見ても、明らかに毛先の量を減らしちゃってる人が随分見受けられますね。
ひとつの目安としてはココナッツブラの線です。これが透けて丸見えになるようだと減らし過ぎです。


また、長さもこの線よりは長い方がいいですね。
そこまで伸ばせる人ならこのラインを覆う量および長さにするのが望ましいです。


だからといってあまり長過ぎてもみっともないです。
ハッキリ言って「短すぎる」より「長過ぎる」方が見苦しいと私は思うぞ。
私自身、若さゆえの過ちで長けりゃ良いと思ってバカみたいに伸ばしてましたが、今写真で見るとちっとも素敵じゃないもん。


まず第一に、長過ぎると踊りについて来てくれません
「フラは頭を動かさない踊りだから関係ない」なんて思ったら大違い。たとえ頭の動かざること明鏡止水のごとしであったとしても、髪を下ろしていれば動きに合わせてなびくわけですが、これが長過ぎますと動きについて来なくなり、重ったるいだけの邪魔者になってしまいます。
また、タヒチアンなどで腰にタッセルがついていたとしても、そこに長く重い髪がデ~ンと乗ってしまいますと、本来の動きが阻害されます。

そして第二に、あまり長い髪は素敵にセットすることも困難です。
重さによって伸びてしまうので、ウェーブも綺麗につきません。だからといってストレートヘアのままで踊るとフラはやっぱり素敵じゃないですね。イメージは重要です。
せめて塔から出て来たラプンツェルみたいにキッチリ編んでおけばいいのですが、とりわけフラ業界において際限なくビロビロと伸ばしているような人は野放し状態の人が多く、綺麗に編んだり結ったりしている人が非常に少ない傾向にあります。
これでは「フラ・ダンサーってダサイ」と思われても仕方ありません。


そんなわけで、理想の長さは「腰のくびれより少し上」あたりではないかと個人的には思います。
少なくとも、さっき言ったタヒチアンのタッセルに乗っかっちゃうとか、フラ・ノホ踊ったら動くたびに床に髪がズリズリなんて長さにはしない方がいいですね。




ただし普段がストレートヘアの人はウェーブをつけると長さが大幅に変わりますので、ウェーブによって短くなる分を考慮の上で長さを決めましょう。
そうそう、どうしても前髪がなければダメという人は、普段の髪型は前髪があっても良いと思います。でもステージではやっぱり額を出していた方が素敵ですね。ウェービーヘアの方がいいってのと同じで、これはやっぱりフラのイメージの問題なので、どうしてもフラの衣装やレイをつけるとそっちの方が似合うんですよね。




では具体的に、ステージ用ウェービーヘアの作り方を解説しましょう。
フラのウェーブは基本的には三つ編みです。出来るだけハワイの人っぽくボリュームを出すために、根元からガッチリと固く編む事が大切です。
もう手がツリそうなくらいキツく編むのです。

また、本数は多すぎないようにしましょう
私は日本人としてはかなり髪の量が多い上に、まったく量を減らさないもんでシャンプー担当の美容師さんから毎回恨み言を言われるくらいなのですが(笑)、それでも三つ編みは6本です。
よく頑張って細くいっぱい三つ編みを作る人がいますが、本数が多過ぎるとウェーブが緩くなってしまいます。


三つ編みはあまり毛先まで編んでしまわずに、5~10センチ程度残してゴムで縛り、残りの毛先はカーラーやピンカールで巻いておきます。
これによってさらにボリュームが出ます。

しっかりウェーブをつけるためにセットローションやムースなどは必須アイテムですが、それらはほどく時点で完璧に乾いていなければなりません。
少しでも湿っているとウェーブが取れてしまいます。


そして、この頭で少なくとも丸一日過ごします。
アイロンやホットカーラーと違い、三つ編みは自然の温度で完璧に乾いて癖がつくまで待たなければならないため、24時間以上の時間が必要です。ちなみに私は二晩おきます。


これは私のウェーブの作り方で、この方法なら長くて多くて頑固なストレートヘアの髪さえもしばらくロパカさん状態をキープできます。是非お試しあれ。







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