二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔12月号〜聰俳句鑑賞

2020年11月26日 | 俳句

昭和長し鴉の数ほど餅を食い
           (句集『飛白』)

 そういえば昭和は長かった。
 作者も私も昭和生まれ。作者は昭和一桁。私は三十年代。戦前・戦中・戦後の暗い時代と、高度成長期の豊かさを享受した時代。見てきた昭和の景色はあまりにも違う。そう考えるとやはり昭和は長かったと思う。
 掲句「昭和長し」とは全く関係がない「餅を食い」へと飛躍している。さらに食う餅の数は「鴉の数ほど」である。この「鴉の数」とは「悲しみの数」なのではないか。そう捉えると、一見脈略のない突き放したような言葉によって句が深いものとなる。
 事実の報告になるか詩になるか。意味をもたせない。うんと離す。言葉を削って削って。
 心を伝える術として、十七文字は決して短くない。




目の疲れ緩和に

寝る前にホットタオルで目を覆っています

これがなかなかいいのです

スッキリしますよ

オススメです


響焔11月号~聰俳句鑑賞

2020年11月04日 | 俳句
大枯野から五体満足にて戻る

「嵐が丘」という小説がある。映画にも何度もなったイギリスの名作「世界の三大悲劇」とも「世界の十大小説」とも言われているそうだ。
 十代の頃から何度も読もうとした。だがいつも途中で挫折して読破したことがない。ならば映画で、と思って観始めるが、こちらも途中で寝てしまう。ヒロインのキャサリンに、どうにも感情移入できないのだ。ただ5年前に行ったイギリス旅行でヒースの丘は見た。それで私の嵐が丘は終止符を打つことにしたのだ。現場を見たのだからもういいや。
 荒寥とした初冬の枯野。生き物の気配はおろか、色彩までも奪われてしまった大枯野。そんな様子を表すのに「五体満足にて戻る」という以上にぴったりの言葉がないのではないか。そんな説得力のある言葉選びがうらやましい。



久しぶりのアップです

句会のご報告が三つ、残っています・・・

相変わらず目の調子が悪く

文字を打つと疲労で首まで凝ってきて

は~~~、歳だわ~

すみません。纏めて記事にいたします

もうしばらくお待ちを~