やはり、2010富士ジャンボリーに行って、この車のことにふれないわけにはいかんでしょう!
ファインパーツレーシングハコスカGTR、チューナーはシライシエンジニアリングの白石氏です。
2年前のジャンボリーレース参戦時から、一目でバージョンアップしてきたのがわかります!
足回りも考えうる最高のパーツを投入してきたようで、写真のようにセミワークスからフルワークスオーバーフェンダーに・・・
初めて見るフェンダーに開けられたダクト!
見学してた周りの人達も「ブレーキの熱を逃がす!」とか「エンジンルームの空気を外に排出するため?」とか色々と諸説を唱えてましたが、真相はどうなんでしょうか!?
ちょうどハコキチさんが隣に居たので、「今度会ったらハコキチさんの車に、この穴、開いてんちゃいます~?」と一応ボケときました。
で、レース前の白石氏による最終チェックがなされてるところです。
タコアシもクラシカ製からシライシ等長に変更されてました(聞いた話ですが、1気筒あたり10万円!といわれる一品だと思いますが、ホントにそんなに高いの?)
前はクラシカ製のノーマル形状のチタン製の物を使ってたので、この点からも今度は宣伝のためとかじゃなくて、妥協なく極限エンジンパワーを狙ってきたと想像されます。
キャブはウェーバーでした。ちょうど白石氏がエマルジョンチューブをハズしてたので、セッティングをのぞき見しようとにじり寄ったのですが、人垣がすごくて思いがかなわず残念!
まーでも、排気量は2.3リッターだろうし、ストリートとは違うからあんまり参考にはならんでしょうね。
でも、ジェットを外した時のオヤクソクで、白石氏も手からエマルジョンチューブをすべり落として、あたふたしてましたよ。 S20の神様と言われてますが、氏もやっぱり人間でした(笑)
白石氏による暖気運転。3000回転くらいだと思われますが、この時、油圧は6キロぐらい。かなり固いオイルを使っているのか、エンジン回転変化にともなう油圧計の針の動きは思いのほかゆっくりでした。
5分くらい計器をにらみながら暖気してたかな?(寒い季節の鈴鹿の時はもっと長かった)
う~ん。白石氏の目は恐ろしく真剣で、近寄りがたいオーラを発しとります。
ウォーミングアップが終わるとアッという間にプラグ交換。徹底してますね。プロフェッショナルを感じます。
レースドライバーも超一流。GT300現役ドライバーです。ウワサだと普通のシロウトレーシングドライバーとのラップ差が2~3秒あるとのこと。
そして本番のFクラスのレースを1コーナーで見てましたが、スタート直後の混戦でも全く危なげなく、全てを見切ってて、他の車との間隔は一定。からんでしまうようなそぶりは全然感じませんでした。
まるで、「遊んでる!」ような走り方の印象を受けました。途中から独走になり総合優勝もしたけど、排気量の違う240Zや景山サニーとのバトルを見たかったので、レース観戦的にはいまいちでしたかね。
7周だけでなく15周くらいしてもいいのでは?というぐらいあっけなく終了しました。
レースの結果にはなぜか「ふ~ん」と冷めた感じではありましたが、ハコスカGTRとS20エンジンの潜在力を示して見せてくれた事に関しては"ありがとうございます"と言いたいですね。